左腕坊主

ハンドボール選手、櫛田亮介の2006年4月~2008年4月までを綴ったブログ

『Zwonitzer HSV 1928』 ~俺達は負けない~

2007年01月14日 | Oberliga 06/07
昨日はアウェーでの『Zwönitzer HSV 1928』戦だった。

『Zwönitzer HSV 1928』は現在下位に甘んじているがけして侮れないチーム。

2時間半程のバス移動で会場入り。

DF右45度、OF右サイドでスタートから出場。

ピルナは立ち上がりから好調で開始10分程で8:2とリードする。僕も速攻で決めるなどして流れに乗っていく。

しかしここからなかなか点差は離れない。アウェーでの退場劇が始まったからだ。

点差が広がりそうになるとレフリーが笛を吹き退場…

それでも何とかリードを保ちながら試合は進む。

ピルナは2人退場、コートプレーヤーは4人の状態で前半最後の攻撃を迎えた。残り時間は10秒。僕はみんなに時計を指差して『ラスト10秒だから少し回してラスト5秒を切ったらシュートを打とう』と指示した。

つまりこういうことだ。ラスト5秒を切ってのシュートならば例えシュートを外しても相手がもう一度攻撃する時間はない。うまくいけば+1点。悪くても-1点にはならない。残り時間を10秒近く残したままシュートを打てば相手に攻撃する時間が残り、-1点の可能性を残してしまう。

残り3秒で僕にボールが回ってきたので少々遠い距離だったが両足ジャンプからロングシュートを放った。運悪く相手のDFの枝(シュートブロック)に当たりGKがセーブした。相手のGKは残り時間が1秒程だったのでGKはすかさずGKシュートを放った。

僕の中ではここで前半終了。しかーーーーし。

現実は違っていた。ベンチから『クシ!!!なんで4人しかいないのにそんなあわてて無謀なシュート打つねん!!!』と…

僕は時計を指差して『ラスト3秒だったから打った』と…

時計を指差して、僕は固まった。まだ1分残っているではないか…

僕は28:50の時計を指差し『ラスト10秒だからな!!!』っと偉そうに指示を出していたのである。そうこの時はまだラスト70秒だったのである。

当然こういう時は全員から集中砲火を浴びる…

返す言葉もございません…(しかしほんまに笑い事では済まされへん)

しかし相手のGKもあわててGKシュートを打ったところを見ると僕のラスト10秒というジェスチャーに完全に引っかかっていたようだ。

まあそなこんなで前半はなんとかリードを保ち終了。


後半僕はDFメインでスタート。ここから例の退場劇がさらにエスカレートしていった。

もう誰が退場してるのか分からんほどやった。みんな血の気が多いのでどんどん熱くなっていく…

レフリーに文句を言い、ペーパーはレッドカード…

コートプレーヤーは2人。リードはグングン詰められる…

会場は騒然としてきた…

『みんな落ち着け!!!』言うてるマテアスが一番熱くなってる。

ベンチメンバーも総動員。僕も出た入ったりを繰り返した。

たまらずベンチはタイムアウト!!!もう技術的な話は一切なし。

『絶対に負けへんぞ!!!俺たちは負けない!!!勝って帰るぞ!!!』こんなような事を言い合っていただけだった。

コートに1人、2人と退場者が返ってくる。6人そろう前にまた退場になる。苦しい時間が続いた。それでもリードだけは保って終盤を迎える。

こうなると相手もノリノリなのでリードを保っていても安心感は全くない。

とにかくゴールを死守だ。退場者を出しているのでなかなか得点は取れないが少ない人数でもとにかく必死に守った。GKもファインセーブを連発した。

60分が終わった。

退場すること10回。しかし俺達は負けなかった。32対26で勝利した。最後は6点差まで開いたが、試合中は全く余裕はなかった。アウェーまで応援に駆けつけてくれたファンは総立ちだ。



試合後のロッカールームにて…

マテアス『今日はみんなよく我慢した。この勝点2は大きいぞ!!!これでシーズンも残り半分だ。また頑張ろう!!!』

さらにマテアス『最後に1つ。今日新たに分かった事がある。』


マテアスは僕にウィンクしながらこう言った。

『日本は29分ハーフらしい…なぁクシ!!!』

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