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春の黄緑 秋の黄橙

「東京クライシス」 安生正先生


「東京クライシス」 安生正先生
この土、日で一気読みしてしまった。
 
安生正先生の本はこれで5冊目。
今回も容赦なく沢山の人を彼方に追いやられましたね、先生。
 
まずは、公開されているあらすじを略して紹介
『未曾有の災害を前に、それぞれの持ち場で奮闘する人々。
そして、首相官邸・危機管理センターで勃発するもう一つの闘い。
上流域での豪雨で荒川の決壊が懸念される真夏の金曜日
千葉と埼玉で竜巻が発生し、変電所を襲った。
結果、23区を含む広範な地域が停電する。
鉄道の運休により帰宅困難者が街にあふれる。
止まない雨に洪水の危険が迫る。』 という内容。
 
「今回の災害で適切な対応が取れなければ万年野党に戻る。」
と言う言葉から、何かよぎってしまう。
そして、
「事業仕分けで廃止になったのは、私たちを説得出来なかったあなた方官僚の責任だ。」
とか、とか、なかなか、よぎってしまう物がある。

そして、
危機管理センターに連立民主党政権のブレーンである
大学教授やコンサル社長を筆頭とする「顧問団」が乗り込んでくる。
この顧問団が曲者なんだよね。
道州制をうたい政権が誕生したのだから、政府が支持を出すのでは無く、
東京都、区でやれと丸投げしていく。
現場がますます混乱するように仕組んでいく。
その上、発言して責任を取らされまいと無言を貫く閣僚達。
 
う~ん。 (↓唐突に見えるが、本を読んだら何故か判って頂けると思う。)
こう言っちゃなんだが、あの時、マスコミに踊らされたな。
今も、ますます一生懸命踊るように仕向けられてるよな。
と読んでて思ってしまった。
 
しかし、なかなかの読みごたえ。
集団心理、攻撃の心理、扇動の心理・・・ 読んでて恐ろしさを感じた。
「悪意を持って扇動する者が現れた」時の恐ろしさ。😱 
TVで、何度か見てるよな、その光景。😱 


最後の方P260からの自衛隊の活動。
読み進めると、涙がじわじわ。😢 
P303 わかる~。 自衛隊への安心感。
今まで、幾度となく、大きな災害があると、駆け付けてくれた自衛隊。
姿を見るだけで安心感がよぎる。 わかる~。
涙がポロっと。😭 

なかなか、重たい小説。

前回の安生正先生の小説のレビュー感想のブログはこちらをどうぞ
「レッドリスト REDLIST」 安生正先生 - 春の黄緑 秋の黄橙


今日も読んでいただき
ありがとうございました。
(^0_0^)v

見出し画像と小説は関係ありません。
字だけでは寂しいので載せてます。😓 
しかし、PCで見た時に見出し画像
びっくりするほど大きいよな~。😲 


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