




小川順は、鋭い頭の痛みで目を覚ますと、そこは急停止した
エレベーターの中だった。一緒に乗り合わせたのは、刑務所
帰りの男、過去が見える超能力者、自殺願望のゴスロリ少女
と、見るからにワケありな3人。
非常ボタンは故障し携帯電話は電池切れ、助けを呼ぶことも
できない。なぜか互いの秘密を暴露し合うハメになった時、
思いもよらぬ事件が起きてしまう…。
【出演】
内野聖陽
佐津川愛美
モト冬樹
斎藤工
大堀こういち
芦名星
本上まなみ



シリーズ累計40万部を突破した木下半太の人気小説「悪夢
シリーズ」3部作の第1弾「悪夢のエレベーター」を映画化
したサスペンス・コメディー。
構成作家としての活躍も目覚ましい堀部圭亮が長編初監督
に挑んだことが話題だ。急停止したエレベーターに閉じ込め
られた男女4人が繰り広げる笑いと恐怖の人間模様を、スリ
リングに描いている。

密室のエレベーターの中で、身動きが取れない4人。
緊急の呼び出し音を押しても、防犯カメラをのぞいても
叫んでみても誰も助けに来てくれない。
そんな中で個性的なキャラが、それぞれの秘密や過去…
そして嘘を話していくのだが…これが中々出来た作品で
笑わせてくれますし面白いです!
徐々に秘密や嘘を暴露していくうちに本当の真実が表に
現れてくる構成はとても良い!
また物語の途中、途中に小技が利いてるので、物語が
進むにつれ、そういうことだったんだと思わせてくれます。
エレベーターの中という、まるで舞台を観ているような
演出も、個性的なキャストと演技で見入ってしまった。
映画「キサラギ」を思い出すような演出です。
内野聖陽の演技ももちろん良いのだけど、注目したいのは
佐津川愛美の自殺願望のゴスロリ少女だ。
この役がまた見事にはまっているおかげで、この物語の
中盤からラストの真実にかけて、良い出来に仕上がっている
と思います。

【評価】




