リタイアした「から」、あれがやりたい。これもやりたい。

人生のセカンドステージに、もう一度夢を描き直す。
「夢翔庵」の気ままなひとり言です。

あのとき、別の選択をしていたら・・・?

2022年07月11日 | 楽しむ

少し前のことになりますが、NHKのドラマでお気に入りだった『京都人の密かな愉しみ』が完結したようです。最近のシリーズでは5人の若者が陶芸家、野菜農家、料理人、パン職人、庭師といった仕事を修行していく姿を描いていくものでした。

自分が人生の晩年を迎えた今、ドラマとはいえ若者たちのひたむきな姿を見ているうちに、自分のたどってきた道はそう強い思いによって決めたわけではなく、その時その時迷いながら進んできたひとつの結果にしか過ぎないと思うようになりました(それでも自分が選んだ道は結果的には間違ってはいなかった――と、これは確信を持って言うのですが・・・)。

人は結局ひとつの道しか選べないのですが、あの時ちがう選択をしていたらどうなっていただろう? と想像することぐらいは許されるでしょう。

たとえば、進む大学が東京ではなく、京都の学校を選んでいたらどうしていたでしょう? わがふるさとの広島から大学を受験するというと、地元の国立以外では関西、おもに京都が多数派でした。京都に住んでいたら、行き放題の奈良や京都のお寺を今ほど好んでいたでしょうか?

そうしたらまた今度は東京へのコンプレックスのようなものを抱えこんで「東京を選んでいたら・・・」などと、同じようなことを思っていたのかもしれませんね。

人生に「もし」はない、と誰かが言っていましたっけ。
でも、年とるにしたがってどうしても固陋になりがちな自分に、今更ながら空想に遊ぶ気持ちをときどきは持ってもよいかな、とも考えます。
たった一度の人生なら、せめて心の中でさまざまな生活を想い描いて愉しむのも一興でしょう。

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