(1979/フランコ・ゼフィレッリ監督/ジョン・ヴォイト、フェイ・ダナウェイ、リッキー・シュローダー、ジャック・ウォーデン、アーサー・ヒル/123分)
一度は引退したボクシングの元世界チャンピオンが、息子の為に(実はかつての妻の為に)再起を期してリングに再び立つという話。
「ロミオとジュリエット(1968)」で注目を集めたゼフィレッリ監督が、「ブラザー・サン シスター・ムーン(1972)」、「ナザレのイエス(1977)」と宗教色の強い作品の後に作り、日本で大ヒットした親子モノ。何故だか見てなくて今回がお初です。NHK-BS2放送の録画。
30歳でチャンピオンの座を奪われてそのまま引退したボクサーには、前年の「帰郷(ハル・アシュビー監督)」で共演のJ・フォンダと共に主演オスカーを獲ったばかりのジョン・ボイト。
家庭に収まるのを拒否して子供を置いて出て行った元妻に、この3年前の「ネットワーク(シドニー・ルメット監督)」で共演のピーター・フィンチと共に主演オスカーを獲ったフェイ・ダナウェイ。
つまりはオスカー俳優の共演ですな。
しかし、この映画で一番の注目を集めたのは、ボクサーの一人息子TJを演じたリッキー・シュローダーでした。父親大好きの少年の感情が溢れた表情が可愛らしい。当時9歳のリッキー君はゴールデン・グローブ賞の新人男優賞を獲ったとのことです。
31年にキング・ヴィドア監督が作った同名の映画のリメイクだそうで、双葉さんの500選の解説によると、オリジナルは<ハリウッド父性愛映画の代表的秀作>。ヴィドア演出は<コメディタッチなのが魅力で、逆に人情の機微を見事に浮き立たせている>らしい。
リメイクのゼフィレッリ版は冒頭から人情劇臭が軽~く漂っている演出で、ま、分かり易いっちゃあ分かり易いし、ズームの使い方も時々何処ぞのテレビドラマを見ているような気分になる。当時見ていればどう感じたかは分かりませんが、今となっては分かり易い分、物足りない所もありますな。
元チャンプは競馬場で働いていて、小さな息子も嬉々として仕事を手伝っている。舞台はマイアミ。ギャンブルで儲けた金でオヤジは息子に競争馬をプレゼントする。その初めての出走レースを見に来て偶然再会する、チャンプの元妻。元妻は年上のセレブと結婚していてクルーザーでマイアミに来ている。
チャンプは息子には母親は死んでいると説明しているので、近づかないように言うのだが・・・。
▼(ネタバレ注意)
お茶の間の醜悪な離婚劇ドラマとは違って、元妻も強引に息子を取り戻そうとはしません。それでも、チャンプが傷害事件を起こして拘置所に入り、一時的に息子を引き取ることになった時に、つい母親であることを名乗り出て、それまで優しいおばさんと思っていた息子に拒否されてしまったりする。
7年前に出ていった妻を憎んでいるチャンプだったが、終盤では『お前を求めているのはTJだけじゃない。』と告白する。
ここ、なんとなく唐突に感じましたが・・。
そういえばラストの試合も何かタイトルがかかっている風でもないし、見終わった後若干拍子抜けしましたな。
▲(解除)
ボクシングのコーチ役にジャック・ウォーデン。「天国から来たチャンピオン(1978)」でもアメフトのコーチ役でした。サポーター役が良~く似合う人であります。
ボクシング映画という印象があったのに、トレーニングの場面や試合のシーンはそれ程ありません。むしろ、父親と息子、別れた夫婦、息子と母親との関係を見つめた人情ドラマでした。
ラストシーンでは、結末を知っていたのにやはり涙してしまいました。涙腺弱し![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_naki.gif)
一度は引退したボクシングの元世界チャンピオンが、息子の為に(実はかつての妻の為に)再起を期してリングに再び立つという話。
「ロミオとジュリエット(1968)」で注目を集めたゼフィレッリ監督が、「ブラザー・サン シスター・ムーン(1972)」、「ナザレのイエス(1977)」と宗教色の強い作品の後に作り、日本で大ヒットした親子モノ。何故だか見てなくて今回がお初です。NHK-BS2放送の録画。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/c3/0257caa1fe23ff7f0255987239de4bb4.jpg)
家庭に収まるのを拒否して子供を置いて出て行った元妻に、この3年前の「ネットワーク(シドニー・ルメット監督)」で共演のピーター・フィンチと共に主演オスカーを獲ったフェイ・ダナウェイ。
つまりはオスカー俳優の共演ですな。
しかし、この映画で一番の注目を集めたのは、ボクサーの一人息子TJを演じたリッキー・シュローダーでした。父親大好きの少年の感情が溢れた表情が可愛らしい。当時9歳のリッキー君はゴールデン・グローブ賞の新人男優賞を獲ったとのことです。
31年にキング・ヴィドア監督が作った同名の映画のリメイクだそうで、双葉さんの500選の解説によると、オリジナルは<ハリウッド父性愛映画の代表的秀作>。ヴィドア演出は<コメディタッチなのが魅力で、逆に人情の機微を見事に浮き立たせている>らしい。
リメイクのゼフィレッリ版は冒頭から人情劇臭が軽~く漂っている演出で、ま、分かり易いっちゃあ分かり易いし、ズームの使い方も時々何処ぞのテレビドラマを見ているような気分になる。当時見ていればどう感じたかは分かりませんが、今となっては分かり易い分、物足りない所もありますな。
元チャンプは競馬場で働いていて、小さな息子も嬉々として仕事を手伝っている。舞台はマイアミ。ギャンブルで儲けた金でオヤジは息子に競争馬をプレゼントする。その初めての出走レースを見に来て偶然再会する、チャンプの元妻。元妻は年上のセレブと結婚していてクルーザーでマイアミに来ている。
チャンプは息子には母親は死んでいると説明しているので、近づかないように言うのだが・・・。
▼(ネタバレ注意)
お茶の間の醜悪な離婚劇ドラマとは違って、元妻も強引に息子を取り戻そうとはしません。それでも、チャンプが傷害事件を起こして拘置所に入り、一時的に息子を引き取ることになった時に、つい母親であることを名乗り出て、それまで優しいおばさんと思っていた息子に拒否されてしまったりする。
7年前に出ていった妻を憎んでいるチャンプだったが、終盤では『お前を求めているのはTJだけじゃない。』と告白する。
ここ、なんとなく唐突に感じましたが・・。
そういえばラストの試合も何かタイトルがかかっている風でもないし、見終わった後若干拍子抜けしましたな。
▲(解除)
ボクシングのコーチ役にジャック・ウォーデン。「天国から来たチャンピオン(1978)」でもアメフトのコーチ役でした。サポーター役が良~く似合う人であります。
ボクシング映画という印象があったのに、トレーニングの場面や試合のシーンはそれ程ありません。むしろ、父親と息子、別れた夫婦、息子と母親との関係を見つめた人情ドラマでした。
ラストシーンでは、結末を知っていたのにやはり涙してしまいました。涙腺弱し
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_naki.gif)
・お薦め度【★★★=一度は見ましょう】 ![テアトル十瑠](http://8seasons.life.coocan.jp/img/TJ-1.jpg)
![テアトル十瑠](http://8seasons.life.coocan.jp/img/TJ-1.jpg)
この後、どんどん容貌が変化し、悪人しかできなくなりましたね~~ほんと、人相が変わっちゃった・・
この映画は未見なのですが、ラストのみテレビでの特集で見て、それだけで泣いた私はオオバカものです。
(自分のことを)悲しいシーンでは泣かないタイプだと思っていましたが、「禁じられた遊び」に続いてジワッと泣いてしまいました。
娘と共演した「トゥーム・レイダー」。何か裏があるのかなと一瞬疑いましたが、アレは悪人ではなかったですな。(笑)
この映画もそれに当たります。
でも、たまには感情を露わにして喜怒哀楽を放出するのもいいものだと思います。
泣かせようとする姿勢がありありの映画には、応えないようにしてるんですが、やっぱり最後にはウルウルしてしまいますね。
だから、オリジナルはもちろん観ていません。
31年の作品ですか。流石にシルバー族のこの私も生まれていません。(笑)
でも、その後にリバイバルか何かで見られたかなと思ったモノですから・・。
でも、アスカパパさんの記事を読んでいて、例えば「ローマの休日」なんかは、劇場公開時の感想が書かれてあったりして、半世紀前の文章を残しておられる、その事にも感動を覚えますね。
わかっていても泣いてしまいますね。
年をとればとるほど・・・ネ。
ボクサーにぴったりな顔でしたね(^^ゞ
泣かせる魂胆見え見えの映画だったのに、
僕もつい最後はウルウルしてしまいました(^^;
コメディタッチというのがイイですね。
こっちもウルウルしそう