伊藤蘭さんが表紙のこの雑誌に、ピーのインタビューが載っています。
「ザ・タイガース 君だけに愛を!」という見出し。
若いタイガースの写真もいっぱいです。
「ザ・タイガースは高音から低音のコーラスの幅のハーモニーが魅力。それを当時、もっと意識すればよかった」
人生で最初に会ったのはタロー。
「タローは今も昔も、素直で優しくて、一緒にいると安らぎます。岸部は見るからに気が弱そうで寡黙で、僕とウマがあって」
かつみのこと、「みんなと雰囲気が違い、あか抜けてて気取りやさん。悪女の深情けみたいに、タイガースをいちばん愛してる」
「沢田は芸能界へ一直線でも、いいのに、仲間がほしかったと僕たちとやることになりました。このころ無性に楽しかった」
人気者になり、ファンが押し掛けるので何度も引っ越し。そのたびに人気と反比例するように、メンバーの心がすれ違っていった。
トッポが脱退し、71年に解散。
「僕は朝、トラックに部屋の荷物を詰めて、日本武道館に行きコンサートをして、夜の打ち上げが終わると、その足で京都へ向かいました」
その後、ピーは結婚し、ふたりの子どもをもうけたが、離婚するまで、ザ・タイガースだったことを伝えていなかった。
メンバーとも一切会わず。
「世界が違うし、会う必要がないと思ってました」
転機はジュリーがロンググッバイをNHKで歌ったこと。
さらに中井さんが訪ねてきて、仲間との絆を再び結んでほしいと。
ついに38年ぶりにメンバーと再会。
「最初はぎこちなかったけれど、数時間もたつと、昔の仲間にもどり、昔話に花がさきました。還るべくして還り、戻るべくして戻った」
今まで聞いたことあるおなじみの話なんだけど、この本、写真が大きくてきれい。