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●「平和学の父」ガルトゥング氏は《貧困や差別などのない社会状況を「積極的平和」と定義》し、戦争法のアベ様が掲げた「積極的平和主義」を批判

2024年03月20日 00時00分48秒 | Weblog

【※ 「世界から支持されてきた憲法9条」 東京新聞(2018年5月3日)↑】


(2024年03月03日[日])
カルト協会とヅボヅボだった、いまは亡きアベ様がコピー(?)した「積極的平和主義」は、ある平和学者の原義を跡形も無く破壊。

   『●アベ様の「積極的平和主義」とガルトゥング博士の
     「積極的平和主義」と中村哲さんが実践してきた「平和主義」と
   『●《ガルトゥング博士は…戦争のない状態を「消極的平和」…貧困や差別
       といった構造的な暴力のない状態を「積極的平和主義」と定義》

 宮畑譲記者による、東京新聞の記事【こちら特報部/故ヨハン・ガルトゥング氏が提唱した真の「積極的平和」 安倍晋三元首相と対極にあった思想を考える】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/310467?rct=tokuhou)。《「平和学の父」と呼ばれたヨハン・ガルトゥング氏が亡くなった。享年93。ノルウェー出身の同氏は貧困や差別などのない社会状況を積極的平和と定義安保法制の成立に前のめりになった首相、安倍晋三氏が掲げた「積極的平和主義」を批判した。大家の思想をどう引き継ぐか。9年前に取材した記者が、氏に思い入れのある人たちに聞いた。(宮畑譲)》。

   『●アベ様がコピー(?)した「積極的平和主義」は、
            ある平和学者の原義を跡形も無く破壊
    《この言葉を提唱したノルウェーの平和学者、ヨハン・ガルトゥング博士
     
(84)が定義する意味とは異なる。博士は19日に来日し、
     「本当の平和とは何か」を語りかける。ガルトゥング博士は1969年の
     論文で、戦争のない状態を「消極的平和」としたのに対して、
     貧困や差別といった構造的な暴力のない状態積極的平和主義」と
     定義した……「私は、日本がこう主張するのを夢見てやまない。
     『欠点もあるが憲法9条を守っていく』『憲法9条が当たり前の世の中に
     しよう』『軍隊は持たず、外国の攻撃に備えることもない
     『そして核兵器は持たない』と」》

   『●ガルトゥングさん「両国政府は恥を知るべきである」…
       沖縄に対して「恥ずかしくない対応」などする気なし
   『●「差別意識に基づく、官憲による歴史的暴言」…
      ガルトゥング氏「非常に深刻な状況となる兆候…」と警鐘
    《土人とは、土着の人を指す言葉で、軽蔑や侮辱の意味を含んで使われる。
     かつてアイヌの人々に対しても使われたことがある。官憲が沖縄に
     住む人を土人と呼んだことは先例に従えば、琉球民族が日本人とは違う
     歴史を持つ先住民族であると公に認めたことになる

   『●(政界地獄耳)《一方、日本では一体何が起きているか。
       官製嫌韓ヘイトをメディアがあおっているお粗末さだ》
    「日本の唯一の看板だった「平和主義」も、アベ様のおかげで、
     風前の灯火だ。平和憲法を捨て去ろうとしている愚かさ。
     ガルトゥングさんの唱える「積極的平和主義」を理解できない
     アベ様…というよりも、その言葉を悪用」

   『●「武力によって平和を創造することはできない」…
       「真の平和をつくっていく…「憲法宣言」を採択」
   『●NGO「ペシャワール会」の中村哲さんが亡くなる…
     《平和憲法のもとでの日本の国際貢献のありようを体現した人だった》
   『●《現地の慣習や風土、文化を尊重…平和主義を貫いた医師の理念》
         《治安が悪化しても人々を見捨てず、見下すこともなかった》
   『●アベ様の「積極的平和主義」とガルトゥング博士の
     「積極的平和主義」と中村哲さんが実践してきた「平和主義」と
   『●「自衛隊派遣によって治安はかえって悪化する」と言明している
            中村哲さんの言葉をアベ様らは理解しているのか?
   『●アベ様の「積極的平和主義」とガルトゥング博士の
     「積極的平和主義」と中村哲さんが実践してきた「平和主義」と
   『●《ガルトゥング博士は…戦争のない状態を「消極的平和」…貧困や
     差別といった構造的な暴力のない状態を「積極的平和主義」と定義》
   『●「自衛隊派遣によって治安はかえって悪化する」、政府の政策に逆ら
     えば…衆院テロ対策特別委員会委員は国会参考人の発言を打ち切り…


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●《ガルトゥング博士は…戦争のない状態を「消極的平和」…貧困や差別といった構造的な暴力のない状態を「積極的平和主義」と定義》
2020年09月17日 00時00分09秒

 マガジン9のコラム【こちら編集部 「積極的平和主義」というのなら(西村リユ)】…。

 …アベ様がコピー(?)した「積極的平和主義」は、ある平和学者の原義(「積極的平和」〝Positive Peace〟)を跡形も無く破壊したもの。
 《ガルトゥング博士は1969年の論文で、戦争のない状態消極的平和」としたのに対して、貧困や差別といった構造的な暴力のない状態を積極的平和主義と定義》した。さらに、《博士は来日する目的をビデオメッセージに込めて、こう続けた。「私は、日本がこう主張するのを夢見てやまない。『欠点もあるが憲法9条を守っていく』『憲法9条が当たり前の世の中にしよう』『軍隊は持たず、外国の攻撃に備えることもない』『そして核兵器は持たない』と」》。

 それに比べて、アベ様の口にする「積極的平和主義」とはなんと薄っぺらいものなのだろうか。アベ様の御「趣味」で壊憲され、「国民主権の縮小、戦争放棄の放棄、基本的人権の制限」され、さらには、緊急事態条項の創設をされたのでは、タマッタものではない。どうやら、アベ様は、平和憲法を壊憲して、「我が軍」を復活し、大日本帝国憲法への回帰を志向しているらしい。さらには、「核兵器なき世界」さへ目指さないアベ様の言う「核なき世界」が如何にいい加減か…「憲法上は原子爆弾だって問題ではないですからね、憲法上は小型であればですね」というアベ様の思想は何も変わっていない。「積極的平和主義」が聞いて呆れるよ。《不戦の誓い》《恒久平和の希求》どころか、敵基地攻撃能力の保持を求める狂った独裁者ブリ。敵基地攻撃論の先には、何が待っていることやら。こんな腐敗した政権や政党を支持し、子や孫を戦場で人殺しさせたいという親や祖父母たちの気が知れない。適菜収さんの主張は、《われわれ日本人が目指すべきなのは「核兵器のない世界」の前に「安倍のいない世界」である》、至言だ。

 西村リユさんの本コラムの〆の言葉《現政権に「積極的平和」を目指す意志がわずかでもあるとは、私にはどうしても思えないのです》、全く同感。
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https://www.tokyo-np.co.jp/article/310467?rct=tokuhou

こちら特報部
故ヨハン・ガルトゥング氏が提唱した真の「積極的平和」 安倍晋三元首相と対極にあった思想を考える
2024年2月21日 12時00分

 「平和学の父」と呼ばれたヨハン・ガルトゥング氏が亡くなった。享年93。ノルウェー出身の同氏は貧困や差別などのない社会状況を積極的平和と定義安保法制の成立に前のめりになった首相、安倍晋三氏が掲げた「積極的平和主義」を批判した。大家の思想をどう引き継ぐか。9年前に取材した記者が、氏に思い入れのある人たちに聞いた。(宮畑譲

     (「積極的平和」などについて語るヨハン・ガルトゥング氏
      =2015年8月19日、東京・六本木で)

 2015年8月に来日、東京・六本木でジャーナリストの田原総一朗氏と対談を終え、個別取材に現れた時の様子を思い出す。既に84歳。顔に深いしわが刻まれ、歩く速度もゆっくりだった。ただ、口調ははっきりとし、平和を願う目には力が宿っていた。


◆安倍政権の「積極的平和主義」を強く非難

 あのころは第2次安倍政権の下、日本の安全保障政策の大転換が図られていた。14年には武器輸出三原則を廃止し、集団的自衛権の行使容認閣議決定。15年7月には安保関連法が衆院で可決された。一連の政策を推し進めるのに安倍政権が使った言葉が積極的平和主義だった

 「安倍氏の言う『積極的平和主義』は日米の軍事的な同盟がベース私の提唱した構造的暴力のないという概念は入っていないだろう」。こう力強く非難したことが印象的だった。

 ガルトゥング氏は1930年、ノルウェーの首都オスロに生まれた。69年の論文で「積極的平和」を定義した。世界各地の紛争仲介者としても活動。87年には「もう一つのノーベル賞」と呼ばれる「ライト・ライブリフッド賞」を受賞した。邦訳著書も多数ある。


◆「長い目で見れば正義が勝つだろう」

 2015年の来日に関わったのが、映画会社「ユナイテッドピープル」社長の関根健次氏(47)。「緊張関係にあっても、国同士が軍備を競い合うのは避けるべきだ、というのは一つのメッセージだった。しかし、あれから9年たって日本の軍事費は増加を続けている」と嘆く。

 関根氏が23年、パレスチナ市民への攻撃停止などを日本政府に提案するよう呼びかける署名活動を行った際も「全力で支援する。長い目で見れば、正義が勝つだろう」とメッセージが届いた。「『平和は、平和的な手段でないと勝ち取れない』という言葉が印象に残っている。自分も行動を続けたい」


◆辺野古を訪れ、新基地反対の市民を激励

 ガルトゥング氏は沖縄にも心を寄せた。15年には辺野古を訪れ、新基地建設に抗議する市民を激励した。

 「平和運動をする中で、精神的、理論的な支えだった。大事な人が亡くなった」。こう悔やむのは、新基地建設に反対を続ける遺骨収集ボランティアの具志堅隆松氏(69)。

 日本国内の米軍施設が沖縄に偏在する状況は変わらない。「日本国内で私たちは少数派。でも、国際的な知識人がよりどころとなってくれた。構造的な差別、暴力をなくすために、沖縄から実践していく」

     (学生たちとのワークショップを前に講演する
      ヨハン・ガルトゥング氏=2015年8月21日、横浜市中区で)


◆今こそガルトゥング氏を学び直すとき

 日本国憲法の前文には、「全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」とある。憲法がうたう平和的生存権が「ガルトゥング氏の提唱する積極的平和論によって豊かになった」と指摘するのは早稲田大の水島朝穂教授(憲法学)だ。

 13年10月に「こちら特報部」に登場し、故人が掲げた積極的平和について解説していた水島氏。「ガルトゥング氏は2000年代の初めに北大西洋条約機構(NATO)の東方拡大と日米安保の西方拡大の危険性を指摘していた。それはロシアのウクライナ侵攻や自衛隊の南西シフトで現実になった」と故人の見識を紹介した上で強調する。

 「今こそ、私たちはガルトゥング氏を学び直す必要がある


【関連記事】安倍首相の「積極的平和」は日米軍事一体化を正当化するために
【関連記事】菅首相が戦没者追悼式で言及「積極的平和主義」って? 安倍前政権から踏襲 専門家は「すでに破綻」
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●東京新聞「本音のコラム」【「れいわの一揆」 斎藤美奈子】【「同性婚を認めない?」 前川喜平】

2019年07月27日 00時00分19秒 | Weblog

[※ 自公選挙公約「子育て…」小躍りするアベ様日刊ゲンダイ(2017年12月19日)↑]



今日の東京新聞』(http://a-tabikarasu.hatenadiary.com/)から、再びすいません、コピペ・マゴビキさせて頂きました。【本音のコラム 「れいわの一揆」  斎藤美奈子】(http://a-tabikarasu.hatenadiary.com/entry/2019/07/17/071207)と、
【本音のコラム 「同性婚を認めない?」  前川喜平】(http://a-tabikarasu.hatenadiary.com/entry/2019/07/14/123000)。

 《先週と同じことをもう一度書く。山本太郎氏率いる「れいわ新選組」が街頭とネット上で巻き起こしている旋風は、すでに社会現象だ…投票するしないはあなたの自由だ。しかし、この現象を知らずに投票日を迎えるのは人生の損失である。騙されたつもりで演説会の動画をぜひ。選挙をみる目が絶対変わるよ》。
 《南アフリカは06年に同性婚を認めたが、そこには憲法の裏付けがある。同国で1996年に制定された憲法には、性的志向による差別を禁じる明文規定があるのだ。憲法改正の議論をするなら、こういう規定をいれるかどうかという議論こそするべきだろう。人類の進歩に追いつけない与党指導者の姿がとても残念だった》。

   『●ガルトゥングさん「両国政府は恥を知るべきである」…
         沖縄に対して「恥ずかしくない対応」などする気なし
   『●東京新聞「本音のコラム」【「動かぬ証拠」 前川喜平】
        【「情勢は流動的」 斎藤美奈子】…野党に投票を!
   『●《「憲法の議論をする政党か否か」が参院選の争点》…
       アベ様の「壊憲」=「■■■食え」 ⇒ 《「嫌だ」でOK》
   『●2019年7月参院選、またしても今回も「眠り猫」だった皆さん…
                 〝上手く行った〟メディアコントロール
   『●2019年7月参院選、「あとの祭り」…消費増税10%へとなれば、
               市民の生活は破壊され、同時に、監視社会へ

 野党に投票を! 与党自公や癒着党お維に投票してはイケナイ!!…と思っていたのですが。大雨による避難などもあり、投票率は伸びず。
 2019年7月参院選、「あとの祭り」。でも、アベ様らの汚い手で壊憲させてはダメ。なんとしても、阻止しなければ。日刊ゲンダイのコラム【それでもバカとは戦え/論外に対しては論外でいい「審議すらしない党」を選ぶべき】で、適菜収さんは、《「憲法の議論をする政党か否か」が参院選の争点》と嘯くアベ様の「壊憲」=「■■■食え」と喝破し、その応えは《「嫌だ」でOK》と。《もちろん、審議すらしない政党を選ぶべきだ。「野党はなんでも反対。無責任だ」というネトウヨ御用達のテンプレートにわざわざ乗ってあげる必要もない論外なものに対しては論外でいい。「ウンコ食えと言われたら嫌だでOK。むしろ、対案を示してはならない》。

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http://a-tabikarasu.hatenadiary.com/entry/2019/07/17/071207

今日の東京新聞
購読している東京新聞の記事を紹介します。読者の応援ブログです。
2019-07-17
               本音のコラム 「れいわの一揆」 斎藤美奈子


本音のコラム 「れいわの一揆」  斎藤美奈子/25面

 参院選の投票日まであと4日。だがテレビも新聞もアリバイ的な報道でお茶を濁している何に忖度(そんたく)しているんだか

 先週と同じことをもう一度書く。山本太郎氏率いる「れいわ新選組」が街頭とネット上で巻き起こしている旋風は、すでに社会現象だ。個人の寄付で彼らは3億円の資金を集め、東京選挙区に1人、比例区に9人の候補者を立てた。優先的に当選する比例代表特定枠の2人(難病ALS当事者と重度障害者)以下、候補者は全員何らかのエキスパート。「消費税廃止」以下の公約はすべて生活者視点の切実なものだ。大きな人垣と熱い声援。これはもう一揆、いや民主化闘争じゃないかとすら思わせる。

 積極的平和主義の提唱者であるガルトゥング博士は、ショーペンハウアーの言葉として、新しいビジョンが受け入れられるまでには4つの段階があると述べている(『日本人のための平和論』ダイヤモンド社)。

 ①沈黙、②嘲笑(現実がわかっていない、バカじゃないのか)、③疑い(本当の狙いは何だ、誰かの回し者だろう)、④同意(私も前からそう考えていた)。報道各社の段階は①、よくて②。

 投票するしないはあなたの自由だ。しかし、この現象を知らずに投票日を迎えるのは人生の損失である。騙(だま)されたつもりで演説会の動画をぜひ。選挙をみる目が絶対変わるよ。 (さいとう・みなこ/文芸評評論家)
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http://a-tabikarasu.hatenadiary.com/entry/2019/07/14/123000

今日の東京新聞
購読している東京新聞の記事を紹介します。読者の応援ブログです。
2019-07-14
               本音のコラム 「同性婚を認めない?」 前川喜平


本音のコラム  「同性婚を認めない?」  前川喜平/25面

 日本記者クラブで行われた7党首討論会。「LGBTに法的権利を与えることを認めるか」との質問に対し、野党の党首は全員手を挙げたが、与党の安倍自民党総裁と山口公明党代表は手を挙げなかった。質問者は渋谷区や茨城県に言及していたから、「法的権利」とは同性婚のことだろう。これらの自治体では同性婚に代わる同性パートナーシップを制度化している。手を挙げなかった安倍氏は質問者に対し単純化してショーみたいにするのはやめた方がいい」「印象操作するのはやめてもらいたいなどとかみついていた。

 現在、同性婚を法的に認めている国・地域は26ある。2000年のオランダが世界初で、多くの先進国が続いた。アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、スペイン、カナダ、オーストラリア、スウェーデン、デンマーク、フィンランドなど。ブラジルやアルゼンチンなど南米の国も入っている。5月には台湾が同性婚を認めた。

 南アフリカは06年に同性婚を認めたが、そこには憲法の裏付けがある。同国で1996年に制定された憲法には、性的志向による差別を禁じる明文規定があるのだ憲法改正の議論をするなら、こういう規定をいれるかどうかという議論こそするべきだろう人類の進歩に追いつけない与党指導者の姿がとても残念だった。 (まえかわ・きへい/現代教育行政研究会代表)
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●ガルトゥングさん「両国政府は恥を知るべきである」…沖縄に対して「恥ずかしくない対応」などする気なし

2017年09月01日 00時00分25秒 | Weblog

三上智恵監督『標的の島 風かたか』公式ページ(http://hyotekinoshima.com)より↑]



沖縄タイムスの知念清張記者のコラム【[大弦小弦]「両国政府は恥を知るべきである」。多くの国際紛争の解決に尽力し…】(http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/126077)。

 《「平和学の父」…ヨハン・ガルトゥングさんが、新著「日本人のための平和論」で、沖縄の基地問題を取り上げている ▼両国政府とは「破壊力の大きい兵器や危険な物資は圧倒的に沖縄に重点配備する米国と日本》。


   『●アベ様がコピー(?)した「積極的平和主義」は、
            ある平和学者の原義を跡形も無く破壊
    《この言葉を提唱したノルウェーの平和学者、ヨハン・ガルトゥング博士
     
(84)が定義する意味とは異なる。博士は19日に来日し、
     「本当の平和とは何か」を語りかける。ガルトゥング博士は1969年の
     論文で、戦争のない状態を「消極的平和」としたのに対して、
     貧困や差別といった構造的な暴力のない状態を積極的平和主義
     定義した……「私は、日本がこう主張するのを夢見てやまない。
     『欠点もあるが憲法9条を守っていく』『憲法9条が当たり前の世の中に
     しよう』『軍隊は持たず、外国の攻撃に備えることもない
     『そして核兵器は持たない』と」》

   『●「差別意識に基づく、官憲による歴史的暴言」…
      ガルトゥング氏「非常に深刻な状況となる兆候…」と警鐘

 安倍政権の危険性や沖縄差別について、メッセージを発し続けているノルウェーの平和学者「平和学の父」・ヨハン・ガルトゥングさん。「Positive Peace」、「差別意識に基づく、官憲による歴史的暴言」、そして、今回は「両国政府は恥を知るべきである」と。番犬様や米政府だけの問題ではなく、《日本政府が当事者能力を持って》いないことが大問題で、まさに《日米共犯》。

   『●普天間所属オスプレイ24機中の2機が墜落! 
     「日本政府が当事者能力を持って」いない…「日米共犯」


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http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/126077

[大弦小弦]「両国政府は恥を知るべきである」。多くの国際紛争の解決に尽力し・・・
2017年8月10日 07:35 知念清張 オスプレイ

 「両国政府は恥を知るべきである」。多くの国際紛争の解決に尽力し「平和学の父」として知られるノルウェーの社会学者ヨハン・ガルトゥングさんが、新著「日本人のための平和論」で、沖縄の基地問題を取り上げている

▼両国政府とは「破壊力の大きい兵器や危険な物資は圧倒的に沖縄に重点配備する米国と日本。普天間飛行場所属のオスプレイが、オーストラリア沖で墜落した事故後の対応を見ると、冒頭の言葉は説得力を増す

▼県民の不安を訴え、飛行停止を求める富川副知事に「オスプレイは沖縄に限らず世界中で飛んでいる。軍の方針だ」(ニコルソン四軍調整官)と言い放つ在沖米軍トップ。それに異を唱えず、事故原因の究明もないまま「自粛」を求めるだけで、飛行を黙認する小野寺防衛相や菅官房長官

▼ガルトゥングさんは、特に敵からの攻撃対象になる沖縄のような基地周辺の住民は、非常事態には切り捨てられることが米側の戦略の前提と指摘する

▼昨年12月の名護市沿岸での墜落、普天間への胴体着陸。8カ月間で普天間所属のオスプレイ24機のうち3機が事故を起こし、重大な「クラスA」も2回

▼輸送機にもかかわらず、激しい訓練を伴う戦闘機より高い事故率は異常だ。日米両政府には、最優先で住民の命と生活を守る恥ずかしくない対応が求められている。(知念清張
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●「ミスター通産省」と「ミスター文科省」: 「総理のご意向」に沿う形で、「行政が歪められた」

2017年06月03日 00時00分13秒 | Weblog


東京新聞のコラム【筆洗】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2017052602000142.html)。

 《高度経済成長を支えた官僚らの姿を活写した城山三郎さんの小説『官僚たちの夏』の主人公・風越信吾は、巧みに天下り先まで見つけて人心を握り、「ミスター通産省」と呼ばれた男だ。…「ミスター文科省」…「総理のご意向」に沿う形で、「行政が歪(ゆが)められた」と衝撃の告白…ぜひ、国会で真相を語っていただきたいが、自民党は国会への参考人招致を拒んでいるという。それがまっとうな政治なのか》。

   『●『官僚たちの夏』読了
    「「ミスター通産省」こと、風越信吾佐橋滋さんがモデル)。
     …《…風越は自分からは決して主計局に出向かなかったし、
     もちろん頭を下げることもしない。「予算は国の金だ。
     主計局の連中の金じゃない。…」》」

 小説の中の「ミスター通産省風越信吾は「予算は国の金だ。主計局の連中の金じゃない」と言っています。そう、アベ様やそのオトモダチ、オトモダチのオトモダチの《連中の金じゃない》。
 《「ミスター文科省」…「総理のご意向」に沿う形で、「行政が歪(ゆが)められた」と衝撃の告白》しました。もう十分でしょう。大見得・啖呵を有言実行すべき秋…アベ様曰く、《私や妻が関係…総理大臣も国会議員も辞める》。

   『●戦争で唯一得た平和憲法を壊憲…
     「日本は自由と民主主義を失うだけで、代わりに得るものは何もない」
    「高橋乗宣さんのコラム【日本経済一歩先の真相/失われる戦後遺産…
     9条改変でこの国は世界から孤立する】…。
     …城山三郎さん曰く、《日本は先の戦争で、ほとんどすべてを
     失ってしまった。唯一、得られたのは、憲法九条だけだ》」

 余談ですが、「ミスター通産省」佐橋滋さんは「最後まで非武装中立を主張しつづけた」「武装をしていれば安全かという反問」「非武装平和」を語っていたそうです。99条を無視し、市民への、アベ様らの壊憲の押し付けを、佐橋滋さんや城山三郎さんが生きておられれば呆れ果てられたことでしょう。狂った世。

   『●『城山三郎の昭和』読了(2/3)
    「「城山は佐橋の徹底した平和主義にも惹かれていた…」。
     『官僚たちの夏』の”風越信吾”こと佐橋滋武装をしていれば安全か
     という反問。軍隊経験のある佐橋さんや城山さんの徹底した平和主義
     それに対して”青年将校”中曽根のタカ派志向」

   『●『創(2009年8月号)』読了(1/2)
    「佐橋滋は「パブリックマインドに溢れ」、最後まで非武装中立
     主張しつづけた。城山三郎の『官僚たちの夏』(新潮文庫)の
     主人公のモデルである佐橋は、そのため、多くの財界人から
     敬遠されたのである。それでもその旗を降ろさなかった」

   『●『ニセ札はなぜ通用しないのか?』読了
    《〝ミスター通産省〟と呼ばれた人物です。…一方で、
     通産省職員の労働組合の委員長をつとめ、官僚制の民主化を
     試みました。…官僚のトップであるにもかかわらず、佐橋は
     「非武装平和」を主張したが、対談の席で、佐橋はその思想を
     久野の平和論に学んだと言っていた》

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2017052602000142.html

【コラム】
筆洗
2017年5月26日

 高度経済成長を支えた官僚らの姿を活写した城山三郎さんの小説『官僚たちの夏』の主人公・風越(かざごし)信吾は、巧みに天下り先まで見つけて人心を握り、「ミスター通産省」と呼ばれた男だ▼「おれたちは、国家に雇われている。大臣に雇われているわけじゃないんだ」と公言し、官邸の意向に歯向かい左遷されたこともある▼国会運営に行き詰まり解散総選挙に打って出ようとした首相に、紙の供給を担当する課長として「総選挙をやられるとしても、そのため必要な紙の割当は、一切いたしません」と直言した。総選挙には膨大な紙が必要だが、一内閣の延命のために学用品などに回す紙を犠牲にしてはスジが通らぬと信念を貫いたからだ▼文部科学省前次官の前川喜平氏も、今は禁じ手の天下り問題で処分されたくらい部下の面倒見がよく、「ミスター文科省」と評されたという。ただ、小説の主人公とは違い、役人としてのスジを通せなかったと悔いておられる▼安倍首相の友人が理事長を務める学校法人の獣医学部新設をめぐり、「総理のご意向」に沿う形で、「行政が歪(ゆが)められた」と衝撃の告白をしたのだ▼自身の力不足のために「まっとうな行政に戻すことができなかった」とも言っている。ぜひ、国会で真相を語っていただきたいが、自民党は国会への参考人招致を拒んでいるという。それがまっとうな政治なのか
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●「不戦を誇る国であれ」…2017年も、アベ様ら自公お維の議員や支持者の耳には届かず

2017年01月03日 00時00分39秒 | Weblog


東京新聞の社説【年のはじめに考える 不戦を誇る国であれ】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2017010102000121.html)。

 《人類はなぜ暴力を好み、戦争がやめられないのか。どうしたらやめる方向へと向かうのか。日本の平和主義を二つの観点から見てみましょう。一つは、だれもが思う先の大戦に対する痛切な反省です。…日本の平和主義についての二つめの観点とは、戦後憲法との関係です》。

 「侵略の定義は国際的にも定まっていない」というアベ様が王様な国・ニッポン。《不戦を誇る国であれ》…2017年も、アベ様ら与党・自公や「癒(着)」党のお維の議員や支持者の耳には届かず。アベ様やそのオトモダチ取り巻き連中の酷さといったら、もうウンザリ。2016年で御仕舞にしてほしいもの。
 《私たちは平和主義、世界に貢献する日本の平和主義をあらためて考えたいのです。ただの理想論を言っているのではありません。武力によらない平和を求めずして安定した平和秩序は築けない武力でにらみあう平和は軍拡をもたらすのみです。理想を高く掲げずして人類の前進はありえないのです》。全く同感です。

   『●歴史学者らの公開質問状に、「侵略の定義は
      国際的にも定まっていない」というアベ様はどう応えるのか?

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2017010102000121.html

【社説】
年のはじめに考える 不戦を誇る国であれ
2017年1月1日

 新年早々ですが、平和について一緒に考えてください。人類はなぜ暴力を好み、戦争がやめられないのか。どうしたらやめる方向へと向かうのか。

 日本の平和主義を二つの観点から見てみましょう。

 一つは、だれもが思う先の大戦に対する痛切な反省です。

 振り返れば、日本は開国をもって徳川の平和から明治の富国強兵へと突入します。

 平和論より戦争論の方が強かった。「和を以(もっ)て貴しと為(な)す」の聖徳太子以来の仏教の平和論をおさえて、ヨーロッパの戦争論がやってきます。

 例えば「戦争は政治の延長である」という有名な言葉を記すプロイセンの将軍クラウゼヴィッツの「戦争論」。その一、二編はドイツ帰りの陸軍軍医森鴎外によって急ぎ翻訳され、続きは陸軍士官学校が訳します。海洋進出を説く米国の軍人で戦史家マハンの「海上権力史論」も軍人必読でした。

 欧米の戦争を学ぶ。いい悪いはともかくも追いつかねば、の一意専心。帝国主義植民地主義。日清、日露の戦争。

 そういう戦争精神史をへて突入したのが、満州事変に始まって太平洋戦争に至るいわゆる十五年戦争です。

 最大の反省は人間が人間扱いされなかったことです。人間が間化されたといってもいいでしょう。そういう異常の中で敵側は人間以下であろうし、味方にもむやみな死を求める

 クラウゼヴィッツのいう政治目的の戦争ではもはやなく、ただ進むしかない、戦争を自己目的化した戦いになっていたといっていいでしょう。


◆ただの戦争嫌いでなく

 その絶望の果てに戦後日本は不戦を尊び固守してきたのです。

 守ってきたのは元兵士と戦争体験者たちです。

 文字通り、命がけの訴えといってもいいでしょう。ただの厭戦(えんせん)、戦争嫌いというのでなく、国は過ちを犯すことがあるという実際的な反省でもあります。国民には冷静な目と分析がつねに必要だという未来への戒めです。

 日本の平和主義についての二つめの観点とは、戦後憲法との関係です。

 戦争勝者の連合国は敗者の日本、イタリア、西ドイツに非軍事化条項を含む憲法を求めた。

 戦後冷戦の中で日本はアメリカの平和、いわゆるパックス・アメリカーナに組み込まれ、自衛隊をもちます。

 その一方で稀有(けう)な経済成長に恵まれ、その資力を主にアジアの発展途上国への援助に役立てます。

 ここで考えたいのは、平和主義とはただ戦争をしないだけでなく平和を築こうということです。前者を消極的平和、後者を積極的平和と呼んだりもします。

 例えば積極的平和を築こうと一九六〇年代、平和学という学問分野が生まれ、ノルウェーにはオスロ国際平和研究所ができた。政治や法律、経済、国際関係、歴史、哲学、教育など科学を総動員して平和を築こうというのです。

 実際にノルウェーは大国などではありませんが、イスラエルとパレスチナの間に和平をもたらそうというオスロ合意を成立させた。中東の国連平和維持活動に出ていて、両者の争いを終わらせるのは武力でなく対話しかないと考え至るのです。今は失敗かとまでいわれますがその熱意と意志を世界は忘れていません

 日本国憲法の求める平和主義とは武力によらない平和の実現というものです。

 対象は戦争だけでなくたとえば貧困や飢餓、自然災害の被害、インフラの未発達など多様なはずです。救援が暴力の原因を取り去るからです。

 NGO、非政府組織の活動が広がっている。ミリタリー、軍事から、シビリアン、民間への移行です。日常の支援が求められます。ミリタリーの非軍事支援も重要になっている。

 だが残念ながら世界は不安定へと向かっているようです。


◆武力によらない平和を

 格差とテロとナショナリズム。それらが絡み合って国や民族が相互不信の度を高めつつある。しかし不信がつくられたものなら、解消することもできるはずです。

 そういう時だからこそ、私たちは平和主義、世界に貢献する日本の平和主義をあらためて考えたいのです。

 ただの理想論を言っているのではありません。武力によらない平和を求めずして安定した平和秩序は築けない武力でにらみあう平和は軍拡をもたらすのみです。

 理想を高く掲げずして人類の前進はありえないのです。
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●奥平康弘さん: 「君はこのごろ平和についてどう考えてる」?

2015年04月05日 00時00分27秒 | Weblog


東京新聞の記事【「君はこのごろ平和についてどう考えてる」奥平康弘さん】(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2015040390070246.html

 「君はこのごろ平和についてどう考えてる」?、と「死の前日、妻せい子さん(85)にそう問いかけた」そうです。

 「騙されることの責任」から「考えないことの罪」へ。または、強いられる?、「眠り猫」か。でも「眠り猫」でも、覚醒してもらわないと、トリガーに既に指がかかっています。

   ●衆院選の酷い結果: 本当に、
       「「眠り猫」は眠っているように見えて実は起きている」のか?

   『●所得再分配機能が破壊:
        「眠り猫」はアベ様を「支持」することで自分の首を絞めている

   『●「憎悪の連鎖」にこれ以上加担する「愚」を絶対にやってはいけない
                     ~平和憲法を対抗手段に~

   『●「政権にとって「白紙委任状」ほど好都合なものはありません」: 
                 2014年12月衆院選に是非行こう!
   『●トリガー: 戦争への「きな臭い戦後70年」・・・
       「ああ、安倍談話さえなかったら!」が現実に一歩々々


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http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2015040390070246.html

君はこのごろ平和についてどう考えてる奥平康弘さん 
2015年4月3日 07時24分

 「君はこのごろ平和についてどう考えてる」。一月に八十五歳で亡くなった「九条の会」呼び掛け人の一人、東京大名誉教授で憲法研究者の奥平康弘さんは、死の前日、妻せい子さん(85)にそう問いかけた。かたわらには読みさしの岩波文庫、カント「永遠平和のために」。地元の集会で護憲を訴えて帰宅した日の夜だった。夫は最後に何を訴えたかったのか、考え続けている。(竹島勇)


 住んで四十年になる東京都調布市の自宅。七畳ほどの書斎は本棚とベッド、愛用のいすで、もういっぱい。机はない。「原稿はひざの上に下敷きを置いて手書きでした」とせい子さん。質素な生活がしのばれる。

 ベッドの脇に腰を下ろした奥平さんが、せい子さんに「平和について…」と問うたのは、一月二十五日午後十一時ごろ。珍しい質問をするなあと感じながら、思いつくままに答えた。「コスタリカの人は平和を愛しているそうなので様子を見に行ってみたい」「平和は積極的に構築する努力が必要だと思う」。奥平さんは相づち程度でもっぱら聞き役だったと記憶する。

 その日の昼、奥平さんは、調布九条の会「憲法ひろば」の創立十周年記念の会で、憲法を守るために「われわれは何をなすべきかが問われているのだと思います」と訴えていた

 そして夫婦が話し始めてから一時間、日付が変わるころ「おやすみなさい」と言い合ったのが最後だった。二十六日朝、湯船で亡くなっている奥平さんを発見。穏やかな表情だった。医師の説明では風呂に入った直後の急性心筋梗塞だった。

 「最後まで平和や憲法について発言できた人生はすばらしい」とせい子さんは思うが、心残りもある。「どうしてあの時、私に平和を問うたのか。どうして今、『永遠平和のために』を読み返していたのか。死んじゃうなら私が聞きたかった」

 遺品となった文庫本にはさんだ紙片には、赤い文字で「平和主義」の書き込みがあった。その本をせい子さんは今、読んでいる。夫の最後の思いを理解するためだ。「市民一人一人が平和を担う上で大切な存在であることを分かりやすく書かれていて感動します」

 三日午後二時から、「奥平康弘さんの志を受けつぐ会」(作家の大江健三郎さんら発起人主催 事前申し込み不要、参加費千円)が開かれる。会場は調布市グリーンホール。

 生前、奥平さんは「追悼の会はしないで」と言っていた。「平和と改憲阻止を訴える場です」。せい子さんは調布九条の会合唱団の一員として「アメイジング・グレイス」を歌い、夫の最期の様子を話す決心をした。それが自分なりの平和のための行動だと思うから。


 おくだいら・やすひろ 1929年、北海道函館市出身。東京大法学部卒。名古屋大、東大、コロンビア大、国際基督教大などで助教授、教授、客員教授を歴任。集会などで積極的に護憲を呼びかけ、改憲派を批判した。幼なじみのせい子さんとは1957年に結婚した。

<メモ> 「永遠平和のために」 哲学者カント(1724~1804年)が1795年に発表した平和論。世界平和を恒久的に続けるために常備軍の廃止、他国への武力干渉の禁止、国際連合の創設などを提言している。同書を訳したドイツ文学者の池内紀(おさむ)さんは集英社版の解説で「わが国の憲法にあっては『九条』の基本理念となった」と記している。

(東京新聞)
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●『ニセ札はなぜ通用しないのか?』読了

2010年06月27日 00時01分40秒 | Weblog

『ニセ札はなぜ通用しないのか?』、2010年5月読了。佐高信著。角川文庫。2006年8月初版。

 母校での先輩としての授業。「第一章 佐高信流経済学入門 ――課外授業」。疑うことの重要さ(p.20)。土門拳記念館(p.26)。

 城山三郎さんによる日銀の酷評(p.50)。「特攻は志願にあらず。時代や社会や国が強制」、「・・・個人情報保護法案に、・・・鬼気迫る勢いで反対・・・。小泉のバカは、・・・城山さんが電話を書けても返事もよこさない。無礼千万な話です」(p.114)。大岡昇平さんとともに、『噂の真相』の珍しい読者。

 「Ⅱ 民営化とは何だったのか?」(pp.66-84)。中曾根による国鉄分割・民営化を煽り、絶賛し、国労潰しに加担。「「民営化」とはすなわち「会社化」である。会社は当然、利益を上位にし、安全や公平はその下に来る。国鉄の民営化は事故を生み、郵政の民営化は過疎を生む・・・」(p.66)。「「民営化」がJR西日本や東日本の大事故を招いた・・・」(p.266)。

 ニューヨーク市立大学教授霍見芳浩さん(p.88)。辺見庸さん(p.100)。福島瑞穂さん(p.108)。中山千夏さんと矢崎泰久さん(p.200)。

 「自民党の中に反田中・反中国のすさまじい先鋭的なグループができあがる。これが青嵐会。中心人物は石原慎太郎・浜田幸一・中川一郎・渡辺美智雄らであった。・・・小泉という人はタカ派の中のタカで育ってきた」(p.100)。
 「・・・組長の渡辺」が遠藤誠さんに左翼と右翼を分けるポイントを尋ねたところ、遠藤さんは「太平洋戦争を侵略と認めるかどうかでしょう」と。「そうしたら組長の渡辺はさすが、「それは侵略ですよ。他人の縄張りに踏み込んだ、それは侵略ですよ。それで左と言われるなら、左と言われてもいい」と言ったというんですね」(p.112)。

 企業が社員に押しつける「水行(みそぎ」」のあほらしさ(p.170)。
 息子を入社させなかった本田宗一郎(p.190)、松下幸之助との違い。

 久野収さんと大学盗聴(p.194)。本多勝一さんと筑紫哲也さん、編集委員就任の経緯(p.204)。エラスムス(ルネサンス期の思想家、p.210)。城山三郎さんの『官僚たちの夏』のモデルとしての佐橋滋さんは「・・・〝ミスター通産省〟と呼ばれた人物です。・・・一方で、通産省職員の労働組合の委員長をつとめ、官僚制の民主化を試みました」(p.213)。「官僚のトップであるにもかかわらず、佐橋は「非武装平和」を主張したが、対談の席で、佐橋はその思想を久野の平和論に学んだと言っていた」(p.222)。

 佐高さんの卒業論文。

 あとがき。「・・・「哲学」なき「経済学」は単に数字の操作術にしかならないだろう。/竹中平蔵の・・・ベストセラーになったが、これこそ、「哲学」なき「経済学」の見本であり、こんな本が読まれているかぎり、日本経済、いや、日本に「あす」はない。/竹中のような〝内閣の側用人〟は、ミクロの問題についてはマクロを語り、マクロについてはミクロの例を引いて、はぐらかすのである。/・・・何の理念もなき拡大は、必ず腐敗を生む」(pp.266-267)。
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