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Cinema Cafe ~シネマ・カフェ~

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悪夢のエレベーター

2010-05-02 | 邦画(あ・か)
 悪夢のエレベーター
 


  あらすじ 
小川順は、鋭い頭の痛みで目を覚ますと、そこは急停止した
エレベーターの中だった。一緒に乗り合わせたのは、刑務所
帰りの男、過去が見える超能力者、自殺願望のゴスロリ少女
と、見るからにワケありな3人。
非常ボタンは故障し携帯電話は電池切れ、助けを呼ぶことも
できない。なぜか互いの秘密を暴露し合うハメになった時、
思いもよらぬ事件が起きてしまう…。

【出演】
内野聖陽
佐津川愛美
モト冬樹
斎藤工
大堀こういち
芦名星
本上まなみ




  感想  ※ネタバレ注意

シリーズ累計40万部を突破した木下半太の人気小説「悪夢
シリーズ」3部作の第1弾「悪夢のエレベーター」を映画化
したサスペンス・コメディー。

構成作家としての活躍も目覚ましい堀部圭亮が長編初監督
に挑んだことが話題だ。急停止したエレベーターに閉じ込め
られた男女4人が繰り広げる笑いと恐怖の人間模様を、スリ
リングに描いている。



密室のエレベーターの中で、身動きが取れない4人。
緊急の呼び出し音を押しても、防犯カメラをのぞいても
叫んでみても誰も助けに来てくれない。

そんな中で個性的なキャラが、それぞれの秘密や過去…
そして嘘を話していくのだが…これが中々出来た作品で
笑わせてくれますし面白いです!

徐々に秘密や嘘を暴露していくうちに本当の真実が表に
現れてくる構成はとても良い!
また物語の途中、途中に小技が利いてるので、物語が
進むにつれ、そういうことだったんだと思わせてくれます。

エレベーターの中という、まるで舞台を観ているような
演出も、個性的なキャストと演技で見入ってしまった。
映画「キサラギ」を思い出すような演出です。

内野聖陽の演技ももちろん良いのだけど、注目したいのは
佐津川愛美の自殺願望のゴスロリ少女だ。
この役がまた見事にはまっているおかげで、この物語の
中盤からラストの真実にかけて、良い出来に仕上がっている
と思います。




【評価】
 (4点/5点満点中)

 悪夢のエレベーター HP

カイジ ~人生逆転ゲーム~

2010-04-22 | 邦画(あ・か)
 カイジ ~人生逆転ゲーム~
 



  あらすじ 
伊藤カイジはだらだらと無為の日々を送る26歳のフリーター。
そんな彼に悪徳金融会社の社長・遠藤が近づく。友人の借金を
肩代わりさせられ、知らないうちに負債額202万円を抱え込んだ
カイジに、たった一夜で借金を帳消しにできて、さらに大金を
手にするチャンスを提示する。半ば脅されるように乗り込んだ
豪華客船エスポーワールでは、人生の負け犬たちが一発逆転の
ゲーム〈限定ジャンケン〉に挑もうとしていた。

【出演】
藤原竜也
天海祐希
香川照之
山本太郎
光石研




  感想  ※ネタバレ注意

金は命より重いと堂々と言ってのける怪しげな「勝ち組」集団が
仕掛ける奇抜なゲームに、借金で首が回らなくなった「負け組」
が生き残りをかけて参戦するユニークな本作は、福本伸行原作
でシリーズ合計1300万部突破の人気コミック「カイジ」の実写
映画化。




正直、漫画の方は読んだことはないのです、絵があまり好きに
なれないというのが理由なのと、ギャンブルの展開やトリック
があまり小難しいという理由で敬遠していたのですが、映画化
となり、また主人公カイジ役に藤原竜也が演じ、その敵役に
香川照之。カイジをゲームの世界に誘う遠藤役に天海祐希。
特別出演に松山ケンイチなどのキャストだったので…あとは
予告を観る限りでは面白そうだったので観てみました。

人生の負け犬ばかり…しかも借金まみれになった負け犬たち
が集まり、お金を返すチャンスを得る代わりに、過酷な代償
が待ち受けるゲームに参加することに。


原作を読んでいないので、ギャンブルゲームの内容や展開は
ちょっと把握しかねるのですが、十分楽しめる内容だったと
思います。
ゲームは本作ではおもに2つ。
限定じゃんけんとEカードという、どちらも心理的要素が
つまったシンプルなゲームだ。
でもシンプルになればなるほど、心理的要素が深く関わって
それがまた面白いと思いました。

お互いに騙し合いが始まり、そんな中でカイジという人間は
妙に人を信用し過ぎるところがありますが、映画の中では
内側に熱いものをもった主人公を藤原竜也が熱演していて
少しおちゃらけなところもあり、好きになれるキャラでした。
おっちゃんと共にゲームを進めていくのも何だかカイジの人
の良さを物語っているなって思いました。

ラストの展開も中々手に汗握るもので、エンディングの悪銭
身につかずみたいな最後でしたが、パチンコ屋でのくだりも
あり、中々楽しめました☆


【評価】
 (4点/5点満点中)

 カイジ ~人生逆転ゲーム~ HP

神の左手 悪魔の右手

2010-04-16 | 邦画(あ・か)
 神の左手 悪魔の右手


  あらすじ 
イズミはある夜、弟ソウの苦しそうな声で目を覚ます。ソウは
イズミにこう告げた。「お姉ちゃん、僕もうすぐ死ぬんだ」と。
彼には、“人間の悪意を夢で予知する”という不思議な力が
あった。ソウの悪夢は、現実の世界のどこかで本当に起こって
いることらしい。彼の夢には、父親の描く絵本を楽しみにして
いる足の悪い女の子・モモが現れる。イズミは悪夢に苦しむ
ソウを助けるため、その父親を探し始める。

【出演】
渋谷飛鳥
小林翼
前田愛
清水萌々子




  感想  ※ネタバレ注意

1955年のデビュー以来、根強くファンに支持され続けてきた
楳図かずおのホラーコミックの中でも、常に人気上位に挙げ
られる傑作が遂に映画化。



楳図かずおの映画化した作品をいくつか観たのですがこの
映画はどれよりもスプラッター系のホラー映画となって
いるので、ご注意ください。

まぁ、スプラッター系の映画と言ってもあきらかに、これ
人形じゃない?っていうようなものなのですが…。

子供に読ませるための絵本の材料として、猟奇的な殺人を
繰り返す父親など楳図かずおっぽい怖い人が出てきます(苦笑)。

そして、原作では主人公の神の左手と悪魔の右手を持つ少年
が映画冒頭から血まみれになるという痛々しいシーンが…
ボクは原作を読んでいないので、まったく意味がわからない
状態だったのですが、どうやら少年は人間の悪意を夢で予知
するという、これまた楳図かずおっぽいキャラクターの登場
なのですが、物語の目線はその少年のお姉さんで進んでいく
ことにより、おそらく観る側に恐怖感を与えようと考えたんだ
と思います。

それは成功して中々うまく出来ていたんじゃないでしょうか。
スプラッターのネタがどれも、楳図かずおの作品に描かれそう
な殺され方などで、中々雰囲気も掴めていたんじゃないかと
思うのですが、やっぱりあの漫画の独特の怖さや絵の表情、
「うぎゃぁぁぁ!」とか「あぁぁぁぁぁ!」とかあのセリフなどを
映画で再現するのは、難しいですね。

最後の少年の雑巾絞りの刑は痛すぎです。




【評価】
 (3.5点/5点満点中)

キラー・ヴァージンロード

2010-04-14 | 邦画(あ・か)
 キラー・ヴァージンロード
 


  あらすじ 
幼いころからドジで何をやってもビリッけつの沼尻ひろ子は、
ようやくこぎつけた結婚式の前日にアパートの大家さんを
誤って殺害してしまう。どうしても結婚を逃したくない彼女は
死体をスーツケースに隠し、富士の樹海に向けて車を走らせる。
そこで、男運ゼロで何度自殺を試みても死ねないという小林
福子と出会う。福子がひろ子の死体処理を手伝う代わりに、
ひろ子が福子を殺すという条件で、死体を隠す奇妙な逃避行が
始まった。

【出演】
上野樹里、木村佳乃、寺脇康文
眞木大輔、小出恵介、田中圭
中尾明慶、高島礼子、北村一輝
北村総一朗




  感想  ※ネタバレ注意

映画のみならず、ドラマや演劇と幅広く活躍する演技派俳優・
岸谷五朗が映画初監督に挑んだコメディー。
『スウィングガールズ』の上野樹里と『ブラインドネス』の木村
佳乃のダブル主演。



“結婚したい女”と“死にたい女”がひょんなことで出会い、
奇妙な友情で意気投合。行く手に立ちはだかるジャマ者を
かわしながら、必死の逃避行―。
予測不能な展開と笑いで見せるジェットコースター・ムービー!
寺脇康文、小出恵介、EXILEの眞木大輔といった豪華キャスト陣
が集結。


岸谷五朗の初監督作品とあって、どうしても観ておきたかった
映画なのですが、コメディ映画は映画ジャンルの中で難しいと
思います。特にシュール系のコメディは演じる役者さんによって
良くもなり、悪くもなると思うので。

その点では、この上野樹里と木村佳乃はその演技力で見事に
笑いを伝えてくれている。結構笑いのツボはボク自身とは
あってて、単純に笑えました!
これが他の役者さんだったら、ここまで出来ただろうか…
むずかしいと思う。特に木村佳乃の演技は、さすがですね!
死にたがりの女をシュールにコミカルに演じてます!

展開やテンポの良さは良いと思いますが、序盤にある歌も
ラストに見せるお涙頂戴シーンはあまり頂けないかな。
何でも取り入れすぎて大風呂敷を広げすぎた感は少し
あります。
「嫌われ松子の一生」など最近のコメディ映画に見られる
内容にコメディ映画で作成したのなら、もう少し絞って
簡潔にしてもよかったと思います。




【評価】
 (3.8点/5点満点中)

 キラー・ヴァージンロード HP

Chaos カオス

2010-04-07 | 邦画(あ・か)
 Chaos カオス


  あらすじ 
冴えない便利屋・黒田の元に、若くて美しい人妻・佐緒里から
狂言誘拐の依頼が舞い込んだ。
彼女の夫・隆幸の愛を確かめるだけの単純な仕事の筈だったが
黒田は彼女を監禁した部屋で彼女の死体を発見する。更に、
謎の男からの電話で、佐緒里の死体を山に埋めることを強い
られる黒田。だが数日後、町で佐緒里にそっくりな女性を見か
けた彼は、それが隆幸の愛人・さと美であることを知る。

【出演】
萩原聖人、中谷美紀
光石研、國村隼
菜木のり子




  感想  ※ネタバレ注意

狂言誘拐に巻き込まれた便利屋と、それを依頼した魅惑的な
女性の危険な愛の行方を描いたサスペンス。
監督は「ガラスの脳」の中田秀夫。歌野晶午による原作を基に、
「Sunday drive サンデイドライブ」の斎藤久志が脚色。
撮影を「発狂する唇」の喜久村徳章が担当している。


物語が始まってから、すぐにその誘拐が狂言誘拐だとわかるが
この映画の面白いところは、狂言誘拐をしてほしいと頼まれた
便利屋が実は、騙されるというサスペンス。

狂言誘拐を持ちかけてきた中谷美紀演じる人妻・佐緒里の妖艶
なこと…さすがです。ちょっと頭が切れたところとかも見事に
演じていて、それに加え前半のサスペンスはとても面白い。

…のだが、どうも後半、特にラスト。
狂言誘拐の真実がわかってからは、締まりのない形に…特に
ラストの車から走って、崖までのシーンは本当に謎だらけだ。

なぜ、飛び降りたのか…しかも笑いながら…便利屋だけでなく
観る方まで???とクエスチョンマークしか出て来ないカオス
っぷりだった。


【評価】
 (3.8点/5点満点中)

悪夢探偵2

2010-03-30 | 邦画(あ・か)
 悪夢探偵2


  あらすじ 
他人の夢の中に入る能力を持った京一は、悪夢探偵と呼ばれ
ていた。彼の新たな依頼者は、雪絵という少女。ちょっとした
イタズラのつもりで、体育館に閉じ込めた同級生の夕子が、
その日から不登校となり、雪絵の夢に現れるようになったと
いうのだった。
「本当に悪いと思うんだったら、会って謝ればいい」と突き放す
京一。しかし、その日から雪絵の周りに事件が起き始める…。

【出演】
松田龍平
三浦由衣
韓英恵
松嶋初音
安藤輪子
内田春菊
北見敏之
光石研
市川実和子




  感想  ※ネタバレ注意

全世界30カ国で公開され、絶賛された『悪夢探偵』の続編が
登場。塚本晋也が監督、脚本を手がける。
自分の意思とは反して、人の夢の中に入る能力を持ってしま
った京一は、悪夢にうなされて眠れない女子高生の依頼を
受ける。思春期の少女たちの交友関係に巻き込まれ、ウンザリ
する京一だったが、やがて母に愛情を求める雪絵に自分を重ね
ていくように。

シリーズ第二段は、女子高生の交友関係の話を通して、自分
の母と同じ症状を持った女の子の存在が悪夢探偵である京一
のトラウマに迫る。


怖い映像ももちろんあるが、特異な能力を持ったために京一
の苦悩や悲しい過去が浮き彫りになってくる。

「世の中はこわいものばかりなの?」

確かに京一のように人の心の醜い部分が見え、聞こえるもの
にとっては、世の中はこわいものばかりなのかもしれない
世の中に絶望して死にたがっていた、京一も映像で見せて
くれる自然の美しさも世の中には混在していることを理解し
前に進めるのかもしれない。
前作よりも主人公に感情移入できる部分はあったと思う。

出演の京一は引き続き松田龍平が演じる。
前回ほどのミステリーさは、ほとんど無いと言ってもいい。
人によっては、この物語自体が好きじゃない人もいるかも
しれないけど、この映画の世界観はボクは結構好き。

ただ、もう少し興味を惹きつけるような事件性…探偵らしい
話の展開とかを織り込んでほしかった。




【評価】
 (3.8点/5点満点中)

悪夢探偵

2010-03-22 | 邦画(あ・か)
 悪夢探偵


  あらすじ 
ある日、少女と中年サラリーマンの惨殺死体が立て続けに
発見される。二人の被害者は自室のベッドの上で何者かに
切り刻まれていた。事件を担当するエリート刑事・霧島慶子
と同僚の若宮らは被害者が、「0」で表示される謎の人物と
最後に電話をしていたことに気付く。
やがて事件の鍵が“夢”にあると推測した霧島は、他人の
夢の中に入る特殊能力を持つ悪夢探偵こと影沼京一の存在
を突き止め、捜査の協力を申し出るが…。

【出演】
松田龍平
hitomi
安藤政信
大杉漣
原田芳雄
塚本晋也




  感想  ※ネタバレ注意

江戸川乱歩の大ファンだったという塚本晋也監督がかねてから
撮ってみたかった念願の探偵ものらしいのだが、まったくと
言っていいほど、探偵らしいことはしないのがこの主人公。
心に傷を持ち、現実に絶望して、基本自殺したがっているのだ。

この主人公は普通とは違う能力を持っていて、人の夢の中に
入り悪夢を取り除くことが出来るのだが、そのリスクや基本
面倒くさがりというか、何というか…いつも無理やり巻き
こまれる形で事件に関わっていくのです。

謎の猟奇殺人事件が絡んだこのシリーズ第1弾は、そんな
悪夢探偵を松田龍平が演じ、エリート女刑事役には歌手のhitomi
同僚刑事役に安藤政信と大杉漣がそれぞれ演じた。

殺人者が未だかつてない夢の中で襲ってくるのは、ありそうな
シチュエーションだけど、内容がとにかく怖い!
自転車で逃げるシーンとかで、後ろから迫り来る恐怖を
怖いくらいに表現していて、チラチラと見える殺人者の
顔とかが人間の顔じゃないし!たまらなく怖かった!!

そして、犯人の深層心理まで暴いていくところなどは結構
良かったと思うが、如何せん主人公に感情移入しにくいのと
いまいち好きになれないのが物語を盛り上げにくい要因の
ような気がしてしまった。
でも、こういう映画好きですね。ボクは。




【評価】
 (3.8点/5点満点中)

カムイ外伝

2010-02-28 | 邦画(あ・か)
 カムイ外伝
 


  あらすじ 
貧しさゆえに幼くして忍びの世界に足を踏み入れたカムイは、
強靱な意志と優れた忍術を身につけて成長する。しかし、
理不尽な殺戮に明け暮れ、厳しい掟に縛られた年月を経た後
自ら選んだ世界を捨てる覚悟を決める。それは即ち裏切り者
として追われる身となることだった。逃亡を続けるカムイは
偶然命を救った漁師の半兵衛一家のもとに身を寄せるが、
半兵衛の妻は抜忍として身を潜めるかつての仲間スガルだった。

【出演】
松山ケンイチ
小雪
伊藤英明
佐藤浩市
小林薫
大後寿々花
土屋アンナ
芦名星




  感想  ※ネタバレ注意

『月はどっちに出ている』『血と骨』の監督・崔洋一が人気脚本家
・宮藤官九郎と共に脚本を担い、主演に松山ケンイチを迎え、
漫画家・白土三平の名作忍者コミックを実写化。



あのカムイが実写化だし、観たいと前から気になっていました。
忍者や侍など時代劇が小さい頃から大好きで、今回映画になった
のは原作の中の「スガルの島」編で、カムイだけでなくスガル
“渡り衆”の長・不動なども登場する。

「カムイ伝」では、貧困と差別がテーマになっていてカムイの
すさまじい生き方が描かれた社会派作品で、漫画が家にあるので
読んでいたが、逆に外伝の方をボクはあまり知らなかった。

観終わって思ったのが、えらく中途半端な位置に着地してしま
ったように思う。貧困や差別を引きずっているような描写も
見えたり、カムイが抜け忍として生きる苦しさも半分に、スガル
たちのように抜け忍の末路も半分、特にアクションシーンが
下手なCGによって微妙なことに…もう少しテーマを絞って
もう少し内面まで触れてほしかったかな。

撮影は酷く大変なものだったらしいのだが、それが映画の出来
に直結していないのが残念、キャストも良かったと思うが…
妙に長いと感じた脚本は、後で気づいたらクドカンだった。
クドカン=忍者映画?とあまりイメージしにくいが、内容は
原作にあわせた形になっていたようだ。

孤独なヒーローを演じた松山ケンイチは、下手なCGを十分
上塗りするだけの演技だったと思う。アクションシーンも
ラストの決闘シーンや、霞切りのわざとゆっくりと見せる
映像など格好良い映像もある。

途中、頭の弱そうな殿と気の触れた姫演じる土屋アンナとか
出てくるけど、ほとんど関係ないのだからそこまで触れなくて
良いのでは?むしろ要らない。

片目の親分に関しては、言うだけ言ったらどこかへ消えるし
最後の時では、小船でギコギコとどこかへ行くしボクの中で
カムイ外伝のお笑い担当になってしまっていた。




【評価】
 (3.8点/5点満点中)

 カムイ外伝 HP

さくらな人たち

2010-02-25 | 邦画(あ・か)
 さくらな人たち


  あらすじ 
少々ボケはじめ、病院生活を送っているじいちゃんのもとに、
毎日のように届く桜の絵葉書。見舞いに来ていた孫の剛史は、
その差出人の名前がない絵葉書が気になってしかたがない。
ふとしたきっかけで、その桜のある場所を知るタクシー運転手
と出会った剛史は、ジャックと名乗るその男とともに、桜を
目指し旅立つのだった…。

【出演】
河本準一(次長課長)、河原さぶ、三谷昇




  感想  ※ネタバレ注意

あのオダギリジョーの第1回監督作品だったので、興味深い
なーとレンタルビデオ屋で眺めてたら、R指定になってるし
さてはオダギリジョー何かやらかしてるのかなぁ~とかりる
ことにしました。


内容的にはロードムービーのような、そうでないような
オダギリジョーの頭の中は、こんなことになってるのか!?
と疑いたいくらいの内容だった。

ジャックと名乗るタクシーのおっちゃんと後から乗ってくる
腕が折れたままの乗客は元から、どこかおかしいのだろうが
一応主人公の次長課長の河本演じる剛史くらいは、常識を
最後まで残しておいてほしかったな。

途中からおっさんたちに同調して、わけがわからん世界へ
走り続ける始末、ラストの3人が裸で踊る姿は確かに子供
には絶対に見せられないR指定ものだったけど、結局絵葉書
の件とか最後の方ではどうでもよくなってしまっていたのも
痛い。

この映画はシュールを飛び越して、バカ過ぎる映画に出来
あがっている。オダギリジョーの目指していた作品はこれで
良かったのかな??




【評価】
 (3点/5点満点中)

怪談

2010-02-24 | 邦画(あ・か)
 怪談
 


  あらすじ 
婀娜(あだ)な姿と芸が評判の富本の女師匠、豊志賀は、
ある日、街筋で煙草売りの新吉とすれ違う。「またにしとくよ」
と軽くいなす豊志賀だったが「やっぱりもらっておこうか」と
新吉を呼び止める。煙草売りを口実に新吉は、豊志賀の
稽古場に足繁く通うようになり、雪の降る夜、二人はついに
男女の一線を越える。しかし、その後、二人に不幸が重なる。
実はこの二人、親を殺された娘と、殺した男の息子という因縁
の関係だった。

【出演】
尾上菊之助
黒木瞳
井上真央
麻生久美子
木村多江




  感想  ※ネタバレ注意

三遊亭円朝の名作落語「真景累ヶ淵」を、『リング』などのヒット
作で知られる、Jホラーブームの火付け役、中田秀夫が身の
凍るような美しい映像で映画化。



主演は黒木瞳と、尾上菊之助。ホラーものと言えば、グロい
ものを想像しがちだが、この映画は全体を通して「綺麗」な
作品だ。

江戸時代、庶民に大流行した落語。中でも三遊亭円朝の作品
は「脚本家になりたければ、シェイクスピアと三遊亭円朝は
必読」と言われるくらいのヒットメーカー。
この作品では、実際には演じるのに8時間以上かかる「真景
累ヶ淵」をおいしいところだけ取り込み『怪談』として再現。

親の代から続く呪いが、息子や娘にまで降りかかる。
ダメだと言われても、その恋は嫉妬に狂い最終的には死んだ
あとも彼を苦しめる。

この映画の配役は良かったと思う。
尾上菊之助の妖しい美しさはうなずけるし、瀬戸朝香の悪女
っぷりも中々見事なものだった。

今流行のホラーが好きな人には、怖さはないが、古くから
伝わる古風な怪談的要素は十分に感じられるはずです。




【評価】
 (4点/5点満点中)