甲州街道 4日目 高尾 ➡️ 相模湖 15.1km 累計 81.3km 2014.11.23

  さあ、今回は峠越え、高尾駅からスタートします。
日帰りでの甲州街道、今回が最後になるかもしれません。
難所小仏峠、中央高速渋滞名所の小仏トンネルの上を越えます。
久しぶりの登山になります。
下はＪＲ高尾駅の出口にありました天狗です。確かホームにも石造りの大きな天狗が
あります。高尾山は天狗の住む山、数々の天狗のお話が残っているようです。


　甲州街道には川原宿という宿場がない。このバス停の川原宿は何？
ネットで検索するも確かな情報がない。八王子地区には多くの宿場があったようで、
そのうちの一つかもしれない。これはあくまで国道２０号線のバス停の名前です。


　高尾駒木野庭園というのが街道沿いにあった。
ベースは大正時代も昭和初期の病院のようだ。
それを今は休憩施設として無料開放している。街道歩きのものにとっては助かる施設
です。それにしても運営費は何で賄っているんでしょうか・・。綺麗な家屋・庭園です。









　小仏関所跡です。北条氏の時代には小仏峠にあったようだが、徳川の代になって
この地に移設したようだ。今は何も残っていない。





　駒木野宿です。ここから峠に向け徐々に登っていきます。


　久しぶりの自画像。


　甲州街道謂れの遺跡のようです。


　お地蔵さん、何の説明もなく、よくわかりませんでしたが、頭を垂れて通り過ぎました。


　こんな甲州街道、向こうには現代の甲州街道（中央高速）が走ります。


　こんなところにも空襲の跡が・・・。
今の時代に生きててよかったと思う。


　県道の甲州街道。前の店、これでも道の駅ですって。


　高尾は梅の里なんや。天狗に梅。梅と言えば熊野古道紀州路の南高梅があったな。


　道しるべ、小仏峠、景信山とリツトレで登ったなあ。
今回は登山ではない。五街道踏破を目指す中、すでに東海道、中山道は完全踏破
しているので、まずは比較的距離が短く、自宅からさほど遠くない道を歩いている。
いまは日帰り、やがては宿泊が必要になる。
五街道・・あとは日光街道、奥州街道があるが少し先になりそう。
同じ”おうしゅう”でも欧州街道が先になる。
来年はフランス・ルピュイの道、スペインのカミーノ　計１５００ｋｍと忙しい。


　宝珠寺です。
http://city.tachikawaonline.jp/view.php?area=14&id=545&mode=details


















　徐々に山道となってきました。


　こうなると完全に登山道ですね。今回は最低限の登山装備をして出かけています。



　表示がありました。旧甲州街道・・・朽ちた標識、おもむきあります。


　久しぶりの登山でしたが、意外に快調に峠までくることができました。まあ、海抜５６０ｍ
大したことはないですね。これで登山は終わります。あとは相模湖まで長い下り、
膝を痛めないようにしないとね。


　今までにいくつ出会ったことでしょう。明治天皇行幸の跡、それにしても立派な石碑が
多い。この建設予算はどこから・・。いや当時は絶対君主、大丈夫か。


　ここらは甲州道中という標識、表示が宿場名に変わっている。





　これ下ってます。急坂です。平面に見えますね。素敵な甲州道中です。


　わーっ、錦秋の絶景です。


　小栗判官と照手姫、
そう、ありましたね。熊野古道・湯の峰温泉、小栗判官が生き返った温泉。つぼ湯。
この小栗判官は日本全国現れます。やはり人はいろいろなところへうろうろすると
こうして歴史的遺産として残るのかなぁと思います。
いまざっと歴史を振り返っても、マルコポーロ、ザビエル、コロンブス、三蔵法師、弘法大師、親鸞聖人
松尾芭蕉、西行法師、日本武尊、まあきりがありませんが、小生もうろうろしていかねばと思います。



　街道歩きとか巡礼をしていると、道をそれ、あと何メールか歩けば名所があるのに、
街道ルート、巡礼ルートを外れるのを嫌います。少しでも先へ、目的地へと焦ってしまい
貴重な旧跡を逃します。今回も同様に逃しました。
たった５５０ｍなのに。





　小原の宿に入りました。
なかなか整備されています。小原宿のＰＲ用展示施設もありました。











　そして、圧巻は小原宿本陣と高札場。すばらしい遺産です。
江戸時代後期の建物が現存してます。




















　　こうして秋の午後、のんびりと相模湖に向けて歩きます。
やがて遠くに湖面がちらちら。


　到着です。相模湖。


　ちょうど三連休にもかかわらず、人が少ない。
静かに秋を満喫できる湖岸です。








　時間的には早いのですが、今日はこれまで。先へ進むと帰れなくなる可能性があります。
次回はこの相模湖からスタートします。そろそろ宿泊を考えた方がよさそう。


　そもそも、この甲州街道は、来年行く１５００ｋｍの欧州街道の練習のため始めました。
しかし歩いているうちに、完全踏破したくなり、まだ、熊野古道の小辺路、伊勢路と残っていますが、
先に甲州街道をやっつけようという思いになってきました。

　いずれにしても街道歩きは楽しい。
何か歩くと”わくわく””どきどき”する。これは何だろう？
まあ、死ぬまで歩みを止めないことだな。