左腕坊主

ハンドボール選手、櫛田亮介の2006年4月~2008年4月までを綴ったブログ

紙様 

2007年05月30日 | ハンドボール
2006年8月23日。

昨年僕がピルナに合流した日。

この日ピルナの選手ではじめに出会ったのがペーパーだった。



それから一ヶ月一緒に暮らした。

そして今は僕の真上に住んでいる。



ペーパーは7歳からハンドボールを始めたらしい。

親父さんはアイスホッケーの元プロ選手。

ペーパーも17歳の時にチェコのアイスホッケーリーグの3部でプレーしていたらしい。

ペーパーは180cm後半の身長には少しばかり重い110kgの巨体だ。

パッと見たら、お世辞にも痩せているとは言えない。

僕も初めて見たときはポジションは間違いなくポストだろうと思った。

しかし、動きは軽い。加えて器用だ。

サッカーしても、バスケットボールしても何やらしてもセンス抜群だ。

日本では見たことなかったタイプの選手だ。

熱くなりやすく、自制心がないのがたまに傷だが、それは負けず嫌いの裏返しだろう。

キックボクシングも齧ったことがあり、3戦2KOらしい。



優勝旅行のマジョルカに飛行機が怖いとの理由で不参加だったり。

携帯電話代わりに僕の家の電話の子機を持って僕と一緒に出かけ、出かけた先でその子機で電話をしようと試み、当然通話できるはずもなく・・・怒り狂うペーパー。

こういったエピソードには事欠かない。



出会ってから今までピルナのチームメイトの中で一番腹立ったり、むかついた事があるのがペーパーだった。

それと同時に一番気が合い、笑いながら過ごしたのもペーパーだった。



ペーパーとさっきまで少しだけ一緒に飲んでいた。

ペーパーが帰り際に下の画像と同じ写真をフレームに入れてプレゼントしてくれた。



ペーパーは来期ピルナではプレーしない。

ペーパーは来期チェコの1部のクラブでプレーする。

『チェコで1,2年プレーしたらその後は絶対ブンデスリーグでプレーする』

相変わらず指を口に銜えたままだが、偉いカッコ良かった。

そしてちょっと悔しかった。



ペーパーは明日ピルナを発つ。

ペーパーが僕の真上に居るのは今晩で最後だ。


人気blogランキングへ←ペーパーの門出にクリックよろしく!!!