ある旅行ブログにお仲間のISさんが旅のフォトブログをアップした。
最近は没交渉の異文化連、今年の旅テーマは「幕末維新」らしい。ISさんのフォトブログは彼らの長州(山口)旅行の様子を追っているからだ。
誰が言い出したのだろうかはすぐに分った。きっと違ってはいまい。
団塊世代が大半を占める彼らには「幕末維新」に対する特別な思い込みのようなものがあるのかもしれない。 例えば司馬遼太郎の〈世に住む日々〉を読んで長州に憧れるといった意識の動き。それが山口旅のきっかけになったのではないのだろうか。
山口県といえば、今から半世紀以上まえ、高校の修学旅行で小郡から山口、秋吉台を周り、津和野をぬけて石見益田から出雲に向かったことがある。山口線も山陰線も未だ蒸気機関車が現役だった頃のこと。旅のカタチも車窓の風景も今とでは全く違っているだろう。
学校の日本史では幕末維新のことはしっかり頭に入れなかった所為か、やれ長州だ、薩摩だ、土佐だといわれても今ひとつ気持ちが湧き立たない。そこら辺りが異文化連の面々とはズレている。
「幕末維新」は今で云うイスラムのジハードの如きもの。あれから僅か150年しか経っていないから、どこかに血腥さが残っている気がしてならない。
現代日本の魁となって美しく散った若き志士たちの生き様。やっぱり司馬遼太郎的な世界ではないか。国粋的な美化のし過ぎは危ういと思うのだが、十五人連は感激しながら周遊をしてきたらしい。
萩の次は長門。長門といえば晋作ならぬ晋三さんの選挙区ではないか。
永田町が大騒ぎになっているこのタイミング、連中はいったいどんな認識で長門観光を済ませたのか。山口のブランド「獺祭 」で乾杯しながら現代世相を笑い飛ばして来たというのであればいいのだが。
カワウソの表情がどこか晋三さんに似ているような気がしてきた。
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