特待生と野球留学

「特待生」、「野球留学」、「アマチュアリズム」に焦点を絞って展開します。

東海大相模

2007年05月08日 | 高校別

東海大の付属高校は国内に11校(通信制の望星を含む)あり、ほかに系列高校が3校(山形、甲府、菅生)あります。野球部のある10校の付属高校のうち、相模、翔洋、第二、第三、第五の5校が申告し、浦安、高輪台、第四、仰星、望洋の5校は申告しませんでした。別法人の系列3校は例外なく申告組です。

学校法人東海大学の総長は松前達郎氏です。全日本大学野球連盟の会長だった松前氏が広岡知男氏の後任として学生野球協会の会長に選任されたのは2000年のことです。松前氏は高野連様の最高顧問でもあります。

最高顧問は議決権のない名誉職にすぎませんが、高野連様のジャッジで付属・系列の8校が「アウト」とされたのですから、学生野球憲章を定めた学生野球協会の会長がその地位にとどまるのはおかしな話でしょう。まあ、学生野球協会の会長として、高野連様の暴走に待ったをかけるべくリーダーシップを発揮するのなら、話は別ですが…。

さて、東海大相模は、春季神奈川県大会の準々決勝で横浜に敗れました。横浜は今回の件で県大会およびベスト4進出で決めていた関東大会出場を辞退し、繰り上げ出場の権利があった東海大相模も同様に辞退しました(準決勝は慶応の不戦勝)。

特待制度 県内16校に 春季県大会相次ぐ辞退『経済的理由の部員も』
(東京新聞神奈川版 2007年5月3日)
準々決勝で横浜に敗れた東海大相模は高野連から代替出場を打診されたが「事態を重く受け止めたい」として固辞した。

特待生制度の内容は報道されていませんが、19人が入学金・授業料を免除されていたようです。

横浜高校も特待生制度申告へ 春季大会準決勝を辞退 - 特待生制度
(朝日新聞 2007年05月02日10時55分)
 神奈川県内では、東海大相模高校(神奈川県相模原市)も2日、一部の野球部員へ授業料や入学金を免除していたと日本高野連に報告する。人数は3学年合わせて19人になるという。
 梶原美邦副校長は「包み隠さず高野連に報告する。今後の対処は高野連の判断を待ちたい。改めて野球部の保護者にも事情を説明する」と話している。

神奈川は16校一括発表でしたので、横浜の影に隠れた形になって、東海大相模に関する「19人」以上の突っ込んだ報道は見つかりません。

高校野球特待制度 横浜、東海大相模も
(東京新聞 2007年5月2日 夕刊)
同校の梶原美邦副校長は「今後は高野連の方針に従う」と話している。