Ruby の会

シニアライフ~能楽・ボランティア・旅行・食べ歩き・演劇などを綴っています

映画「戦火の馬」(War Horse)

2012-05-26 | 映画・テレビ・演劇・芸能

 5/20(日)から25(金)まで、4年前に戦争遺児の会からフィリピンルソン島へ慰霊の旅に出かけた時の仲間たちと一緒に、ハワイへ旅行しました。それについては、ボチボチとアップしますが、今日は、帰りの機内で見た映画を紹介します。成田からホノルルまで約8時間。行きは夜のフライトだったので大きな画面しかなかったが、帰りは個々の座席にテレビ画面がついていました。新しい映画(先日見たばかりの「マーガレット・サッチャー鉄の女」もあった。)や名画、アニメなどたくさんあり、どれを選ぶか迷うほどでした。 私は、メリルストリープの「プラダを着た悪魔」と「戦火の馬」の2本も見たので、さすがに目が疲れました。今日は、「戦火の馬」(スティーブン・スピルバーグ監督)を紹介します。今年のアカデミー賞候補作品でした。

 あらすじ〉 第一次世界大戦直前のイギリスの農村、少年アルバートの父親は馬の競り市で、美しいサラブレッドを高い値段で購入する。彼は前の戦で足を怪我し、農耕もままならない。荒れ地を耕す農耕馬を買うつもりだったのに、馬の素晴らしさに惹かれ借金をして買ってしまったのだ。だが自分で調教はできず、息子のアルバート(ジェレミー・アーヴァイン)がジョーイと名付けて可愛がり、苦労の末鋤を引いて畑を耕すまでに育て上げる。トップ写真は、友情で結ばれたアルバートとジョーイ。

 戦争が始まり、ジョーイは軍馬として騎馬隊に売られ、フランスの戦地に送られてしまう。↓は、軍馬を大事にする騎馬隊のイギリス人将校、彼の友人の黒い馬。    

 騎馬隊はドイツ軍の砲撃にほぼ絶滅。馬たちはドイツ軍の重い砲台を引くために働かされる。次々と死んでいく馬。だが、ドイツ軍の幼い兄弟の少年兵がジョーイと黒い馬に乗り脱走する。    

 兄弟は風車小屋に逃げるが、捕えられ射殺される。2頭の馬は、両親を失い祖父と暮らすフランスの少女に助けられる。       

 が、再びドイツ兵に見つかり、砲台を引く馬として過酷な日々を送る。とうとうずっと一緒だった黒い馬が倒れた時のジョーイの悲しそうな表情やしぐさは人間とまったく同じで涙を誘う。
 最後に、ジョーイが、敵対するイギリス軍とドイツ軍の両方の陣営を駆け抜け、向き合う両軍の中間地点の有刺鉄線に絡まれて倒れてしまう。
          

 ところが、なんと!両軍から一人ずつ兵士が出て行き、ジョーイの有刺鉄線を切り馬を助け出す場面のやり取りが感動的。志願し、入隊していたアルバートと再会する場面もさらに感動ものだ。

 もともと児童文学が原作で、舞台化もされているそうだ。激しい戦争の中で数奇な運命をたどる奇跡的な軍馬、ジョーイが主人公だ。馬の演技が素晴らしい。おそらく何頭もの馬が出演していることだろうが、どのように撮影したものか、CGは一切使っていないように見えるが。
 戦争物ではない、とスピルバーグ自身は言っているようだが、事実を描くだけで戦いの過酷さやむなしさも充分に伝わってくる。(写真はすべてネットから)


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8 コメント

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Unknown (なは)
2012-05-27 17:46:00
清姫様
この映画は前評判を聞いていて見たいと思っていました。図らずもこうして紹介して頂いて、綺麗な写真も何枚も。嬉しいです。
でも、やはり戦争映画ですよね!戦争があればこそこのような酷い出来事が起きるのですから・・。
戦争の中でも馬を助けようとする人が居て、心温まる話ですね。アルバートですか、馬と再会出来てよかったです。此処がこの作品が高く評価されたところの一つらしいですが、やはりいいですね!見るほうもほっとします、このような奇跡もあって欲しいです。
Unknown (風子)
2012-05-27 20:49:40
清姫さん
お疲れはでませんか?
私も帰りはテレビ画面に釘付けで、睡眠不足からか、帰宅後数日して疲れがドット出ました。
動物がどうして演技が出来るのか不思議ですね。いっぱい撮ってそれを繋ぎ合わせるのか?
最後の写真がすごいですね。
Unknown (清姫)
2012-05-28 08:41:04
なはさん
高岡へは来なかったか、来ても短期間だったのでしょうね。「アーティスト」さえあっという間で見られなかったですから。
War Horseって「軍馬」と言う意味ですが、邦題を「戦火の馬」としたのは頷けました。
戦場で馬にかかわる人々は死んでいくのに、ジョーイと飼い主一家が再び、農業を始める結末が暗示的でした。
Unknown (清姫)
2012-05-28 08:45:23
風子さん
フラはいかがですか。
ハワイの後すぐコンサートで、それも終わった今日、ドッと疲れが出たようです。
ネットでスピルバーグ監督のインタビューを読みましたが、偶然の演技も重なったとか。
戦場を駆け抜け鉄条網に絡まる場面など、どうして撮るのかと思いますね。

Unknown (よっしー)
2012-05-28 09:34:51
清姫さん
やっと今朝会えましたね~元気でよかった(勝手にいろいろ心配してしまいましたよ)忙しい毎日ですね。でも元気が一番ですね。
Unknown (清姫)
2012-05-28 23:52:28
よっしーちゃん
いろいろ心配してくださり本当にありがとう。
そして今朝は大きなイチゴをたっぷりとありがとう。
お義母さまにどうぞよろしくお伝えくださいね。
今日はゆっくりと休みました。明日は縄が池です。ちょっと詰め過ぎやね~。
Unknown (姫)
2012-05-29 10:00:20
自分に事で精一杯でした。
清姫さんも忙しいのによく書いてもらって、感謝です。
この映画、私も気になっていたのですが、とうとう行かず仕舞いでした。
アップしてもらってありがとう。
きれいな映像ですね。
数奇な馬の奇跡をたどることで暗に戦争を描く。
戦争映画ではないというものの、やはりそうとしか思えない。
スピルバーグは、CG の名手。分からないように使っているのではないですか。
例えば、馬は走り後ろで爆発?している場面、本物にすると馬に負担がかかるのでは・・・
動物が演技する、これが一番不思議。
Unknown (清姫)
2012-05-29 21:43:43
姫ちゃん
他にも見たい映画がいっぱいありましたよ。
迷って、プラダとこれにしました。高岡へ来ていましたかね。
写真はネットからなのではっきりしています。原作が児童文学だからか、ちょっとでき過ぎのストーリーですが、戦争の現実はしっかり描かれています。特に、第1次はヨーロッパの戦争なので、イギリス、ドイツ、フランスの様子がよくわかります。
CG抜き乃生きた映像にこだわった、と解説に書いてあったのですよ。合成写真とCGは違うのかしらね。

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