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悠々茶房ブログ

名古屋市東区にある中国茶カフェ・語学教室のブログ!教室イベントの記事、中国茶の記事、中国・アジア各国の文化も紹介します♪

中国人へのお土産、贈り物

2015年11月28日 11時50分33秒 | 文化・生活習慣

今回は中国語講師の劉 ていぎょく講師と黄 がてい講師に、中国人のお土産や贈り物への考え方などについて尋ねてみました。

Q:中国に一時帰国するときなどには誰にどのようなお土産を買いますか?

劉:私の場合は両親や親戚の人、自分の友人、母の友人など10人程度にお土産を買います。私は年2回ほど中国に帰るのですが、特に女性からはさまざまなリクエストがあるので、帰国時期が迫るとみやげ物を買うために時間とお金を費やすことになり、正直結構大変です。リクエストで多いのはやはり化粧品ですが、ほかにはヒートテックの下着や炊飯器のリクエストもありましたが、さすがに炊飯器は重くて大きいのでお断りしたことがあります。日本人の場合はお土産といっても皆さんにといってお菓子などを買ってこればいい場合も多いと聞いていますが、中国では一人ひとりにしかもその人の欲しいと思っているものを買わなければならないという違いがあります。また、あまり安いものを買ってくると、ケチであるなどと思われたりするので、そのように思われたくないという面子もあるかもしれません。

黄:私の場合は両親や祖父母、親戚の人や友人などにお土産を買いますが、劉さんの話のようなお土産のリクエストはないので、ほとんどはお菓子などで済ませています。ほかの友人の話を聞くと私のようなケースはあまり多くなく、劉さんと同様に一時帰国のたびにたくさんのお土産を買って帰る人がほとんどです。私の以前のルームメイトもその一人で、彼女は地方都市出身でしかも親戚も近辺に住んでいる人が多いということなので、一時帰国する情報はすぐに親戚の間に伝わってしまうらしく、いつも多くの人一人ひとりにお土産を買う準備に追われ、またお金もかかるので頭を悩ませていました。彼女の姿を見るたびに、土産にあまり気を使わなくても良い私の場合は恵まれているなと思ってしまいます。

 Q:中国人に贈り物をするときに、何か気をつけなければならないことはありますか?

劉:中国人は縁起をかつぐ人が多いので、縁起の悪いとされるものを贈ってはいけません。たとえば、菊の花はお墓のお供えに使用することが多いので、特にお祝いのプレゼントには向きません。また、言葉の縁起かつぎをする習慣がありますので、その品物の発音によって贈り物とするのにはふさわしくないとされるものがいくつかあります。その代表的なものとして、「置時計」は絶対にプレゼントしてはいけない品物になります。なぜなら、中国語で「時計を贈る」の発音は「死者を看取る」と同じ発音になるからです。

黄:同じように雨傘も贈り物にはふさわしくないと言われていますね。なぜなら中国語で「傘」の漢字は「散」の漢字と同様に「san」と発音するので、友人や恋人などに贈ると「別れる」ことを連想させるからです。また、贈り物をするときにはその数にも注意する必要があり、中国では一般的に偶数が縁起が良いといわれているので、特にお祝いのときの贈り物をするときには偶数で贈ったほうが無難であるといえるでしょう。ただし、中国でも「四」は「死」と同じ発音になるので避けたほうが良いかもしれませんし、一方奇数であっても「九」は「久(長生きを意味する)」と同じ発音なので、お年寄りへの贈り物には喜ばれるかもしれません。

劉:お金を贈る時の金額も同様なことが言えますね。たとえばお年寄りの祝いのときには、「9」の数字の金額を贈ったりしますし、結婚祝いの祝儀のお金は偶数の金額で贈ることが多いですから。発音によって縁起の良いもの、良い数字がある一方、縁起の悪いものや縁起の悪い数字があるので、日本人が中国人に贈り物をするときには中国人に確認してから贈り物をしたほうがいいかもしれません。

黄:あと、中国では色にも縁起が良い色と悪い色がありますので、お祝いのときの贈り物には赤色の包装紙で贈れば喜ばれますが、白色はお祝いの時にはよくないかもしれません。劉さんも言ったように中国人の縁起に関する考え方は日本人にとって知らないことも多いのではないかと思いますので、せっかく相手に喜ばれるようにと思った贈り物がかえって関係を悪くさせることがないように、気をつけていただければと思っています。


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