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遊工房・雑感

日頃のあれこれを綴る日記です

「悪霊」ドストさん

2012-05-17 02:29:49 | 外国の本

半分まで読んだ

結構厭な本だ

ドストエフスキーがどんな人だったか良く知らないが

前も思ったが

読む程にロシアは朝鮮と似ているという感じが強くなる

身分制のことで

朝鮮の話にはしつこく両班とが出てくるが

ドストさんの本には貴族と平民という風に出てくる

貴族は地主で農奴を何人持っていて

年金が何ルーブルでという経済基盤

19世紀後半は革命前夜

「悪霊」はそういう時代の若者の話なのだが

気持ちが悪いのは ツルゲーネフがモデルの「文豪」について

軽蔑的な扱い(これ 粘着的)

主人公のニコライという人物も気持ち悪い

ま 悪霊だからね

それで 思ったのだが

ロシアの革命って 後進性の故の なんかおぞましさってあったかもしれないな

と思った

よくわからないけれど

ドストエフスキー自体が空想的社会主義の運動にかんだ

ということで流刑になって

帰ってきて思想的には 変わって行って

民族的な宗教性を獲得していった人?

ずっと読んできて当時の唯物論や共産主義に

ロシアの知識人がかぶれていった

それも貴族階級が

(ツルゲーネフもトルストイもレーニンもドストエフスキーも

程度の差はあれ 皆貴族だ)

そういう世相だった

それは 西的なもの 悪霊的なものそういうとらえ方の本なのかな

唯物論や共産主義って当時は流行りものだったのね

と思うと

日本の学生運動盛んだった時代のことも思い出す

今の時代何でドストエフスキーが若者の間で読まれているか

単純にこれまでの社会の仕組みが破綻をきたしている時代

という共通点があるから

と思っていたけれど

ドストエフスキーは生きている時代に農奴解放令には出会っているけれど

革命は死んだあとだ

レーニンはドストエフスキーについては批判的だった

で ロシアの革命は 傍で見ていると

ちっとも労働者の楽園を実現なんかしているようには見えないし

ソ連そのものは

チェルノブイリで崩壊しちゃったともいえるし

何だったんっだ

もやもや 考えている

今の時代は 変わらないといけないけれど

どう変わらなければいけないのだろう

唯物論の延長上の科学ってかなり怪しいという風だし

社会主義革命って 権力が絡むと

チットもいいことない感じがするし

人々はちっとも幸せにはならない

どうすればいいのだろうね

「悪霊」を読むうちにだんだん憂鬱が増してきた

奴隷ということを考えると

実際の世の中では

抜けがたい貧困というのは解決できないで拡大する感じだけれど

でも

奴隷売買はあり得ない世の中にはなっている

少しずつでも希望は持て無くもない気もする

今の世の中 滅亡しないために何が大事なんだろう?

多分教育だな

ロシアで 出てくる人皆貴族

って 労働者も農民もなんで文化の担い手にはなれなかったか

(知らないだけかもしれないが)

ともかく教育を受けることが支配階級の特権物だったからだな

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