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悠々茶房ブログ

名古屋市東区にある中国茶カフェ・語学教室のブログ!教室イベントの記事、中国茶の記事、中国・アジア各国の文化も紹介します♪

新中国語講師紹介

2014年08月28日 10時51分04秒 | 現中国語講師

今回は8月から新しく中国語担当スタッフとして仲間に加わることになった劉 婷(ていぎょく)講師のプロフィールなどを紹介するため、いくつか尋ねてみました。

Q:西安出身ということですが、どんなところですか?

劉:ご紹介のとおり、私は中国西部に位置する陝西省西安から来ました。西安は日本の奈良と同じように古くは都のあった場所で以前は「長安」と呼ばれていました。ですから古い遺跡や建築物の多い観光地としても知られており、大雁塔、小雁塔、兵馬俑、秦始皇帝の墓、華清池などは特に有名です。なかでも私の家は大雁塔から近い距離の場所に住んでいますので、是非皆さんにも来ていただければ嬉しく思います。日本から西安にツアーで出かけるとさまざまな動物などの形をした蒸餃子をいただく「餃子宴」を食べることが多いそうですが、西安にはまだまだおいしい料理があります。「ルージャーモー」という豚肉を2枚の饅頭(マントウ)に挟んだ中国式ハンバーガーのような食べ物、「ヤンルーポーモー」という饅頭(マントウ)を羊肉のスープに浸して食べる料理などは有名ですから西安に来る機会がありましたら是非一度食べてみてください。

「ルージャーモー」

Q:日本に留学したいと思うきっかけを教えてください。

劉:小さい頃は日本のアニメが好きで日本への関心を持つようになりましたが、高校生の頃になると日本のテレビドラマも見るようになり、ドラマを通じて日本の生活習慣などもわかるようになりましたので、実際に留学して日本の生活を体験してみたいと思うようになりました。また、インターネットでは日本の観光地を紹介するものもいくつか見ることができましたので、日本に留学したら東京、京都、北海道などの各地を訪ねてみたいと思うようになりました。

Q:下の写真はどこで撮影したものですか?

劉:名古屋から一時間ほどの場所にある「明治村」に友人と行ったときの写真です。明治村は広い敷地に歴史的な建築物がたくさん見られるほか、蒸気機関車や京都市内電車に乗車したり明治時代のすき焼きなども味わえることができ、明治の時代にタイムスリップした雰囲気を味わうことができます。私は日本の明治の頃は木造建築ばかりだと思っていたのですが、近代的な西洋建築物もたくさんあり、新しい発見がいくつかありました。

Q:劉さんの趣味などを教えてください。

劉:私は旅行が好きなので、これからも日本のいろいろな地域を訪れて、その土地のおいしいものもいろいろ味わってみたいと思っています。また、料理をつくるのが好きで、中国で有名な「火鍋」はなかでも得意料理なので、ときどき友人をさそって皆でわいわいおしゃべりしながら、鍋料理を楽しんでいます。また、カラオケも好きで友人と一緒に歌ったりしますが、特に中島美嘉さんの歌は一番お気に入りです。あと、これは趣味といえるものではありませんが、私は日本の野球を題材にしたドラマが好きであったので、先日バッティングセンターに行ってみようと思い、実際に体験する機会がありました。近くでは小さな男の子も上手に打っていましたが、私にとっては球が速すぎて空振りばかりの結果になってしまいました。でもとても楽しい経験で、ストレスを解消するにもとてもいいのではないかと思いました。

Q:好きな食べもの、嫌いな食べ物を教えてください。

劉:日本の食べ物にはとても関心があり、ほとんどのものは大丈夫なのですが、おそばと納豆は苦手です。納豆が嫌いな中国人は友人にもたくさんいますが、私はそぼも味が薄いのであまり好きではありませんし、わさびも食べることができません。全般的に日本の料理は味が薄く、辛い料理も少ないと感じますが、一方で日本のケーキやアイスクリームなどは中国のものと比べると甘すぎずとてもおいしいと感じます。また、私はから揚げも好きなのですが、大学の学食ではから揚げを毎日のように食べることができるので、飽きずに食べています。また、名古屋では手羽先が有名であると聞いていますが、まだ食べたことがないので今度是非チャレンジしてみたいと思っています。

 

 

 

 


「上海語」は標準語とどう違う?

2014年07月27日 11時01分02秒 | 現中国語講師

今回は当語学教室の中国語講師で上海から比較的近い場所に位置する蘇州出身の戎講師、北京で育った梁さん、東北地方で遼寧省出身の孫さんに、上海語の特徴や上海語を聴き取ることができるかなどについて尋ねてみました。

Q:「上海語」はどんな特徴があるのかを教えてください。

戎:上海語の文法は中国語の標準語とほぼ同じですが、声調と呼ばれる声の上がり下がりは標準語が4つであるのに対し、上海語には5つの声調があります。また、上海語には標準語にはない濁音などもあるので、発音面で標準語と大きく異なり、また語彙も標準語と異なるものがいくつかあります。皆さんは中国語で「こんにちは」は「ニイハオ」と言うことを知っていると思いますが、上海語ではこれを「ノンホウ」と言いますし、「ありがとう」は標準語で「シエシェ」と言うのに対し、上海語では「シャジャ」と発音しますので、かなりの違いがあることがわかっていただけるのではないかと思います。

Q:上海市に隣接する江蘇省蘇州出身の戎さんは、「上海語」を聴き取ることはできますか?

戎:中国語は大きく7つに分類することができますが、上海市と江蘇省の方言はともに「呉方言」に分類されますので、いわば親戚のような関係にあります。上海語と蘇州語はもちろん異なる部分もあるのですが、このように近い関係にあるので、蘇州の人が上海語を聴き取ることはできますし、上海語を真似して話すこともできます。

Q:北京で育った梁さんは「上海語」を聴き取ることはできますか?

梁:私は北京で育ちましたので標準語に近い「北京語」を話しますが、上海出身の人同士が話す会話はほとんど聴き取ることができません。ただ、部分的には聴き取ることができる箇所ももちろんあるのですが、やはり会話の内容が複雑になるとまったく聴き取り不可能になってしまいます。もちろん、上海出身の人たちは私たちと話をするときには標準語で会話をしますので何の問題もありませんが、上海の人たちが話しているのを聞いていてもわからないので、「今何を話しているのだろうか」と思ってしまうことはしばしばあります。

Q:それでは東北地方遼寧省出身の孫さんは「上海語」を聴き取ることはできますか?

孫:上海出身の人同士が話す会話内容はほとんど聴き取ることはできません。上海語の発音は標準語と大きく異なるうえ、語彙にも上海語特有なものがありますので、外国語を聞いているような印象をうけることさえあります。東北地方の方言は標準語に比較的近い方言ですが、中国は広くて広東省、福建省、四川省などで話される方言はそれぞれ大きく異なると言われていますので、上海語も広東語もほかの地域の人には通じない方言だといわれています。でも、どの地方の人も学校では標準語で学んでいますので、皆さんは標準語を勉強されればほとんど問題ないと思いますよ。


梁講師の誕生日祝い

2014年07月18日 11時06分36秒 | 現中国語講師

7月10日に誕生日を迎えた中国語講師の梁 思潔さんの誕生日祝いと就職内定祝いをかねて、7日にランチ会をしました。今回は梁さんが通う大学構内にあるフランス料理レストランでランチコースをいただきましたが、当日は梁さんの友人で悠々茶房語学教室のスタッフに加わる予定の劉さんにも参加していただきました。二人ともフランス料理は初めてということで、プレートに彩り鮮やかに盛り付けされた料理に感心し、ヨーロッパへの憧れなども抱いたようでした。

 左側が梁講師

そこで、今回は梁さんと劉さんにお互いの性格や印象などについて語り合っていただきました。

Q:劉さんと知り合った経緯と印象などを教えてください。

梁:劉さんとは日本に来てから同じ日本語の授業を受けていましたが、そのときにグループに分かれてプレゼンテーションをする機会がありました。劉さんは明るい性格で親しみやすかったうえ、とても正直であるので信頼することのできる友人になれるという第一印象を持ちました。その後、一緒に食事をしたり、花火を見に行ったり、大阪に旅行に行ったりするにつれ、ますます親しい友人になりました。彼女はそのうえとても気のつく性格で、彼女が中国に一時帰国したときは必ずお土産を買ってきてくれたりするような人です。

Q:劉さんは梁さんをどのような性格であると見ていますか?

劉:梁さんはとてもやさしい性格で、面倒見がいい人であるという印象があります。彼女とは同じ大学に通っているのですが、はじめは同じ大学の寮で生活していました。私もはじめは日本での生活にいろいろ慣れないことが多く、困ったりしたのですが、そんなとき彼女は親切に私の相談にのってくれたりして助けられたという印象をもっています。私が中国の西安出身で西安や上海のお土産を買ってくることがありますが、彼女は北京で生活していたので彼女が中国に一時帰国すると北京のお土産を買ってきてくれます。お互いに知らないものや珍しいものもたくさんあるので、とても楽しみにしていたりしていました。


「北京語」は標準語?

2014年06月28日 09時38分31秒 | 現中国語講師

今回は「北京語」と標準語との関係やその特徴などについて、北京で長く生活したことのある梁講師、上海に比較的近い蘇州出身の戎講師、中国東北地方遼寧省出身の孫講師に語っていただきました。

Q:「北京語」は標準語と同じでしょうか、またどんな特徴がありますか?

梁:中国語の標準語は北京語の発音が基本になっていますが、北方の言語も加わっていますので、「北京語」イコール標準語というわけではありません。ちょうど日本の標準語は「東京弁」と近いもののイコールではないのと同じような関係にあるのではないかと思います。「北京語」の特徴は何かといいますと、語尾の母音に「アール」という舌を巻く音をつけて発音することが多いことです。たとえば、「いくらですか?」は標準語では「ドゥオ シャオ チェン」と発音しますが、北京語では「ドゥ アー チェン」と発音しますし、「また明日」は標準語で「ミン ティエン ジェン」と発音するのに対し、北京語では「ミン アー ジェン」と発音します。このように「アル化」音を多用しますので、北京以外の地域の人には聞き取りづらいかもしれませんし、ちょっと奇異に感じるかもしれませんね。

Q:北京語はほかの地域の人には聞き取れませんか?

梁:そもそも北京語は標準語に近い関係にありますので、北京語を聞き取ることができない人はほとんどないのではないかと思います。ただし、中国には各地域にそれぞれの方言があって、その方言が標準語とかなり異なる地域、特にそのなかで年配の人のなかには北京語の一部の発音が聞き取れないことはあるかと思います。私が一度経験したことがあるのは、北京駅近くのバス切符売り場で地方から来た年配の人がバスの切符を買おうとしていましたが、お互いになかなか会話が通じなくて困っている様子でした。よく聞き取れない要因のひとつに、北京の人は早口で喋る人が多いといわれていることもあるのではないかと思っています。

Q:それでは東北地方遼寧省出身の孫さんは、北京語は聞き取れますか?

孫:東北地方にも方言はありますが、中国全体で見ると東北地方の方言は標準語に比較的近い方言であると思っています。したがって、私は北京出身の人が北京語を話していても聞き取ることはできますし、東北地方の人も北京ほど極端ではありませんが「アル化」音を使用しますので、「アル化」音も特に問題はありません。ただ、先ほどの話にもありましたが、北京の人は早口でしゃべりますし、流れていくような独特なリズムがありますので、時々単語が聞き取りづらいことはあります。

Q:それでは蘇州出身の戎さんは北京語を聞き取ることはできますか?

戎:もともと北京語は標準語に近いですから北京の人たちが話す会話はほとんど聞き取ることができます。ただし、北京で使用する「アル化」音のように舌を巻いて発音する方法は蘇州ではしませんので、「アル化」をまねてみることはできますが、北京の人のように自然に流れるような形で会話することはできません。また、「アル化」音を多用する北京の人たちの会話が聞き取りづらかったり、奇異に感じたりすることが時々あるのも事実です。


私の故郷”蘇州”紹介

2014年03月28日 11時22分34秒 | 現中国語講師

今回は中国語担当の戎講師に、戎さんの故郷である蘇州について紹介していただきます。

私の故郷”蘇州”は運河による水運が発達しているところから「東洋のヴェニス」と呼ばれており、また市内の9ヶ所の庭園は世界遺産に登録されるなど、水郷地帯としてや趣のある古い街として皆さんに知られているものと思っていますが、今回はそうしたイメージだけではない蘇州の街や食べ物などの魅力を写真で紹介しながら案内させていただきます。

まず最初に紹介するのは「円融時代広場」ですが、ここは蘇州の新しい顔ともいえる地域で、商店や飲食店、レジャー施設、オフィス、文化施設などが集まったエリアになります。

次の写真は「太監弄」という通りで、ここは通りの両側にレストランなどが続くレストラン街ですが、趣のある建物が並んでいるのが写真を見ておわかりになると思います。地元の老舗レストランからファーストフード店までさまざまな飲食店が並んでおり、この通りに日本の「すき家」や九州のうどんチェーン店も見られます。

次に食べ物を紹介しましょう。中国の名物料理のひとつに上海蟹がありますが、蘇州の北東部には上海蟹の最も有名な産地と知られる「陽澄湖」があります。ここの上海蟹は品質が良いので高級品として知られていますが、よく偽物が出回るので陽澄湖の上海蟹であることを証明するために、写真のようなタグが付けられているのですよ。

最後は蘇州料理のなかでも有名な「松鼠桂魚」です。これは桂魚の丸揚げ甘酢あんかけとも呼ばれる料理ですが、揚げた桂魚の大きく口をあけた頭と反り返った尾の形が栗鼠(リス)に似ているので、この名前が付けられたそうです。ぱりぱりとした魚の食感とあんが絶妙なバランスになっていますので、私のお薦めです。

今回は蘇州のほんの一部しか紹介できませんでしたが、皆さんのイメージとは異なる蘇州も知っていただけたのではないかと思っています。蘇州には見所がたくさんありますし、おいしい料理もたくさんあるのですが、上海からもとても便利なので足を少し伸ばして蘇州を訪ねていただければ幸いと思っています。