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松静自然 -太極拳導引が教えてくれるもの-

松静自然とは落ち着いた精神情緒とリラックスした身体の状態をいい、太極拳導引の基本要求でもあります。これがまた奥深く…

練習メモ(部位06)

2013-10-20 | 行雲流水-日日是太極拳導引-
今月の課題は「部と位」。
もう何度となく繰り返しているが
それでもまだまだ気づくことは多い。
理解したつもりでいたことが
振り出しに戻ったり
再確認することで深まったり。
じつに愉しい。


師からかけられた一言から
左の腸腰筋を意識して動いてみている。
広くとらえるとするなら左下肢。
もともと緊張感が出易い質なのだが
身体の左側にその傾向が強くみられる。


部としては
腸腰筋、下肢の動き方の観察かな。
筋肉の状態によって関節の動き方も決まる。
位としては
筋膜に包まれた塊レベルとしてのイメージか。
収縮、伸展をイメージしてみる。
どうやらこのイメージ力が進化してきたらしく
意識とイメージの連携がスムースになってきたのかも。


頭では左右差をなくそうと考えていたが
観察しているうちに
じつは左右の役割が違ってるんじゃないかという
発想がでてきた。

例えば指先のケース。
キャップや蓋を開けるなど、
強い力を要す動きは右の方が得意
物に触れたときの繊細な感覚は左の方が敏感(得意)
というようなみかた(分析)をしている自分に
気づいたのだった。

これまでなら握力の弱い左を使いこむことで
右に近づけようとすることに意識が向いてたと思う。
だが、もし握力の強さを得るのと引き換えに
繊細な触覚が鈍るのだとしたら…?
そんな発想がうまれ意識するようになってきた。

バランスのみかたが多面的になってきたというか、
現況を受けいれやすくする見え方・捉え方(思考)を
ひとつの思考回路として獲得しつつあるのかな。
だとしたらこれは何だかうれしいぞ。

おそらく観察し続けているうちに
腸腰筋の事情なり方策もわかってくるのではないか。
なんとかしなくちゃという切実さや焦りはない。
心持ちのランク?が違うような気がする。


これまで「伸びしろ」なんてことを
実感したことはなかったけれど
どうやらまだ進化できそうな気がしてきた。
ここにきて師に確認したいことが
いろいろと出てきているのもなんだか久しぶり。
そろそろ新たな(課題の)種を蒔きたくなっているのかな。