松下ゆたか元県議のブログ<日本共産党>

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さいたま市北区を中心に活動する、日本共産党・松下ゆたか元県議の活動ブログ。

<ドイツ・原発代替策> 障害物のない洋上風力発電を推進へ!

2011-07-19 11:46:05 | 政治

ドイツでは8日、原発から2022年までに撤退する法律が制定された。原発の代替となるエネルギーをどうするか、政府の関係資料で明らかになったものは?

ドイツの2010年の発電量は6210億㌔㍗時で、原発は22・5%。福島原発の事故後に稼動していた17基のうち、8基をそのまま廃止。残る9基を22年までに閉鎖する。その代替を期待されている風力・太陽光などの再生可能エネルギーの発電量は、10年の暫定値で1017億㌔㍗時。全体の16%に過ぎない。

今後、期待されているのが、洋上風力発電だ。洋上には障害物がなく、風の利用効率も高い。今後、20年間で北海、バルト海に10以上の洋上風力発電ファーム(一定の地域に集合立地する)を建設し、2000万~2500万㌔㍗をめざす。

短期的には、ガス、石炭の火力発電で不足電力を補う。2020年までに新たに1000万㌔㍗の発電能力をもつ火力発電所建設する。一方で、気候温暖化対策のために、火力発電所から排出された二酸化炭素(CO2)を地下に貯蔵し、大気への拡散を防ぐ施設の建設を急ぐ。

洋上風力発電のある北海やバルト海から、工業地帯の中心があるドイツ南部への送電も大きな課題だ。政府は、効率よく送電できる高圧送電網を建設する計画。さらに、断熱効率のよい住宅やオフィスなどへの改築・新築などで20年までに年間の電力使用量を10%削減。蓄電技術の開発にも投資を促進する。

いろいろ難題はあるでしょうが、福島原発事故の衝撃映像を見て「脱原発」を決断した物理学者でもあるメルケル首相に敬意を表したい。地震・津波大国の日本では、もっと鋭敏な感覚が必要なはずだ。

ところが、民主党にも自民党にも国民の利益最優先という気概がない。アメリカと財界依存が大きすぎて、“国難”ともいう事態に遭遇するとおどおどして思考停止状態に陥ってしまう。哲学や理念がない政治屋の寄り合い所帯の悲しさなのか?独創的な政策が欠落している。

日本は、なでしこジャパンやPS細胞のように世界から尊敬のまなざしで見られている。しかし、事・政治の話になると軽蔑の対照にされてしまう。これではいけない。

未来を担う子どもたちのためにも、国民が主人公の新しい政治をつくりましょう。まずは、我が埼玉から!


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