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意味付けとこじつけ

2016-05-22 | 仕事

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今回は、社会人生活を楽しめる人と、そうでない人の違いについて書きます。

それは「意味付けとこじつけの違い」です。

以前、退職初心者の転職というシリーズでも書きましたが、そこでは早期退職者に向けた、退職理由の捉え方という観点で説明しました。

今回は、無意識に持っている自分の判断基準から派生する人間関係のもつれを、どのように解消すれば良いのかという観点で紹介します。

それは、自分の身の回りに起こる事象には、全てにおいて何らかの意味があると意識することです。それを「意味付け」と言います。

一方、不都合な出来事に遭遇した時に、他者やその他の現象に責任転嫁して逃れようとすることを「こじつけ」と言います。

世の中には、様々なサクセスストーリーが紹介されており、多くの著名人や偉人たちの残した「言葉」も星の数ほど紹介されています。

我々凡人は、そんな偉い方々のストーリーや言葉に触れる度に感動したり、噴気したり、再起したりする日々を過ごしていますが、これらの行為は全て「意味付け」に当たります。

ある本を読んで「今の自分に必要な言葉だ!」と思い、心に活力が湧いて出るといった経験は誰しもあるはずです。

でも私は、心に活力を与えるのはサクセスストーリーやありがたい言葉だけではないと思っています。

人はあらゆる人間から、そしてあらゆる環境から学ぶことができます。それこそが「意味付けの習慣化」です。

苦手な人・怖いと思う人・だらしないと思う人でも、その関係性の中から気づきを得たり、新たな観点を持てたり、反面教師のように思えたりするものです。

 

人間関係がこじれる根本原因は、自分の観点に囚われ過ぎて身動きできずにいるからです。

観点に囚われるというのが、「こじつけ」です。

つまり、人のせい、親のせい、上司や先輩のせい、会社のせい、制度のせい、日本のせい、時代のせいにする考え方の事です。

実は、多くの人が無意識に持っているのが「こじつけの判断基準」です。

「普通、こうでしょ。」とか「これが常識だよね。」という言葉の裏に、影のように隠れているのがそれです。

普通とか、常識などという言葉は無意識に使っていると思われますが、それこそが「人のせい」の入り口だと言っておきます。

身の回りに起きる事象を、普通は・・・とか、常識では・・・と捉えていることが多くないですか?

実は、その積み重ねが無意識の判断基準を形成している原因です。

自分の本心ではなく、世間に照らしての判断でしかないのに、あたかも人類を代表するかのような考え方になるのは、常日頃のメディアを通じたバッシング競争がよく物語っています。

だれかを悪者にして必要以上に責めを追究する風潮は、こじつけの判断基準がもたらす現象だと私は考えています。

どうせ観るなら、その人の背景や心情を想像したり、伺い知ることで自分にどんな意味があるのかといった観点で観て欲しいものです。

 

特に、この春から新社会人となった若い方には、この意味付けの習慣化をお勧めします。

失敗しても、叱られても、困難にぶつかった時は「これは自分にどんな意味があるのか?」と考えて欲しいのです。

また、上手くいっている時にも同じように「上手くいく意味は何か?」(なぜかではありません)と考えて欲しいのです。

意味付けとは、受容であり、理解することに繋がります。つまり、狭い視野を広げ、様々な観点で物事を観る力を付けることに繋がります。

 

 

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