自然・宇宙・地球・旅から人生を顧みる

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閑谷学校と牛窓

2018年11月09日 20時35分55秒 | 日記・エッセイ・コラム

 今日(9日)、岡山の友人に誘われて何十年かぶりに閑谷学校へ行った。天気予報では「雨天」とのことだったが運良く晴れて、閑谷学校を十分に堪能することができた。とはいえ、昭和44年に行った時と比べれば、環境も観光客対応も随分と変わっていた。

 「RSKバラ園の駐車場10時」との待ち合わせだったので、家を8時半に出た。家内の友人2名を誘い、4名で目的地へ向かった。週末金曜日だったが国道も山陽道も快調に走り、9時40分前には駐車場へ到着した。駐車場の西側には、「メタセコイヤ」が植えられていた。氷河期から今日まで生息していて、「生きている化石」とも呼ばれる。私も「メタセコイヤの化石」を見たことがある。随分大きな樹で、根元周りには実が沢山落ちていた。拾って手のひらで振ると、種がかなり集まる。

 友人の車に同乗して、一路国道2号線を東に走った。閑谷学校(正式には“旧閑谷学校”という=国の特別史跡)は、岡山県備前市閑谷の山に囲まれた地形の中にある。「世界最古の庶民のための公立学校」とのことだが、講堂は国宝であり、閑谷学校は「日本遺産 第1号」に認定されている。駐車場を取り巻くモミジは紅葉し、素晴らしい景色に圧倒される。

            

 講堂のある敷地内に入るにはこの正門からだったが、今は迂回しなければならない。正門奥に見える紅葉した樹木が、TVで報道される「楷の木」である。

      

 「楷の木」は「ランシンボク<爛心木>」という。ウルシ科ランシンボク属に分類され、学名を Pistacia  chinensis と標記される。別名を“カイ”と言い、「楷」の字を当てる。中國の山東省曲阜の孔子廟に植えられている木として有名である。日本には、大正時代に渡来した。高さ20~25mになる。葉は偶数又は奇数1回羽状複葉で、小葉は5~6対。秋には美しく紅葉する。雌雄異株である。

 講堂外周や廊下等には観光客が多く、見学するのも大変だった。講堂内は昔のままで、照明は全くなかった。

       

 講堂などの施設を囲う石垣にも特徴がある。

    

 かまぼこ状に構築されてあるが、石垣下部を掘り下げた時の説明板が、「旧閑谷学校 石塀」である。

 石垣の前で、本日同行した家内と友人2名の記念写真である。

   

 講堂奥への道を辿ると、「学房跡」と「資料館」がある。私が初めてここを訪れた時、その場所には「和気高校閑谷分校」があり、その後「教育センター」のような施設になっていたと記憶しているが、さて正しい記憶だろうか。写真はその説明板と、裏庭のモミジである。

  

 さて、楷の木に挟まれた石段を上ると「聖廟」がある。閑谷学校では最も重要な施設とされる。孔子廟、西御堂とも呼ばれ、中央の最も高いところに配されている。奥の大成殿には孔子像が安置され、毎年10月には儒学の祖、孔子の徳を称える「釈菜(せきさい)」の儀式が行われるとか。写真はその説明と内部の廟である。

  

 一通り見学を済ませるころには小雨がパラついたので、テント村(?)で「甘酒」を頂いた。丁度良い熱さで、甘くて美味しかった。米と麹でできた甘酒とのことだった。その後、昼食を摂るために牛窓までのドライブ。牛窓では、フェリー乗り場近くの港が見えるレストランで海鮮料理を頂いた。周りはヨットやクルーザーが多く見受けられた。有料のマリーナのようだった。食後、「牛窓オリーブ園」へ。随分前に、家内の母親を連れて、竹久夢二生家やこのオリーブ園に来たことを思い出した。屋上の展望台からの景色であるが、1枚目は「前島」展望であり、2枚目は恐らく塩田跡地に設置されたソーラパネル(太陽光発電所)である。随分と大きな規模の発電設備だ。 

  

 その後、記念写真を撮って丘を下り、一路RSKバラ園駐車場へと帰ってきた。ここで友人と別れて往路と同じ道を経由して自宅へと走った。無事に帰宅出来て安堵した。

 

 


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1 コメント

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Unknown (きじ)
2018-11-17 13:05:52
 先日は、お疲れ様でした。9日は、ちょうど瀬戸内市太陽光発電の竣工式だったようです。9日夕方のニュースでやっていました。265ha、235MW、90万枚のパネル、8万戸分の電力ということでしたが、16日付朝日新聞朝刊の1面にも、こちらでは記事になっていますが、そちらではどうでしょうか。

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