孫の蒼太が千葉へ帰るので、今年は私が送ることにした。幕張メッセで開催されている(7.19~9.23)「宇宙博2014」の見学を兼ねてである。4年生になり、自分のことは自分でできるので、ついていても手要らずである。
新幹線で行くので、福山駅で昼食用の弁当を購入した。当日乗車券が購入できるように業者に依頼していたので、少し早めに行ったので待つ時間が長かった。気温がそんなに高くなっていなかったのでコンコースの待合で過ごしたが、もう少し空調を効かせて欲しいものだ。20分くらい前にホームに上がり、記念に「伏見櫓」を一枚パチリ。
この「伏見櫓」は、京都にあった伏見城から移築されたもので「国宝」である。一般公開されていないので、内部の作りは分からない。福山駅を定刻に発車した新幹線は、定刻通りに東京駅に着いた。東京駅で京葉線に乗り換えて蘇我駅(千葉市)に着いたのは17時頃だった。駅前西口にはJEFのモニュメントがある。
J2へ降格しているが、さてJ1へは上がれるのだろうか。
この日は無事に孫を送り届けることができた。
二日目(8月26日)は、宇宙博覧会の見学で幕張メッセへ行った。蘇我から京葉線で海浜幕張まで行き、駅からは徒歩であった。9時15分頃に到着し、開館時間まで(9時半)並んで待った。当日券売り場も開館時刻まで開かないので、売り場前と入場口に行列ができていた。定刻に開場となったので孫を連れて展示会場へ入ったが、 一番乗りとなったのでどの展示もゆっくりと見て歩くことができた。この博覧会はNASAとJAXAに関わる展示物で構成されている。したがってJAXAは、「共催団体」となっていた。館内では200枚近くの写真を撮影したが、フラッシュ撮影は厳禁だったので写りは余り良くはない。何枚かの写真を参考に掲載しておこう。
入場口のパネルである。まだ人が少なかったので、並ぶ通路には人はいない。
NASAの打ち上げ用ロケットである(模型)。右から二つ目は、人類を月に送り込むために開発されたサターン・ロケットで、一段目の直径は10m、全長は110mと言われているお化けのようなロケットであった。わずかに3名の人類を月に送り、地球に帰すためにはこのようなロケット(膨大なエネルギー)が必要だったのだ。
ロケットエンジンの模型である。
サターン・ロケットの1/10模型を横置きに展示してある。
一人乗りの地球周回宇宙船「JEMINI」である。ここをスタートに、USAの有人宇宙飛行は進んでいくのである。
同じくジェミニであるが、こちらは3人乗り。オレンジ色のパラシュートを使って、太平洋上に着水しヘリコプターで回収された。
スペースシャトルの前部カット模型である。横の人間からその大きさが推測できるが、私たちが行った時にはまだ人は来ていなくて自由にゆっくりと観察できたが、この後は長蛇の列ができていた。
「はやぶさ」の実物大模型である。今年中には「はやぶさ2」が種子島から打ち上げられる予定である。
我が国のロケットエンジン「LA-7」である。現在運用中のロケット「H2A]に使用されているものである。
我が国が運用中のロケットや、過去に開発して運用してきたロケットの模型である。
「我が国のロケットの父」と呼ばれる糸川英夫さんが、ロケット開発で研究を重ねたロケットの模型である。左上のペンシルロケットと呼ばれたものが、スタートとなった。
「H2」は8号機が打ち上げ失敗であった。エンジン不調によるものだったが、運よく太平洋下(4000m位)から回収されて不調の原因が突き止められ、以後順調な運用が行われている。世界でも信頼度の高い打ち上げ用ロケットとなっている。
ISSに接続されている我が国の実験棟「きぼう」である。本体と上側の倉庫部分、それに前方の実験設備である。これとまったく同じものが筑波宇宙センターにあり、不具合が生じた時の対処用として保管されている。
ISS内のトイレ(左側)と乗組員の個室(右側)である。ISSという限られた狭い空間を有効活用するための工夫が施されている。
現在火星で運用中の探査機「クリオシティー」である。火星に軟着陸以降、素晴らしい写真や発見データをNASAへ送ってきている。今後の調査が期待されている。6輪が独立して動く車である。
会場の天井から吊り下げられている 「ISS」の模型である。
このほかにも「宇宙エレベータ」などの研究についての説明やモデル・模型などの展示もあるが、手に触れて見ることは出来ない。NASAやJAXAというから多くの期待を持って入場したが、少々期待はずれであった。小さな子ども連れの方々は、休憩所の少なさに困っておられた。そういう私も、飲食が出来ない不便さを感じた。人工衛星などの実物大模型のある「筑波宇宙センターの展示館」の方が・・・と思うところもあるが、パネルなどに書かれた内容をしっかり読み込むと、この宇宙博の意義などが分かってくる。時間の許す方は、「一度訪れてはいかがかな」と思う。興味・関心のある子ども達が、嬉々とした眼差しで展示物を見ている姿に、言葉の説明ではなく実物やそれに見合うものを見せることの大事さを再確認した。
孫が帰るのに付き合いながら、見学と言う体験をした「宇宙博覧会2014」であった。