暇つぶしひつまぶし

四方八方に興味が伸びる一貫性の無いだらだら日記。
ブームは日々移り変わります。

森奈津子「耽美なわしら」

2009年05月07日 | 本のこと。
森奈津子の「耽美なわしら完全版上・下」
が読み返したくなってここんとこずっと読んでいました。

最近文庫化したみたいで、色んな読書感想ブログで見かけます。
この作品って実は96年刊が初出らしいからもう10年以上も前なんだよね。
なのに相変わらずこの人の作品は古さを感じさせません。

調べたら、以前出ていた角川版って挿絵が森永あいだったんだ!
これは読んでみたい!
森永あいで漫画化でもいいなあ。まあ無理だろうが。
文庫版の表紙イラストもいい感じだけど、主人公の俊彦が超兄貴系じゃないのが気になる。


見た目は超兄貴系だけれど、心は繊細で耽美好きゲイの主人公
とそれを取り巻くレズビアンやらバイセクシュアルやら
セクシャルマイノリティな方々のドタバタとしたコメディ。
台詞は下品な下ネタが飛び交いますが、物語中にエロなシーンは無いので薦める方も安心です。
「あ、森奈津子だ!」
と思って簡単に手に取ると、まんまとレズビアン官能小説だったりする罠が多いですがこれは違います。
レズビアン官能系も面白いんだけど、森奈津子の官能描写ってあんまり「おおっ」というエロさがなく、
さらっと読めてしまうのは私がレズビアンでないからなのかしら?
そこのところはわからんです。

耽美なわしらはエロではないので、色々気にせず楽に読めて笑えるので是非。
でも文庫版は何巻まで出るのだろうか。
さりげなく新作が出たりするなら買うけど。もう古い作品だしそれは無いか。


主人公の俊彦が、想いを寄せる相手(百合系少女小説家♂)のことを
「世界で一番美しい人。ちなみに二番目はビョルン・アンドレセン」
とか平気で思ってるところが好きだ。

初めて「ベニスに死す」を見たときは、ビョルンの美少年っぷりに思わず画面釘付けだった。
後にも先にもこれほどの「美少年」っていただろうか。
CGみたいだぜ…。


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2 コメント

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そうなんですよね~ (314)
2009-05-08 21:55:24
>>てくりさん
私もあの画像初めて見たときはだいぶショックを受けました。
面影があるといえばある…か…な?
時間は残酷ですよねえ。

ベニスに死すは、そんなこんなでビョルンの顔にばかり意識がいってしまって
結局内容殆ど覚えてないんですよね。
もう一度ちゃんと観てみたいかも。
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ああ・・・ (てくり)
2009-05-08 20:36:17
なんということでしょう。
googleの画像検索結果、愕然です。
そうじゃないかなぁ~と漠然と感じてはいたのですが、
おとなになって年をとると、あんな風になっちゃうんだー。

映画は観たことないけど、すごい美少年だという噂だったので
当時、しっかり顔チェックしてました。
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