「先生! 工事、済んだよ!」と業者から電話があった。5月連休で滞在した時、床下に軽車両が半分埋まる位の大穴が空いているのが見つかり、急遽業者に見てもらった所である。何せ倉庫の床下に広がっているので、懐中電灯で照らしても細部までは確認できなかった。したがって工事は業者を信頼しての業者任せである。「生コンを流し込むより他に方法はなかろう」ということで、生コン車とポンプ車で圧力をかけて流し込んだようだ。状況確認に金曜日の午後山荘へ行き電灯をつけて確認したが、分かるのは表面だけで床下の状況なんて確認のしようがない。見える所は鏝を使って綺麗に塗られていた。さて、この工事でいつまで沈下が止まるだろうか。
それにしても工事以前は見当たらなかった「カマドウマ」という昆虫、床下に物凄い数が集まっていた。「なぜだろう?」と気にはなったが、とりあえず殺虫剤を噴霧しておいた。いなくなれば良いのだが・・・・。
「地下に断層があり、ずれて穴が開くんだろうと思うのですが・・・」と業者は言ったが、以前丘のログハウスの持ち主が地質調査をされてその結果を見せてもらったことがあるが、「断層」は調査では見つかってはいない。それよりも地質関係で懸念される調査結果と読んだが、土質の違う層が重なっていて水分を含んだときにその境目辺りで「滑り」が生じかねない物だったような気がする。よって滑った後に空間が生じたり、穴になってくぼ地ができるのだろうと私は判断している。したがって、自然状況が好転して「滑り」が止まれば「陥没」も止まるのだろうが、そうでなければ当分の間は陥没は続くのだろう。「諦め」の心境が必要なのだろう。
山荘へ着いた時は、周囲はまるで草叢。とりあえず荷物を降ろして、すぐに草刈りに入った。ササユリをかなりの本数植えておいたが、自然消滅したものもあるようだ。数本、花弁が残っているものもあったが、今年もササユリを愛でることはできなかった。また、ホタルブクロが密集して咲いていたが、こちらは邪魔なので草と一緒に刈り取った。草刈りが終わると、山荘の周囲はスッキリとして綺麗になった。見た感じも。とても良くなった。蒜山までの道中ではノウゼンカズラが咲いている様子が見られたが、庭のノウゼンカズラはこれから花芽が育ってくるようだ。丘は涼しいので、花の時期も遅いのかもしれない。
小林さんの山荘では、テラスの工事と基礎の修復が行われていた。我が家に限らず、山荘の維持管理には金銭が嵩む。また一軒建つのだろう、基礎工事が出来上がりつつあった。今年中には住民が一軒増えて、仲間も増える事であろう。
時間的に忙しいので、今回は工事の確認に行っただけで、滞在は数時間。昨日の昼過ぎに着き、今日の午前9時には丘を下りた。それでも山荘の涼しさは満喫できた。