穴子を煮る際によく登場する落とし蓋です。
持ち手はまだしっかりとしているのですが、最近平たい板の部分が三枚に分かれてぐらぐらするようになってしまったので、ついに右のものに買い替えとなりました。
数年前のお客様のひとことを思い出します。
ちょうどメソ穴子の煮立てを召し上がっていただきたくて煮汁に穴子を投じ、左の落とし蓋を大鍋に入れて煮上がるのを待っていた時のことです。
「穴子もいいけどさぁ、その蓋いつも一緒に煮込んでいるわけだよね。旨味を相当吸ってるねー。むしろ蓋のほうを削ぎ切りにして食ってみたい」 と。
店内大爆笑、蓋を食べたい人が続出でした。
左の蓋さん、お疲れ様でした。