La vie en rose

食べログ化している元ロリバンギャのオタブログ

何度だって聞こえる 一人きりの拙い声

2012-01-01 23:58:29 | 小説・漫画・アニメ
福袋を1つ買うよりも、春物新作を1着買う方を好む音猫です。
明けましておめでとうございます。
本年も宜しくお願い致します。

今の時期に春物を買ったところで、着られるのは2~3ヶ月は先なので、
即日着用可能なものが入っているであろう、福袋を買う人間の方が
余程賢いですよね。
理解してます。




読んだ本の紹介です。







米澤穂信「儚い羊たちの祝宴
新潮文庫 


お嬢様学校の読書サークルが舞台という設定に惹かれて手にとってみました。
使用人がいるような、一昔前のお嬢様が登場します。

彼の作品は「インシテミル」しか読んだ事がないのですが、それも
設定が陸の孤島な古典ミステリを踏襲していたので、
王道ミステリを好むのかな?
お上品な言葉遣いが耳に心地良かったですが、あくまでまがい物というか、
そういう設定が好きな人が書いている作品、という感は拭えません。
皆川博子が書けば本物って感じがするのですが。

それでもそういう設定は好きなので楽しめました。
オチを意外なところに落とし込むのがいいですね。
そんな理由で殺したの!?ってパターンが好きなので、
動機の点は大変良かった。
人間臭い動機でしかも後悔しまくって泣き崩れる
パターンは好きじゃない。

耽美的な香りのする、残酷な美少女設定を好む方にはお勧め。
















中野京子「名画で読み解くブルボン王朝12の物語
光文社新書



「怖い絵」で有名な中野京子さんの作品を手に取ってみました。
新書だったので。
ハードカバーまで買うには決め手に欠けて…と思ったら、
文庫落ちしてたんですね「怖い絵」。
知らなかった。
ハードカバーは朝日新聞社から出ているのに、文庫は角川なんだ。
だから気付かなかったのかな?

読み易く面白かったです。
もう少し絵についての解説があると良かったなーと思います。
歴史の概説がメインで、挿絵程度しか絵の解説がありません。
まあ、そういう趣旨なんだろうろうけれど。
歴史は知ってるから、絵についての説明をもう少し
盛り込んで欲しかった。

だったら「怖い絵」の方を読めばいいんですね理解です。
新書にしては軽すぎる印象。
光文社の新書はどれもこのくらい軽いのかな??


ヴェルサイユ建設の発端が素晴らしかった。
ルイ13世が美青年を連れ込む為に作られた屋敷が元々
だそうですよ。
オラ、わくわくしてきたぞ!



桐生操が好きな人は、好きなんじゃないでしょうか。
中二病を患った女ヲタが好みそうな印象。
偏見ですが。
かくいう私も桐生操は小学生の頃読みました。

「怖い絵」も読みたいと思います。











「画像で吹いたら今すぐ寝ろww」
http://blog.livedoor.jp/nwknews/archives/4059971.html