Ruby の会

シニアライフ~能楽・ボランティア・旅行・食べ歩き・演劇などを綴っています

TEさんと紙芝居

2017-05-26 | 日記・つぶやき

  👇は、昨年の私のブログ、同じ頃に「雨晴ヴィラ」へTEさんを訪ねたことがわかる。

 
TEさんと切り絵
 年に数回、「雨晴ヴィラ」へTEさんを訪ねる。TEさんは私よりちょうこ10歳上の元の職場での大先輩。リタイア後は同じ合唱団に入りミサ曲などを歌って楽しんだものだ。パーキンソン病を患......
 

 年に数回、定期的に訪ねている「雨晴ヴィラ」のTEさん。今年の冬訪ねた時は、体調を崩しておられ会わずに帰った。5/23(火)、いつものようにSAさんと訪ねた。今回は早めに失礼しようと、昼食前に部屋へ行った。ちょうど新聞の切り抜きをしておられた様子。前回よりまた痩せられ軽々とスマートではあるが元気がないようにも見える。

 息子から「母の日」プレゼントに送って来た宇治茶のお菓子(カーネーションの花の形をした)を3個持って行き、持参のお茶を紙コップに注いで食べた。TEさんはとても喜ばれ、花の紙を広げ、中へ折り紙で作ったサイコロを入れ元のカーネーションにして棚に飾られた。

 👇 ベッドの枕元の棚です。折り紙の蝶や船が飾ってあり、カーネーションは絵の下に。 

 👇は、前にも紹介したが、部屋の窓から見える海の絵。日没の海と荒れた海。お気に入りのようだ。

  反対側(テレビ側)の棚に、紙芝居のケースが置いてある。段ボールを広げた手作りのケースだ。以前見たオナガドリや阿修羅像を貼り付けてある。紙芝居のタイトルは「ハーメルンの笛吹き」。
 「中から出して見て」と仰るので、取り出した。

 👇 絵を取り出すと、黒幕(黒画用紙)が貼ってある。

 👇 改めて、表紙を見てください。山と海、色とりどりの花瓶の花。少年が父親らしき男性に「またきかせて そのおはなし」と言っている。

  「ハーメルンは ドイツの小さな町のひとつ。ハノーバーのちかく、水もゆたかに ウイーザー川が町の南を流れていました。楽しい陽気な町でした。
 でも 聞いてください。この物語。500年も遠いむかし 何百何千というねずみのむれが このハーメルンの町をおそったのです。ねずみたちはらんぼうのし放題」

 👆の文字でわかるように、何度も何度も書き直しておられます。が、消して書くのでなく、上に張り足しておられます。
 👇は、SAさんが声を出して読んでおられるところ。声に出して読むと、快いリズム感あふれる文章だとわかります。

 
 そこへ、 笛吹き男が現れ、報酬をくれるならねずみを退治しよう、と約束します。男が笛を吹くと、家々から続々とねずみが出てきて、男の後をついて行き川に落ちて溺死します。
 ところが、町の人々は約束した報酬を払おうとしませんでした。

 

  👇 絵が素晴らしいと思われませんか?とても象徴的、色使い、ぼかし方がよく雰囲気を表しています。

  何日か経ち、笛吹き男は再び現れ笛を吹きます。すると町中の子ども達が男の後をついて歩き、とうとう大きな岩穴の中に隠れてしまいます。
 ここで仕掛けがあって、上から紐を引っ張ると子ども達の群れが穴の中に隠れるのですが、引っかかって上手く穴の中に入りません。穴を大きくすれば? 凸凹を切って滑らかにすれば?などと、私らまでがああやこうやと口をはさむものだから、自らハサミを片手に画用紙の岩の部分を切られました。 👇

 「試行錯誤しながら作るのが楽しいがや」と仰います。「目からウロコ」でした。ご自分の誕生会の時にこの紙芝居を初演するそうだ。「音楽が入るともっといいがやけど」と仰る。なるほど、笛の音、フルートかクラリネットか? CDかカセットテープの音楽を流せば、さらに楽しいことだろう。

 すっかり長居をしてしまった。またまたいっぱいの元気をもらった。TEさん自身も、途中持ってこられた昼食を「食べたくない」とちょっと箸をつけただけだったが、アイディアを出し合っているうちに食欲が出てきたようだった。誕生会がうまく行きますように。


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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (よっしー)
2017-05-27 17:18:49
清姫さん
お友達、喜ばれたでしょう。
手の器用な方ですね。アイディアがねすばらしい。
お誕生会楽しみにしておられますね。
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Unknown (清姫)
2017-05-27 22:23:11
よっしーちゃん
最初疲れた様子に見えましたが、話をするうちにだんだん元気になられるのです。
紙芝居に笛の音を入れたいと言われ、フルートかクラリネットの音楽のテープ(youtubeから録音して)を郵送しようと思っています。
次々に工夫される前向きの姿勢に驚かされます。
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Unknown (なは)
2017-05-28 17:14:52
清姫様
昨年のブログも見ました。「切り絵が素晴らしい!」と思いましたが毎年進化していかれますね。
「紙芝居」は読むところと絵を見せるところが違うのでそれだけでも難しいと思います。
でも、絵も素晴らしいし話も面白いですね。つい「見る側」になって楽しんでいます。本当に彼女はすごいです。
何もしていない自分が恥ずかしいというか情けないというか、それでおおいに刺激を頂きました。
昨夜新聞を見てAさんのみきこさんの記事を見つけました。私の携帯にAさんの番号がありますから電話してみようかと思います。こんなにユースは嬉しいです。
月曜日、29日は(私がお濃茶をする順番ですが、休みますので貴女がしてくださればいいです)私はいけませんが、いつでもおいで下さい。
久仁子さんも早く元気になって行きたいと言われました。
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Unknown (茶々姫)
2017-05-28 22:07:09
清姫さん
二度訪れたことがありますが絵を描いておられました。ドンドン日々の暮らし楽しく工夫しておられる様子に頭がさがります。
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Unknown (清姫)
2017-05-28 23:29:11
なはさん
お帰りなさい。良いお天気でよかったですね。
「紙芝居」が読むところと絵が違うこと、私もすぐそのことに触れました。でも、そう言うことにあまりこだわられないのですよ、おおらかと言うか。
絵の後ろにその絵の文が書いてあります。だから、一枚ずつ絵を出して読むのです。ケースの後ろには黑い紙が貼ってありますし。流動的な絵と文章のリズム感が素晴らしかったです。
北日本新聞は、明日茶々姫さん、ゲタ姫さんにもお見せします。電話、喜ばれると思いますよ。お声は元気そうでした。久仁子さんも元気になられるといいですね。
明日は、クルーズの件で厚生会に電話をするので、お稽古には早くは行けないのです。電話の結果を皆さんに伝えなければいけないし…。
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Unknown (清姫)
2017-05-28 23:33:59
茶々姫さん
お帰りなさい。すぐお稽古ですね。疲れは出ませんか。
明日、遅れますがよろしくお願いします。
TEさんの所、もう2度も訪ねられたのですね。
体力は少しずつ弱っておられるのかもしれません。でも、寝たきりではなく、新聞も切り抜いておられ、移動図書館の本も、4,5冊ありましたが中には固い本もあるのです。
「試行錯誤が面白い」との言葉に感心しますね。
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Unknown ()
2017-06-06 02:46:13
絵も文も上手すぎます。
試行錯誤は、絶対にボケません。
見習いたいと思うが、さて、何をしていいやら・・・
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Unknown (清姫)
2017-06-06 11:45:53
姫ちゃん
たくさんコメントをありがとう。
絵本か童話か、何か原本はあるかもしれないけど、切ったり貼ったりしておられるところを見るとほぼオリジナルでしょうね。何気なくしておられるところがすごいです。
youtubeからフルート曲をテープに録音し、送りましたがテープレコーダーがないって。CDに録音しようと頑張ったけど、忘れてしまいできなかった…。明日辺りが誕生会のはずです。
あなたは、今も全てが試行錯誤の人ですよ。
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