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松静自然 -太極拳導引が教えてくれるもの-

松静自然とは落ち着いた精神情緒とリラックスした身体の状態をいい、太極拳導引の基本要求でもあります。これがまた奥深く…

養生で心がけたいこと その1

2007-05-29 | 養生の栞-食・眠・動-
中医(東洋医学、漢方)の療法を受けていると、
体が本来持っている自然の力を引き出して、
それを最大限にいかすことを
目指しているような気がします。
その意味で養生とは
自分で体に働きかけて行う
主体的調整法ではないかと思います。
つまり自分でできる
自己保養とでもいうのでしょうか。

中医で考える健康な状態とは
すべてのものがのびやかに動きまわり
さかんに出入をくり返しているような状態
といえるかもしれません。
そして行き過ぎれば抑制し
足りなければ助けながら
衰退しないように防いだりと、
いろいろな要素が
互いに調整しあいながら
全体のバランスを保っているような状態です。
注目すべきは
状況に応じて常に変化し続けていることです。


  静止しやすい状態を避ける

養生を考える場合、
体内を気(エネルギー)、血、津(しん)などが
潤滑に巡り動いていること、
体の隅々にまで命令が行きわたること、
そのような状態に整えることが
はじめの一歩となります。

そのためには
一般的な運動に対するイメージを
もう少し繊細に(きめ細かく)とらえる必要が
あるのかもしれません。

たとえば運動不足を解消するために
自分ではせっせと全身運動を行っているつもりでも、
実際にはあまり動いていない部位があったりしませんか?
そんなはずはないと思っても、
いま一度チェックしてみると…
たとえば首、肩、腰、膝、足首など、
指の関節ひとつひとつに至るまで動いていますか?

体全体はひとつの部品ではありません。
全身が動いているかのように見えてはいても
動いていない部分は意外に多いものです。

改めて運動する目的を考えてみると、
まずは動かないでいる状態、
静止した状態を避けようとするためのもの
になるかと思いますので、
その目的を果たすためには
なるべく体の隅々まで動かそうと意識する
ことが大切になってきます。

余談ですが、太極導引はこの点でも
かなりお勧めできる運動です。
全身を使うこと
その上で全身のバランスがとれなければ
ゆっくりとは動けないのだ
というのが身をもってわかります。

いくら自分では動けているつもりでも、
どうしても緊張して
硬くなってしまうものなのですよ。
それでも練習をくり返すうちに
少しずつ動けるようになってきます
(実はだれでもできることなのですが、
やってみた者でないとそれがわからないのです)。


さて、話を戻しますが、
静止しない状態、全身をくまなく動かすというのは、
常にせわしなく動いていることを言うのではありません。
じっとしていなければならない時だって勿論あります。
そうした状況にあったとしても
せめて動かせそうな部分だけでも
できる限り固めないように動かすことが大切だ
ということです。
それなりのくふうが必要になりますね。
また、長時間にわたって
同じ体勢を取り続けるような状態を
なるべく避けるように心がけることも。

また、一つのことに心を奪われて
そのことばかり思い詰めているような場合などは
心の静止状態ともいえるかと思います。

体も心も静止しやすい状態をなるべく避けるように
心がけてみましょう。

さらには笑うという手もあるかもしれません。
最近、声を上げて笑っていますか?
笑うと顔の表情筋が動きます。
さらに声を出して笑うと
普段の呼吸では使わない筋肉を動かすことになり
横隔膜や声帯を動かすこともできます。

笑うことだけでも
いつも使わない体の部分を動かせます。

表情が乏しくなったと感じる場合は
たいてい表情筋がこわばっているのだそうです。
そういえば中国語(普通話)の発音練習をしていると
口の周りが疲れるのですよ。
これも運動になっていたのかも。アイヤ~