＜秘密保護法案＞不正の告発者が標的ー「組織犯罪・組織不正保護法案」だ！

この法律では、不正に憤る組織内部の良心といえる人が最初のターゲットです。そこに手を差し伸べ、接触を図ろうとするジャーナリストや弁護士、市民が次の標的でしょう。海上自衛艦たちかぜ事件を取材しています。先輩隊員が新入隊員をエアガンで撃ち、恐喝するなど虐待し、自殺に追い込んだ。防衛省は決定的証拠の「艦内アンケート」を廃棄したと言って開示しようとしませんでした。遺族の情報公開請求にも「存在しない」と虚偽の説明をしていました。発覚したのは、幹部隊員が不正を公益通報で訴え、黙殺されたために遺族側の弁護士に告発されたからです。組織が何を秘密にしたいかがよくわかります。権力分散と相互監視という民主主義の機能が決定的に損なわれます。「組織犯罪・組織不正保護法案」です。【２０１３年１０月３０日付「しんぶん赤旗」】