エンプロイアビリティという言葉を聞いたことありますか?
『個人の“雇用され得る能力”のことで、Employ(雇用する)とAbility(能力)を組み合わせた言葉。
一般に転職できるための能力を示すが、現在勤務している企業内において継続的に雇用されうる能力という側面ももつ。つまり企業内外を越えた労働市場におけるビジネスパーソンとしての価値と言い換えることができる。』
実は、就職活動とは、内定獲得がゴールではありません。
確かに、ある会社に就職するまでの一連の活動を指す言葉ではありますが、社会人として生きる以上、常に意識すべきはエンプロイアビリティであり、それは就職活動の延長上に、継続的に、そして段階的に、または断続的に訪れる転機も含めたライフワーク活動を指します。
”雇用され得る能力”とは、ある会社の仕事を覚える事だけではなく、自分の能力をより一層磨き、より多くの経験を積み、より多くの人と接し、そして自立できるだけの力を身に付けると言ったところです。
”労働市場におけるビジネスパーソンとしての価値”とは、会社に依存しない実力を身に付けることと言った感じでしょう。
会社に就職さえすれば、後は定年まで真面目に働き、老後も退職金と年金で安泰といった幻想は、もう通用しません。
就職活動は、これから迎える長い人生の入り口を選択することでもあります。
未来の自分をどこから創って行くのかを、どの扉から未来に向かうのかを考えることです。
そして、その扉をくぐるために必要なのが内定獲得です。(通行券みたいなものです)
就活の真の目的は、自分自身の創造にあります。
さらに、これからの社会は、AI(人工知能)の活用が進み、仕事市場も大きく様変わりして行きます。
既に、どこかの会社に雇われることだけが就職ではないという考え方を持つ学生も多く現れ、学生が起業することが珍しくない時代です。
これからは、エンプロイアビリティだけでなく、自分で仕事を創造して行く能力を問われる時代になります。
私は、そんな時代に就活できることを楽しんで欲しいと思っています。
無限の可能性を秘めている自分に気づいて欲しいと思っています。
就活は、入社後も継続します。だからこそ、自分自身をデザインする感覚で「自己創造できる能力」を身に着けることが重要です。