『健康100話』ボディリフォームストレッチ公式ブログ

これからは
今の健康を維持することが
とても大切になります!。
一緒に体操しませんか?。

健康100話(422):認知症の意味

2017年11月18日 07時43分08秒 | 健康・病気
10数年前から増え続ける認知症。
私も祖母が発病して、大変苦労をした経験がある。
当時はまだ認知症という病名もなく、医者は「??」という感じで、行きついた病気は「バセドー氏病」と誤った診断をされ、顔が変形した祖母を見るのが辛かった記憶がある。

さて、この認知症という病気だが、一般には「脳」の異常と思われているらしい。
最初は記憶力が低下し、やがてそれが酷くなっていき、異常行動(徘徊など)をおこなう。
治療法は、アリセプトなどの薬を使うのだが、この薬を使うと狂暴性が表面に出てくる。
我が家も、夜中に祖母の暴力で目が覚めたことがあるが、その目は狂人そのもの。

その苦しみを医者に訴えると、向精神薬が処方され、狂暴性は落ち着くのだが認知症は急激に進行する。

この一見「異常」ともとれる状態を、脳の病と考えてよいのだろうか??。

私は祖母の一見以来、認知症について自分なりに研究を重ねてきたが、大きな原因は「間違ったライフスタイル」と、患者の心に問題があるように考えている。

参考までに今になって氣づいた、私の祖母のライフスタイルの中にある病原を書いてみる。

①いつでも寝れる環境
部屋の中にベッドが置かれ、いつでも寝れる環境がある。
年齢を重ねると、眠気を感じやすくなるが、その度に寝ていると当然脳へ悪影響が出る。
自律神経が乱れ、今度は夜に眠気がおこらなくなってくる。

②歩かない
少し起きて寝る。
この繰り返しで、昼間外に出ないので脚の筋肉量が激減する。
血液は、心臓によって下半身に向かって送り出されるが、足から上半身に戻っていくには足の筋肉の働きによって戻される。
この足の運動不足により、結果として脳への血行が悪くなる。

よく「徘徊」が問題になるが、徘徊は「身体の運動要求」だと考える。
生存する為に必要な「最低限」の運動を身体が要求しているのである。

③時間になれば自動的に出てくる食事
運動量が少ないのに、朝昼晩と3度の食事が出てくる。
胃袋の中が、空になっていないにも関わらず次の栄養が入ってくるのだから過剰供給で、腹部の膨満が著しく目立つ。
勉強したり、本を読む時など頭脳を使う時にお腹が満たされていると、頭の中に入ってこないどころか、睡魔が襲ってくるという経験をした事がると思う。
そして、①のいつでも眠れる環境が、また惰眠をむさぼる悪循環を作り出してしまう。

④スイッチが入りっぱなしのテレビ(ラジオ)
見たいわけでも無いが、有り余る暇の為にテレビのスイッチは常にONになっている。
すると、脳は刺激され続け、交感神経を刺激し続ける。
どうでもよい情報で頭の中はいっぱいになり、正しい判断力が低下するようになる。
最近、自分勝手な事件が多発しているが、電車やバスの中で「スマホ」を見続けている人が多いが、常に脳を刺激し続けているので(どうでもよい情報で)、因果関係があるのではと個人的に考えている。

さて、①~④を読んで頂いたら解ると思うが、結局「寂しさ」という心理状態が認知症の根底にあると思える。
人間は、自分が「必要」とされる環境にいて生き生きとしていられる。
社会の一員として交流し、活動してこそ、身体と心の生理的な状態を保つ生き物である。

ところが、そのような事ができないとか、打ち込む趣味もなくなってくると、心の中の隙間はどんどん大きくなってくる。
その隙間を埋める行為が、食事であったりテレビの情報であったりする。

この認知症リスクを下げる為には、まず「足を使う」という事。
足を動かす事によって、脳への血行を確保するという目的もあるのだが、外に出て世の中の事を自分の目で見て感じることによって、安堵感を感じたり心配したりする事によって心の安定が作り出される。

つまり、認知症とは、高齢者を「やっかい者」扱いする社会によって作られていると思う。
(この文章を書く辛さを想像してもらえればありがたい。恥ずかしいし、ばあちゃんへの申し訳ないという気持ちでいっぱいになるので)
もっと、高齢者の社会参加を考える世の中にしなければ減らない病気だと思う。

これから日本は超高齢化社会に入るので、嫌でもそのような社会整備が必要になるのだが、その警告の意味で認知症という病気が日本を覆うようになってきたのではないだろうか?。

更に、今元気な40代、50代に対して、過ぎた「便利」「快適」「飽食」「娯楽」を追い求める事に対しての警告の意味もあると考えるのは私だけだろうか?。
そして、認知症は病気というよりも身、体や心の中の「要求」が行動という形に表現された現象にように思える。

自分の身体を整備し、老齢期に備える事を考えなさいという、自分たちの先達からのメッセージだと強く感じている。
長々と書いてしまったが、認知症を考えてみる機会になってくれたら幸いです。

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 健康100話(421):50肩の意味 | トップ | 健康100話(423):老いて1... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

健康・病気」カテゴリの最新記事