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梁啓超「変法通議 自序」1896年

2025-02-22 | ファッション
梁啓超の日本亡命以前の文章は流麗なそれこそ「漢文」です。
彼は1896年上海で刊行した「時務報」の一冊目に「変法通議自序」を著述。
日清戦争(1894年)→日清講和条約(下関条約1895年)を経て、師の康有為らと
清王朝変革(変法運動)《君主専制→立憲君主制・富国強兵・科挙→洋式学校等》を
標榜する政治結社勉強会書紀時代、血気盛んな頃合い(24歳)の文章です。

「自序 法何以必変 凡在天地之間者莫不変 昼夜変而成日 寒暑変而成歳
 大地肇󠄀起 流質炎炎 熱熔氷遷 累変而成地球 海草螺蛤 大木大鳥 飛魚飛鼉
 袋鼠脊獣 彼生此滅 更代迭変 而成世界 紫血紅血 流注体内 呼炭吸養
 刻刻相続 一日千変 而成生人」
維基文庫 変法通議 自序 梁啓超 1896/08/09)
お洒落で賢いGeminiの日本語訳は
「序論 法はなぜ必ず変化しなければならないのか?
 天地万物はすべて変化する。昼と夜が交代して一日となり、寒さと暑さが巡り一年とな
 る。大地が誕生したときには、高温の流体が激しく動き、熱によって氷が溶け、移り変
 わりを重ねて地球となった。海草や貝、大木や大鳥、空を飛ぶ魚やトカゲ、カンガルー
 や背中にこぶのある動物など、生き物は生まれ滅びを繰り返し、世代交代を繰り返して
 世界を形成した。人の体の中を流れる紫血と紅血、炭酸ガスを吐き出し養分を吸い込む
 呼吸、刻々と変化する生命活動など、一日にして千変万化し、人が誕生する。」
現代語訳は
「序論 なぜ法律は常に変化しなければならないのか?
 この世のあらゆるものは、常に変化し続けています。昼と夜が入れ替わり、季節が巡り、
 地球は誕生以来、様々な変化を遂げてきました。生き物たちも、誕生と死を繰り返し、
 絶えず変化し続けています。人間の体の中ですら、血液が流れ、呼吸が行われ、生命活
 動は刻々と変化しています。このように、自然界のすべてが変化している以上、人間が
 作った法律も、時代に合わせて変化し続ける必要があるのです。」《有難山の寒烏》

梁啓超の文語体をさることながら、Geminiの訳には脱帽でありんす。 続く。


梁啓超 雑誌「新民叢報」発刊 新民体

2025-02-15 | ファッション
「中国史叙論」を執筆・刊行した梁啓超は翌年(1902年)1月に月2回発行の雑誌、
「新民叢報(シンミンソウホウ)」を発刊します。
新民説・新史学をこの雑誌で展開、1907年7月迄発行し続けます。(途中休刊有り)
「新民」は「民(たみ)を新たにする」で梁啓超の新造語ではなく
昔、科挙の郷試受験の際、覚え暗記した儒教経書「大学」が典故(古典引用)。
「大学之道 在明明徳 在新民 在止於至善」
人が学ぶべき道は
1 明徳(聰明な徳)を明らかにする2 民を新たにする3至善(最高の善)にとどまる 
 ことである。
新民とは「民衆を教え導き徳を育み新しい人間へと変えていくこと」とか。
因みに賢いGeminiは
「人間が学ぶべき道は、生まれながらに持っている善い性質を明らかにし、人々を教え導
 いてより良い社会を作り、そして、究極の善に達することにある。」と解釈してます。
但し、梁啓超の「新民」に込めた意味合いは来日後獲得した「nation→国民」なのです。
来日直後、目・耳にした「和製翻訳漢語」、それを文章にした「漢文訓読体」から
梁啓超は「漢文訓読」から訓点を外し、語順変更で、「和文漢読」を編み出し、
何と「和文漢読法」と云う本までも著しているのです。
この文体は「新民叢報」から「新民体」と称されるようになります。 続く。


中国史叙論 梁啓超

2025-02-08 | ファッション
梁啓超は来日後の猛勉学・知識吸収の結果、1901年「中国史叙論」にて
ご自分のお国の「国号」、及び、「歴史」作成提言します。

「吾人が最も慙愧(ザンキ)に耐えないのは、我が国に国名がないということである。
 一般の呼称では、諸夏、漢人、唐人などというが、いずれも王朝の名である。
 外国人の呼称では震旦・支那などというが、いずれも我々が自ら命名したものではない。
 夏・漢・唐などを以て我が歴史を名付けるのは、国民を尊重するという方針に反する。
 震旦・支那などを以て我が歴史を名付けるのは、名は主人に従うという公理に反する。
 中国・中華という名は、自惚れの気味があり批判を受けるかもしれない。
 しかし、一家の物にすぎない王朝名で我が国民を汚すことはできないし、
 外国人のかりそめの呼び名を我が国民に押しつけることもなおさらできない。
 三者ともに欠点があるなかで、やむをえず、吾人のふだん使っている言葉を採用して
 『中国史』と呼ぶこととしたい。これはやや驕った言い方かもしれないが、
 民族がそれぞれの国を尊ぶのは現在の世界の通義であり、
 わが同胞が名と実の関係を深く洞察してくれれば
 それも精神を奮い立たせる一つの道であろう。」
 (「中国史叙論」岸本美緒「中国社会の歴史的展開」P7〈孫引き〉)
 《「中国・中華は世界の中心と云う意味合い」》

この新鮮な提案が功を奏したのか、粋がって「支那」と呼称していた若き血気盛んな
叛清王朝政府の戦闘士達もこの名称「中国」を採用・使用するようになったのです。 続く。


2025春夏パリ・オートクチュールコレクション

2025-02-01 | ファッション
2025春夏パリ・オートクチュールコレクションby VOGUE JAPAN
  
アレクサンドル・ポーティエALEXANDRE VAUTHIER
アレクシ・マビーユALEXIS MABILLE
アレッサンドロ・ミケーレValentino
アントニオ・グリマルディANTONIO GRIMALDI
ヴィクター・ホスティン ロルフ・スノランViktor & Rolf
エリー・サーブELIE SAAB
ガウラヴ・グプタGaurav Gupta
ジャンバティスタ・ヴァリGiAMBATTiSTA VALLi
ジュリー・ドゥ・リブランJulie de Libran
ジョルジオ・アルマーニARMANI PRIVÉ
ズハイル・ムラドZUHAIR MURAD
ソーヒー・パークMiss Sohee
ディディット・ヘディプラセトDidit Hediprasetyo
ベルトラン・ギュイヨンSchiaparelli
マチュー・ブレイジーCHANEL
マリア・グラツィア・キウリChristian Dior
ラウル ミシュラRAHUL MISHRA
ルドヴィック・ド・サン・セルナンJean Paul Gaultier
ロナルド・ファン・デル・ケンプRonald Van Der Kemp

2025年1月27日~1月30日 in Paris