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クヌート

2010-10-28 | 洋画(あ・か)
 


  あらすじ 
ドイツのベルリン動物園に小さな命が誕生した。ホッキョクグマ
の赤ちゃんクヌートだ。しかし、母グマが育児放棄してしまった
ため、クヌートは人工哺育されることに。
飼育係のトーマスの愛情を受け、すくすくと成長していくクヌート。
一方、カメラは北極に暮らすホッキョクグマの親子や、ベラルーシ
の森林で母親なしで暮らすことになった二頭のヒグマの子供たち
の姿も映し出していく。

【ナレーション】
藤井フミヤ




  感想  ※ネタバレ注意

2006年にベルリン動物園で誕生し、一躍人気者になった
ホッキョクグマ“クヌート”の成長を基につづるドキュメンタリー。
北極とベルリンで暮らすホッキョクグマと、ベラルーシの
森で生きるヒグマという3つの異なる環境でたくましく生きる
クマたちの生態に迫る。



本編は、ベルリン動物園で人工哺育されている子どもの
ホッキョクグマの「クヌート」と北極のホッキョクグマと
自然の中で生きていく2組のクマたちの姿を追ったドキュメンタリー。

現在、地球温暖化が危ぶまれホッキョクグマが生息する
北極では氷が溶けていっているという現状も踏まえながらも
母親が育児放棄した為に、飼育係のトーマスが母親代わりと
なり、クヌートを人工哺育することになる。

まだまだ赤ちゃんのクヌートは、トーマスさんに甘えながら
スクスクと育っていく姿は、実際の野生のホッキョクグマは
凶暴なのかもしれないが、クヌートはかなりかわいく癒される
事は間違いない。

そんなクヌートとは対照的に描かれた、母親がいない兄弟の
クマたちは人間によって生息環境が変わってしまい、食べる
ことすら大変な状態を映しだし、地球温暖化や人間が及ぼす
環境破壊への警鐘を訴えている。

ホッキョクグマを人間が育てるという難しさは結局伝わりにくい
のだが、トーマスさんとクヌートを見ているとお互いに好き
なのが本当に伝わってくる。
残念なのは、飼育係のトーマスさんは現在亡くなられている
ようで、クヌートとはしばしの別れという状況みたいです。
今もクヌートを空から見守っているのでしょうか。




【評価】
 (3.8点/5点満点中)

 クヌート HP


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