自分のことは、棚に上げ・・・
今回も書いておく!
8月のお盆を過ぎる頃から気になることがある。
それは、(アカウミガメの)子ガメの放流会のことである。
8月に入ると、ぽつぽつと孵化・脱出が始まる。
お盆を過ぎたあたりから9月の終わりくらいまでがさかんな時季だ。
「2014」 「アカウミガメ」 「放流会」
で検索すると、まぁ相変わらず微笑ましい?放流会参加のブログだったり、
フェイスブックの投稿だったりが出てくる・・・
なかには企業のCSR活動として参加した、なんてのもある。
(CSRって企業の社会的責任とかそんな意味じゃぁ?)
アカウミガメの場合、子ガメの放流会は、保護につながらない。
むしろ悪影響を与える。
いままで、本気で研究をしてきたカメ屋が突き止めた事実だ。
(アオウミガメのヘッドスターティングも放流会と呼ばれていたりして、
混同するおそれは充分あるにはあるのだけれど)
尊敬すべき「親ビン」こと亀崎博士も、昨年のウミガメ会議の資料の投稿の中で
「各地の保護団体へは、活動の細かい事への口出しはしないできたが、
放流会だけは保護につながらないので反対してきた」
てなことを書いておった。
もっと出しゃばって、「ああせい」「こうせい」と物申しても良いくらいの権威はあるはずだが、
なんとも気長に各団体のやり方を尊重し?意志に委ねてきた感がある。
春野の自然を守る会というのがあって、子ガメのためにスゴい工夫をした孵化場を
作ったりしているのだが、ここも放流会をやっていたりする。
もう数年前になるが、上記と同様に放流会の検索をかけて、
放流会に参加した人の様子(ブログ)をうかがったことがある。
そしたら、あるブログのコメント欄に「放流会は保護になりません。・・・くどくど・・・」
てナ感じで、ウミガメの生態を詳しく書き込んでいた人がいた。
表浜ネットワークのスタッフであった。
ブログ著者は、「それでも子どもには、いい経験になった」とか
「活動資金(ここの放流会は有料)も必要なんだから」とか、書き込むと、
なおも食い下がり、参加をやめるよう促していた。
そんなブログをいくつか発見したことがある。
ワシも真似して同じようなことをしたことが何回かある。
しかし、大抵は、これまた同じように
「子どもにとっては、いいことだった」とか
「資金を得るためには、ある程度しょうがないのでは」とか
そんな返答が多かったし、なかには
「実はよくないとは知っていましたが・・・」
てな確信犯?もあったりした。
誰しも好奇心はある。
「ホンモノに触れたい」そんな欲求があって当然である。
ワシも詳しい事を知らんかった頃は、嬉々として子ガメを海に放してた。
しかし、ウミガメのために活動をすると謳う団体が、なぜ
「子ども達に、命の大切さを学ばせるため」なんていう
もっともらしい「言い訳」をつけて保護にもならん放流会をやるのか?
そもそも「子ども達のため」って、なぜカメと人間の優先順位が入れ替わるのか?
使命感を持たないのか?虚栄心が強いのか?
そんな一部の人間のため、親ビンは足を引っ張られている。
来年もまた、愚行が繰り返されるのだろう。
これは、伝える力が弱いのか?
埋められない価値観の違いなのか?
不純な動機でいろいろやってきた自分が言うのもなんであるが、おかしくないか?
と思う、秋の夜・・・
さあ、嵐がやってくる・・・てジャニーズじゃないぞ