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「7つの秘訣」解説編 最終章

2022-01-28 | 仕事

2021年11月5日に投稿した「新・初めての転職②」の中で紹介した「在職中の転職を成功に導く7つの秘訣」についての解説版の最終章です。
その7つの秘訣とは以下の通りです。

① 今の会社をいつ辞めるのかを先に決める。(離職日のこと)
② 今の仕事をしながら、いつ転職活動をするのかを決めて予定表にする。
③ もしも収入が途絶えた時に、経済的援助を頼む人を決める。
④ 次に希望する職種を決める。(せめて業界だけでも絞っておく)
⑤ 前職(今の仕事)を辞めた理由をはっきり言えるようにしておく。
⑥ 転職こそが最善の道だと、自信を持って他者に言えるようにしておく。
⑦ 転職活動をサポートしてくれる専門家(専門機関)を決める。

今回は⑥と⑦についての説明です。

⑥ 転職こそが最善の道だと、自信を持って他者に言えるようにしておく。

仕事を選ぶ権利は誰にでも保障されています。当然ながら転職も然りです。
何時どんな時でも、一定のルールを守り手順さえ踏めば、いつでも会社を辞めることもできるし転職だってで出来きます。

しかし、初めて転職を経験する人の中には、どこか罪悪感みたいな後ろめたさを感じる人がいます。特に新卒採用の早期離職者には、顕著な傾向と言えます。
意を決して転職を決めたにもかかわらず、辞めた後になって「自分はもっと頑張れたのではないか?」とか「本当は自分にはあの仕事が合っていなのではないか?」などという考えが浮かび、やがて「どうして辞めてしまったのか…」という後ろ向きな感情が心を支配するようになる人がいます。

私が出会うのは、大抵そういう負のスパイラルに陥っている人か、まさに落ちかかっている人たちが多いのです。

私は、そんな人に出会った時には、辞めたことや転職することを出来るだけ多くの人に伝えるよう勧めます。
負のスパイラルの渦中にいる人やその手前の人というのは、辞めたことも転職をしたいということも黙って隠していることが多いのです。
というか、ほぼ全員が「誰にも知られたくないので…」と言います。

だからこそ、人に打ち明けて負のスパイラルを正のスパイラルに変える必要があると思うのです。
世の中には、離職も転職も経験している人は山ほどいます。それに、長い人生において、離職も転職も、ほんの一瞬の出来事に過ぎません。
世の中から見れば、貴方が思うほど、離職も転職も、実はそんなに大した事ではないのです。

実際に、貴方の友人が離職や転職をしたとして、貴方はその友人を責めたり馬鹿にしたりはしないはずです。
むしろ励まし、元気つけ、エールを送るのではないでしょうか?

だからこそ、転職こそが最善の道だと、自信を持って他者に言えるようにしておく。ことが大切なのです。
そうすることで、他者からの正のエネルギーを自分の力に変えることができます。

⑦ 転職活動をサポートしてくれる専門家(専門機関)を決める。

最後は、以下のような状況になっている人にとっては必須条件ともいえる秘訣です。

① 転職活動を自力で頑張って来たが中々結果が出ないでいる
② 自分には何も取り柄がなくて、向いている仕事も分からない
③ 今の職場を辞めたいが、周囲に気を遣って中々行動に出せずにいる
④ 前職の離職理由を聞かれると、正直困ると思っている
⑤ 手持ちの生活費に余裕がないが、辞めざるを得ない状況になった
⑥ 本当はもう就職したくない。誰も自分のことを理解してくれない
⑦ 正直に言ってもう何もしたくない。消えたい。

ここに挙げた例は、今まで私が出会って来た転職希望のクライアントからの訴えの多い順に並べた結果です。
他にも様々な状況下で転職に悩んでいる人は大勢いると思いますが、少なくとも一人で悩んでいる人には、出来るだけ早くサポートしてくれる専門家に出会うことを切に願うばかりです。

勧める理由としては大きく二つあります。
まず一つ目は、情報の収集量が飛躍的に増えるという点です。
私のような就労支援という立場にある人は、それ相応の専門的な資格や知識を有しています。

クライアントが自力では気づけない情報や、法律的にクライアントに有利となる情報、さらにはクライアントに適した公的な救済制度に関する情報、そして、今現在の労働市場という視点からの求人に関する情報など、様々な角度からの情報を入手しやすくなるという利点があるということです。

そして二つ目は、良き理解者を得るという点です。
就労支援という仕事は主に相談業務を指します。
クライアントと二人で話をして、クライアントの抱えている問題点は何か、それを解決するにはどうすれば良いのか、上手くゆかなったらどうするのか、気持ちが付いてゆかない時はどうすればいいのか、計画通りに事を進めるには何が必要か、などなど、転職に向けて色んな相談相手になるのが就労支援者の主たる仕事です。

そのためには、クライアントとの信頼関係を構築することは基本中の基本です。つまり、就労支援者はクライアントの良き理解者であると共に、クライアントと同じ方向を見て一緒に考えていく専属のエキスパートとなる存在です。

それに、今では専門家にサポートを依頼することはとても簡単です。
公的機関では、ハローワークをはじめ市町村の役場には大抵就労に関する相談窓口が設置されています。それに、民間の派遣会社などの職業紹介業をしている会社にも相談窓口はあります。

どうか、一人で悩んでいる人は、出来るだけ早く自分に合う就労支援者に出会ってほしいと願っています。
ただし、もしも自分には合わないと思えば、勇気を出して別の人を探す必要もあるかもしれません。

いままで読んでくださり、ありがとうございました。
みなさまの転職が実りのある結果となることをお祈りしております。