まだピアノ工房の続き
ピアノの中央ハの上のイの音は
1秒間に440回振動するのにあわせるって
音叉ってその音なの?
そこから始まって数学的にきちんと決まった幅で音階というものができてるんだと思ってた
実は
人間の耳には高い音はわずかに低く聞こえてるんだって
(これは絵画で遠近法にも当てはまる、脳はそれぞれの人が
凄いイリュージョンを描いてる。
正確ならいいかって
駄目よ
CAD(パソコンでパース{建物の見取り図}を描くソフト)で描いたパースと人が描いたパースの違いもそこだ!
サキコさんの話では今はみなCADでパースを描くから
パースを描く技術者は仕事がなくなってる?
でも
我が家の設計をしてくれた人のパースは結構高い値段で売れる
きっと今もそうだろう。
おうちを設計してもらったときの見取り図いくら正確にかけてても
サキコさんの水彩スケッチの方が大事にされるよ)
ピアノを正確的にきちんと調律すると
ひどく気持ち悪い微妙にずれて聞こえるそうだ
脳はイリュージョンを作り出してるって本を読んだばかりで
凄いな人間 と思った
この平均律は
その微調整をさせる曲だったのね
知り合いの音楽教師の家の裏手にその学校の生徒で自閉症の子が住んでて
ピアノを弾くんだけれど
恐ろしく正確に弾くんだけれど
それがなんとも言えず気持ち悪いんだ
と先生が言ってたのを思い出した
自閉症の少年は数学の天才で変ってる子だった
(私、そのこと仲良かった。何かが響き合ったんだよ)
音楽って微妙な揺らぎがそれぞれの人にあるんだろうなあ
私の娘は私が歌うと
「お母さんて、微妙に音がずれるから気持ち悪い」
といわれてショックで私は歌を歌わなくなった
この微妙なずれ
人によって微妙だったり凄かったりするんだと思う
ちゃんとプロの歌手の歌を聴いてて
ワォ~~微妙に音をはずしてる
プロなのになんで?と思うことがある
私の耳のほうがおかしいのかもしれない(ふところが深い場合)
私の耳は異常に正確でかすかなずれを感知してしまうのかもしれない
(なまはげの場合)
本来人間の耳がずれてるものだ
というのを知ったのは感動
絶対音感の持ち主はかなり過酷な音の世界を生きているということも知った
音楽によっては
チューニングをずらして演奏するのもあるそうで
それを聞くと絶対音感の持ち主は
恐ろしく気持ち悪いらしい
歯が全部抜けたりしそうな感じだろうか
私は私的に音の正確な歌手が好きで
甲本ヒロトと小田和正は好き
ピタッと音がはまってるのが気持ちいい気がしてたが
波長が合うだけの話だ 多分
凄くふところが深まる話でしょ?