The Final?

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へっぽこ技術屋『ずか』の
どえらいしんどい(日々)

この病気は、躰を醜く変え、心を蝕み、殺す。

2007-08-12 03:42:02 | Weblog
前から幾度か書いてきたことだが、私の躰には、醜い痕がある。

尋常性乾癬という皮膚病によるものだけど、別に命には別条がない。
ただ、この病気は患者の心を苦しめる、やがては心を殺す恐ろしい病気だと、私は思う。
この病気にかかることで、外見へ及ぼす大きな影響は、様々に及び、私の場合は全身に広がり、腕にも、胸、腰や脚、顔や耳の裏にもその醜い痕がある。
一番酷いのは膝下で、今の私が太ももを出すなんてことは、絶対にありえない。

海水浴やプ-ルにも、もう、何年も行っていない。
当然、水着も買っていない。

髪をどんなに洗っても、フケはおさまらないし、肌を擦りすぎ、傷をつけてしまうと、そこから乾癬が進行するので、垢すりや、エステにも行くことができない。
蚊や、ダニに刺されてもそこから、進行を始めるので、梅雨から夏は、家はちょっとした戦争になる。

たぶん、周りの人たちが普通に楽しめる事を、私は楽しむことができない。

だから私は、夏でも長袖を着るし、いつもズボンを穿いているが、顔を隠すことはできない。
周りの人から顔の痕を、不思議そうに、何か不潔なものに見られるのは、本当に苦痛で、この病気が急性の致死性の病気ならと、いつからかそう思うようになった。

そして今日、久しぶりに、心が冷えていくのを感じた。
ここまで、冷えていく様を実感したのは、何年振りだろうか。

今日、帰省すると必ず通う美容室へ行った。
お盆前なのかすごい人で随分と待ったけど、そのお店は私の病気に対しても、特別にいやな顔をしないところ「だった」。
東京で美容室に行くと、最初から露骨にいやな顔をされることろが多く、この病気をあれこれと訊ねるし、人には伝染しない病気と答えても、結局信じてえたことはなくて、結局一度っきりで、行かなくなってしまったのだ。
今のお店の店員さんも、きっと心の奥では嫌なのだろうとは思うのだけれど、それでもそれを客に見せないのはプロ意識として尊敬するし、いつも私の、少なく、薄くなってしまった髪を切ってくれる店員さんへの、憬れだったのかもしれない。

その店員さんから、今日はものすごく嫌な扱いを受けてしまった。
耳の裏、うなじにかけて切っていた店員さんが、突然手を止め、若い店員さんに変わってしまった。
背中の方から、手をよく洗う音がしばらく続いていた。他の人の時よりも、随分と長く洗っていた。
若い店員さんからも、ぞんざいな扱いを受け、途中で帰りたい気持ちでいっぱいになったのを、必死に堪え押さえつけた。長い、とても長い2時間だった。

いつもの美容室は、私にとって、たぶん唯一髪のおしゃれができる場所で、そこがなくなってしまったら、また一から探すなんて、そんなこともうできない。

でも、もうたぶん、あの美容室にはいくことはないと思う。
いや、行きたくない。二度と。

ふと、岩手大学のかっつ事件を思い出した。
あの時、皮膚病患者たちは、Mixiに掲載された事をどんな風に思っただろうか。
私の勤める会社には、かっつ君は来て頂きたくはないものだ。
仕入先でも、できれば勘弁していただきたい。


今、このブログを打っている手をふと見たら、真っ赤に爛れていた。
手の甲にまで広がるというのか。
もし、治まらなければ、手袋を用意しなければ。
夏場に手袋をする私の事を、会社の人は、なんて思うだろう。


振り返れば、中学生の頃が懐かしい。
クラス中の女子から「めっちゃ肌が白くてきれい」とか、「髪がものすごくサラサラできれい」とか、そういう褒め言葉に「母に似た」というのが私の自慢だった。

今はもう、見る影もない。

私は、なぜ生きているのだろう。
こんな、だれからも避けられるような、結婚することも出来ないであろう醜い躰を抱えて、どうやって将来を考えろというのだろう。

そういえば昔、某テレビ番組(確か、地上波の音楽系のインタビューコーナー)で、Every Little Thingの持田香織は、こういう主旨の事を言った事を思い出した。
人を外見(見た目だったかもしれない)で判断する。(ここまでは良かったのだが、この先が良くなかった。)
外見は、心を映すのだと。

つまり、外見には人の心が現れる。心のきれいな人は奇麗に。心の醜い人は醜くなるのだと。こう言ったわけである。

すごくショックだったので、確か日記に残しているはずだ、後でいつ頃発言したのか確認してみよう。(どうせ質問してくる人がいるので)

そのテレビを見るまでは、私は彼女のファンでCDもわりと持っていた。
でもそれ以降、曲を聴くことはなくなってしまったし、彼女の歌が聞こえると、チャンネルを変えたり、レコード店だったらその場から離れたりするようになった。
テレビに映っていると、芸能人はカメラ目線になることが多いので、近くにいるような気分になってしまうのだ。(錯覚なのはわかっているが)

私がここまで嫌悪し避ける女性芸能人は、阪神淡路大震災の死者の数を友達とかけたとTVで言った神田うのの二人ぐらいである。

ふと彼女に、訊いてみたくなった。
『では、私のこの痕は、どんな醜い心の顕れなのですか。』と
『阪神淡路大震災で死者の数をかけた芸能人がいるが、彼女はそれなりにその美貌で成功している。死者の数を友達とかけることは、外見には顕れない程、醜くはないということなのか。凶悪な犯罪者の中には、普通の人よりも十分にきれいな人や、レイパーの中には、美男子美青年もいる。彼らの心はきれいなのか?』と。
コメント
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