お釈迦様もみてると森奈津子

「マリア様がみてる」は、途中まで買っていたのですが、主人公祐巳の弟の通う花寺学院の生徒の出番がやたら増えだした辺りから、イマイチ読むのに気が進まなくなってしまって「そろそろ買うのやめるか」と思っていたところ、オタな３０男の兄がどういうわけだかマリみてにはまったというので貸してあげて、そのまま続きを買う権利を譲ったのでした。
なので自分で買わないまでも半年に一度くらいまとめて続きも読んでます。

そんなわけで、（私の中で）シリーズがイマイチに感じてしまうきっかけになってしまった花寺学院のお話です。
「お釈迦様もみてる」って何の冗談かと思ったら本気。
兄もさすがにこっちには手を出さなかろうと踏んで自分で買ってきました。

面白かったです。
少女小説ってすぐ読み終わるから好き。
ライトノベルにふさわしく、さらっと読めて後味スッキリな面白さでした。
マリみて本編への小さなリンクも張られてて良かったです。
あとがき読むと作者はシリーズ化する気満々のようですね。
女性が書く男子校話だけにリアル感は全くないですが、そんなのマリみても同じなので問題ない。
ちなみにボーイズラブでは無いので安心して読めます。
基本雑食なので、仮にＢＬ風味でも気にしませんがこのシリーズに関しては本編同様微妙なラインを保って欲しい。


しかしなんだろう。読んでる間、ずーっとデジャブ感が物凄い。
私絶対こういう雰囲気の話読んだことある気がする・・・
なんだっけなんだっけで、ふいに思い出しました。

森奈津子の今は亡きレモン文庫刊「あぶない学園シリーズ」

いや、これをマリみてとかこの作品と同列に並べたらファンに殺されると思うのですが
似てる・・・いや、森奈津子は完全にギャグ小説だから違うんだけど。
出てくる生徒の濃さ（濃さでいえばあぶ学圧勝だけど）とか？
説明しにくい。
雰囲気かなあ。

あぶない学園シリーズはギャグ小説です。ちなみに絶版。
私はシリーズ中最後の１冊だけ読めてないので復刊ドットコムに投票してます。
元男子校で女子生徒が殆どいない学園に入学してきた主人公は
好きな女子を追いかけて入学したレズビアンで、
仲良くなった男友達はゲイで、あとバイセクシュアルの先輩がいて
というアレな物語なのですが、ＢＬでも百合でもなくコメディなのです。
面白いです。

森奈津子はやっぱりライトノベルだけでいて欲しかったなあ。
別にポルノ書いてもいいけどさ。

ちょっと今検索かけたらお嬢様シリーズって復刊してたのか！！
全部持ってるけど欲しい！！高い！！