小野不由美「黒祠の島」

久しぶりに髪の毛をほぼショートと呼べるくらい切りました。
結婚式終わったら切るんだーとは言っていたのですが、
まさかここまで切るとは誰も思わなかったらしく、職場でもだいぶ驚かれました。
ここ数年はずっとだらだらと長髪でいたので、なんだかもうスッキリしすぎて何か一緒に忘れてそう。
まあいいか！

というわけで、寝る前にちょっとずつ読んでいた「黒祠の島」やっと読み終わりました。

今回は、屍鬼を読んだときのようなはやとちりはせず先入観を捨てて素直に読み進めました。
推理物ミステリでした。
でも漂う雰囲気やら何やらは小野不由美全開でしたね。
私はこういう村の儀式とか風習とかの民俗学的なものがある物語が好物なので面白かったです。
純粋に謎が謎を呼ぶ展開は「久々に正統派ミステリ読んでるなー」とか思ったけど
実際最終的な展開はやっぱりなんというか正統派とはちょっと違ったものでした。
ただなんとなく「そういうことなのではないかな」と感じてしまったことが
そのまま最後の展開になってしまったのでちょっと拍子抜けはしたかな。
でも面白かったし読んで損はないかと思います。
最後はとても良かった！
このままモヤモヤしたまま終わるのかー複雑だなーなんだかなー
と思ってたので、最後のワンシーンが凄く嬉しかったです。
この手の小説でラストでこんな風にに安心するものも珍しい。

そういえば、ホラーゲームのサイレンはこれと屍鬼に影響を受けて作られてるとかなんとか聞いたことあります。
こういう設定のゲームなら好物だし（零シリーズとかも）いつか遊びたいと思ってたけど、
先日ＰＳ３で体験版落として遊んだらあまりの恐怖に先に進めず、泣きながら中断しました。
零シリーズだって怖いけど進めるのに、なんかサイレンは別種の怖さがあって無理。
生々しいからかなあ。
物語は凄く好みっぽいので残念だけど。