徒然草

つれづれなるままに、日々の見聞など、あれこれと書き綴って・・・。

東日本大震災―緊迫!国家未曾有の大惨事―

2011-03-18 13:15:00 | 雑感

季節だけは、確実に春に向かっているというのに・・・。
全世界に、テレビを通して放映された惨憺たる光景は、もはやこの世のものとは思えませんでした。
みちのくの人々の暮らしのすべてを呑み込み、多くの街々が、一瞬にして消え去ってしまいました。
いま、無情の時だけが過ぎていきます。
連日の新聞、テレビの報道に接して、もう他人事とは思えず、余震もあってか、いろいろなことが脳裏をよぎって、ゆっくり寝つけない日々を送っています。

東日本大震災で、亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された皆様、そのご家族の方々に、心からお見舞い申し上げます。
どうか、一日も早い復旧復興をお祈り申し上げます。合掌。

M9クラスの大地震と大津波の威力について、どれだけの認識を持ち得ていたでしょうか。
おそらく、誰もが想定外のことだったわけで、津波の本当の恐ろしさが、全くと言ってよいほど伝えられていなかったように思えます。
地方の行政は、これまで何をしてきたのでしょうか。
防災対策は万全だったと、言えるのでしょうか。

追い打ちをかけるように起きた、相次ぐ原発の爆発事故では、放射能による大量被爆の新たな恐怖に直面し、なすすべもないのでしょうか。
日本の発電の3割を占めるそうですが、地震大国の日本で、沢山の原発施設が必要なのでしょうか。
それよりも、電力消費の無駄な部分を、もっと見直してはどうですか。
原発とてダムと同じで、政管癒着の構造の中で、一部の業者や役人の利益になっているというではありませんか。
いまの日本のそうした社会構造に、大いに問題があります。
福島原発は、安全性の面で、根本的な疑問を投げかけています。
いまや、核被爆国たる日本に、その選択を抱えている問題を、大きく見直す必要があるといえます。
どこが安全なものですか。
「安全神話」は、まやかしに過ぎません。
日本に、原発は向いていないと思うのが自然です。

福島原発は、1基で、広島の原爆700発分以上の核を燃やしているといいます。
かりに1基分の1%といえども、原爆4発以上に相当するから、もし放射能が漏れるようなことがあったら、大惨事は免れないでしょう。
そう思うと、ぞっとします。
地震、津波に、さらに追い打ちをかけるような惨事の連続です。
それで、本当に「安全」なのですか。「大丈夫」なのですか。
決して予断の許されない状況が、いまも続いています。

大津波の惨事といい、原発事故といい、「想定外」といいますが、大惨事というのはいつだってそうした「想定外」で起きるものです。
途方もない数の人々が避難民となり、行き先もままならないままさらに増え続けています。
最終的には、50万人(3月16日現在・朝日新聞)に達するとういう声もあります。
食料や医薬品なども、ここへきてようやく被災地に届き始めたばかりです。
頼りにすべき菅民主政権は、千年に一度(?)の大災害を前に、おろおろするばかりです。

東京電力の計画停電についても、もう少しやり方を考えて、住民にわかりやすい伝達を心がけてほしいものです。
グループ分けもそうですが、いつどこでということが、初めはよくわかりませんでした。
停電は、やむを得ない措置です。
ただ、時間帯、場所、対象をよく考えて、住民の生活を最優先に、統一性のある方策が考えられないものでしょうか。
そんなときに、東京ドームでの、プロ野球のナイター開催が決まりましたが、何故、いまナイターなのか、理解に苦しみます。
国民に勇気を与えるための強行だそうですが、さあどうでしょうか。
開催時に、ナイター分だけで約4万キロワット(一般家庭5000世帯分)の電力を消費するそうです。
多くの市民が、計画停電に黙々と従っている時に、ずいぶん現実離れのした話ではありませんか。
東電については、計画停電もそうですが、突然の鉄道運休でも大きな混乱を招きました。
あれは、何なのですか。
駅に行くまで知らなかった人が、ほとんどだったといいます。

東電については、情報の徹底といい、その対応のまずさが指摘されました。あまりにも官僚的で・・・。
原発事故は、初期の監視段階で異常を早く見つけられなかったことが、事態の深刻化を招いたのです。
言ってみれば、原発事故は、明らかに人為的なミスが、大事故につながったと考えられます。
どうも、確かな情報がいまだに後手後手に回り、1分1秒の時間との戦いになっています。
果たして、国民には、間違いなく本当のことが、伝えられているのでしょうか。疑わしくもなってきます。
どうか、原発被害を最小限に抑えて、どんなことがあっても、怖れている最悪の事態を回避して頂きたいものです。

スーパーをのぞいてみました。
被災地でもないのに、食料品(牛乳、パン、納豆、卵、米)の品切れが続き、おひとり様1個までと書かれたトイレットペーパーを、家族4人で4個も買い占めていく人たちを見ました。
首都圏にまで広がってきている、ガソリン不足は言うに及ばず、家電量販店では、乾電池、蝋燭、懐中電灯まで、姿を消してしまいました。
余震やら、今後起きるかもしれない災害への不安から、多くの主婦たちが買いあさっている姿を目にしましたが、これとても政府が当てにできないからで、食品パニックがあちらこちらで起きているのです。
そして、このことが、今後の食料品価格の急騰にだってつながりかねません。
解りきったことですが、こういう時は不要な外出も控えて、本当に必要なものだけを買い求めればいいのではありませんか。
いたずらに、妙な群集心理に惑わされずに、買い占めは控えたいものです。

いま、被災地では、物資が不足しています。
鉄道や陸路が寸断されているなら、自衛隊の空輸で、どんどん空からの投下作戦だって考えられるはずです。
あらゆる手段を講じて、救難作業の道を急がなければ、冷たい寒さの中で避難している人たちを救うことはできません。
生存者の救出、被災者のケア、原発対応、復興支援、これらすべてを同時進行で、的確かつ迅速に履行しなければならないのです。
それが、政治というものです。
「水をくれ、食べるものをくれ、毛布をくれ、暖房器具を!」
かつてなかった深刻な危機が、喫緊の救援を求めています。

いま、国会議員の皆さんは何をしていますか。
どうぞ、飢えと寒さに苦しんでいる人たちの、悲痛な叫びを聴いて下さい。
国は、総力を挙げて、国民の生命と財産を守るべき義務があります。
国家未曾有の大災害のただ中ですから、もう不便や我慢は覚悟の上で、誰もがともに助け合い、この困難と戦っていく努力が求められています。
被災地で頑張っている、自衛隊員が言いました。
 「これは、もう戦争だ」と。
日本人は、これまでも幾多の困難と戦ってきた、強い国民なのです。
人は誰でも、何か出来ることがきっとあるはずです。
たとえば、節電だっていいではありませんか。これぐらいは出来ます。
日本人は、みんな仲間です。
困ったときには、支え合って、ともに生きる同胞です。
重大かつ深刻な国難、この未曾有の危機を乗り越えて、必ず新しき明日の来ることを信じて・・・。
合掌。


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4 コメント

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色々ありますが、 (茶柱)
2011-03-18 22:39:44
こんな時こそちょっとテレビの前から離れて、春めいてきている付近の風景なんかを眺めてみると良いのかもしれません。

普段聴かない音楽などに耳を傾けてみると良いのかも。鬱々としたニュースばかりを見ていると、心が死んでしまいそうです。
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ナイター開催に・・・ (Julien)
2011-03-19 04:24:51
やっぱり、政府、監督官庁(文部科学省)の“待った”がかかりましたね。
それもそうでしょう。
いまは、それどころではありません。
まあ、当然の“政治介入”でしょう。
こんな時は、‘お笑い’も自粛してほしいですね。
勇気づけられるどころか、不快です。

大げさかもしれませんが、全国民が、喪に服するくらいの気持ちで、こころ静かに、悲しみを分かち合えるような過ごし方ができればと思います。

おっしゃる通りですね。
テレビは、各局横並びで、ときにセンセーショナル(民放)で暗いニュースばかりです。
こんな時は、FM放送とかCDで、ショパンかモーツアルトでもいかがですか。
停電があったりしますから、トランジスタ・ラジオを聞くのも悪くありません。
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1週間たったいまだに (霜葉)
2011-03-19 13:30:25
原発30キロ圏内を含め、孤立した病院に医薬品も届かず、亡くなった病人が多数いるとのこと。非常の優先順序などないのかとやきもきして報道を見ています。子供の頃観た米映画の「大空輸」を思い出しました。戦後共産圏に封鎖されたベルリンに固定翼機で空からパラシュートで物資を投下して助けるもので、これは事実なのです。今ならヘリもあるので医者も残っている病院への補給だけでも優先して何とかならないものか?仙石に「暴力装置」と言われましたが自衛隊員の活躍には心強く思います。今はこの政府に“非常時のチャーチル”のように冷静に素早く決断して真剣に頑張ってもらうほかないでしょう。
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自衛隊や消防士は・・・ (Julien)
2011-03-20 10:35:35
自分の危険をも顧みず、命がけでよくやってくれています。
最前線での決死の作業には、本当に頭が下がります。
いまの政権があまりにも頼りなく、だからといって、野党(自民党)の党首に入閣を要請するなど、全く何を考えているのでしょうか。

原発事故も、避難所への物資補給も、少しずつですが進み始めているようで、日本の国民の忍耐と底力が、必ずや未曾有の大惨事を乗り越えて、復旧復興を成し遂げる日が来ると信じます。
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