「スターゲイザー」=[星を見る者]の意・・・
この歌は、アニメ『機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER』のテーマソングである。いわずと知れた「ガンダム」のアニメで、『機動戦士ガンダムSEED』をはじめとするコズミック・イラを舞台とした世界のサイドストーリーとしてネット配信され、2006年11月24日に全3話全てを収録したDVDが発売された。
アニメの詳細はオフィシャルサイトに委ねるが、この作品で登場するガンダムは、いわゆる「機動兵器」たるモビルスーツだけでなく、主人公の女性セレーネ・マクグリフが所属する、深宇宙探査機構=D.S.S.D(Deep Space Survey and Development Organizationの略)が開発した非戦闘惑星探査用モビルスーツ・「GSX-401FW」の存在が大きい。
当初機体コードで呼んでいたこの機体は、テスト中、同じくD.S.S.Dのソル・リューネ・ランジュにより「スターゲイザー」の名を与えられた。
機動運用システムの頭文字を取ると「G.U.N.D.A.M」となり「ガンダム」と読むことができ、模型の商標では「スターゲイザーガンダム」と呼ぶ。
宇宙を探索し、人類の未来を描くべく、「star=星」を「gaze=じっと見つめる」という名前を持ったモビルスーツ、そしてそのままアニメタイトルにもなっているこの言葉は、何とも言えない清々しさを持っている。これに「星の扉」という言葉が加わった題名を持つこの歌は、歌手である「根岸さとり」さんのデビュー曲である。
曲のテンポはゆったりしたものだが、それに加え歌の部分の拍が細かくなく、根岸さんの透き通った声も合わせて歌詞が聴き取りやすい。
歌詞の内容は、まさに「星を見つめる」ように、高い地点を見据える、見上げることを教えてくれる、訴えかけるものが多いのが特徴。
曲の展開は、Aメロ、Bメロは静かに語りかけるような、独白のような歌い方だが、サビになると大きく広がりを見せる。戦争や諍いといったモノ、その他人間の災いを全て超越した世界へ向かっていこうとする強い意思のある歌だが、サビの最後のコードは、先への未来の「少しだけの不安」を感じさせるような響かせ方をしており、そこが涙を誘う。
「先を見つめる勇気を持つことの大切さ」と「それに伴う大なり小なりの不安、葛藤、心の痛みといった、人間の弱さ」を感じさせてくれる、温かな歌であると思う。ただのアニメソングだけで片付けてはいけない。
あえてこのカテゴリーに投稿したのは、私がこの世界から消えても、この歌を聴いた人が、自分の目指すべき星を見つけるために、常に進んでいってほしいという私からのメッセージである、と取って欲しいという想いがあるからである。
アカデミー賞受賞の映画「おくりびと」の中で、笹野高史さん演じる平田正吉は、銭湯「鶴の湯」の常連客であると同時に火葬場職員でもあった。
彼は言う。有名なあのセリフだ。
「死ぬっていうのは 終わりでなくて 次へと向かう、まさに門です。いってらっしゃい。また、会おうと言いながら」
門もまた、扉のひとつととらえるならば、
私の目の前にある「星の扉」の向こうには、何があるのだろう―
【CD情報】
「STARGAZER ~星の扉」
歌:根岸さとり
販売元:ビクターエンタテインメント
発売日:2006/08/23
品番:VICL-36154
価格:1000円(税込)
C/W 三日月のパズル
今回も、英訳の歌詞を記載しよう。
―――――――――――――――――――
(見上げる空 哀しみの 蒼き嘆きの歌がただ聞こえる)
As I look to the sky, all I can hear is the song of the sorrow’s blue lament.
(優しい白い瞬き 奪い去った 風… 彼方)
A gentle white twinkle was carried off by the wind, into the distance.
(逃げない 僕は決めたよ 君の温もり傍に 感じて)
I decided not to run away, as I felt your warmth by my side.
(何かが変わる 両手広げたら それが真実だから)
If something changes and you open your arms to it,that is the truth.
(何処へも行かず 僕の傍にいて)
Stay by my side and don’t ever leave.
(扉を開けてあげよう)
I will open the door for you.
(目をそらさずに 全てこの胸に 刺さる真実ならば)
Without averting my eyes, I’ll keep everything in my heart, if it’s the sound truth.
(歩いてゆこう 歪み塞がれた 星の扉の向こう…)
Let’s walk on, beyond the distorted and closed door of the stars.
この歌は、アニメ『機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER』のテーマソングである。いわずと知れた「ガンダム」のアニメで、『機動戦士ガンダムSEED』をはじめとするコズミック・イラを舞台とした世界のサイドストーリーとしてネット配信され、2006年11月24日に全3話全てを収録したDVDが発売された。
アニメの詳細はオフィシャルサイトに委ねるが、この作品で登場するガンダムは、いわゆる「機動兵器」たるモビルスーツだけでなく、主人公の女性セレーネ・マクグリフが所属する、深宇宙探査機構=D.S.S.D(Deep Space Survey and Development Organizationの略)が開発した非戦闘惑星探査用モビルスーツ・「GSX-401FW」の存在が大きい。
当初機体コードで呼んでいたこの機体は、テスト中、同じくD.S.S.Dのソル・リューネ・ランジュにより「スターゲイザー」の名を与えられた。
機動運用システムの頭文字を取ると「G.U.N.D.A.M」となり「ガンダム」と読むことができ、模型の商標では「スターゲイザーガンダム」と呼ぶ。
宇宙を探索し、人類の未来を描くべく、「star=星」を「gaze=じっと見つめる」という名前を持ったモビルスーツ、そしてそのままアニメタイトルにもなっているこの言葉は、何とも言えない清々しさを持っている。これに「星の扉」という言葉が加わった題名を持つこの歌は、歌手である「根岸さとり」さんのデビュー曲である。
曲のテンポはゆったりしたものだが、それに加え歌の部分の拍が細かくなく、根岸さんの透き通った声も合わせて歌詞が聴き取りやすい。
歌詞の内容は、まさに「星を見つめる」ように、高い地点を見据える、見上げることを教えてくれる、訴えかけるものが多いのが特徴。
曲の展開は、Aメロ、Bメロは静かに語りかけるような、独白のような歌い方だが、サビになると大きく広がりを見せる。戦争や諍いといったモノ、その他人間の災いを全て超越した世界へ向かっていこうとする強い意思のある歌だが、サビの最後のコードは、先への未来の「少しだけの不安」を感じさせるような響かせ方をしており、そこが涙を誘う。
「先を見つめる勇気を持つことの大切さ」と「それに伴う大なり小なりの不安、葛藤、心の痛みといった、人間の弱さ」を感じさせてくれる、温かな歌であると思う。ただのアニメソングだけで片付けてはいけない。
あえてこのカテゴリーに投稿したのは、私がこの世界から消えても、この歌を聴いた人が、自分の目指すべき星を見つけるために、常に進んでいってほしいという私からのメッセージである、と取って欲しいという想いがあるからである。
アカデミー賞受賞の映画「おくりびと」の中で、笹野高史さん演じる平田正吉は、銭湯「鶴の湯」の常連客であると同時に火葬場職員でもあった。
彼は言う。有名なあのセリフだ。
「死ぬっていうのは 終わりでなくて 次へと向かう、まさに門です。いってらっしゃい。また、会おうと言いながら」
門もまた、扉のひとつととらえるならば、
私の目の前にある「星の扉」の向こうには、何があるのだろう―
【CD情報】
「STARGAZER ~星の扉」
歌:根岸さとり
販売元:ビクターエンタテインメント
発売日:2006/08/23
品番:VICL-36154
価格:1000円(税込)
C/W 三日月のパズル
今回も、英訳の歌詞を記載しよう。
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(見上げる空 哀しみの 蒼き嘆きの歌がただ聞こえる)
As I look to the sky, all I can hear is the song of the sorrow’s blue lament.
(優しい白い瞬き 奪い去った 風… 彼方)
A gentle white twinkle was carried off by the wind, into the distance.
(逃げない 僕は決めたよ 君の温もり傍に 感じて)
I decided not to run away, as I felt your warmth by my side.
(何かが変わる 両手広げたら それが真実だから)
If something changes and you open your arms to it,that is the truth.
(何処へも行かず 僕の傍にいて)
Stay by my side and don’t ever leave.
(扉を開けてあげよう)
I will open the door for you.
(目をそらさずに 全てこの胸に 刺さる真実ならば)
Without averting my eyes, I’ll keep everything in my heart, if it’s the sound truth.
(歩いてゆこう 歪み塞がれた 星の扉の向こう…)
Let’s walk on, beyond the distorted and closed door of the stars.