カミーノ スペイン巡礼 プロローグ 2012.5.16・17

　　何故カミーノを歩くのか？

　若いころから世界を歩いてみたいという願望を持ち、シルクロードウォーキングとか、
アメリカ移住とか考えましたが実現できませんでした。当時は１ドル３６０円の固定相場時代、
とても安月給で行動するには相当な勇気が必要でした。

　結局、がんじがらめのサラリーマン生活から逃れることができませんでした。
もしいま、自分が青年なら絶対に実行するでしょう。
リュック一つ世界中をぶらぶら、素晴らしいと思います。いまだに憧れます。
１ドル７９円、１ユーロ９５円ですものね。

　そして昨年６月末に４２年間働いた会社をやっとこさ退職し、
遂に実現できる時間を得た次第です。お金はありませんが・・・。

　次に何故スペインなのか？何故カトリックの巡礼路を歩くのか？

　これは自分でもわかりません。たまたまNHKのBS放送で「世界ふれあい街歩き」
という番組を見て、直感です、これかな？行ってみようかな？と消極的ではありますが
興味を持ちました。
　それからは、インターネットで検索し、いろんな情報を得て、
「日本カミーノ・デ・コンポステラ友の会」に行き当たりました。
http://www.camino-de-santiago.jp/
　ここからはご縁の連続で今般実現できた次第です。
　もちろん家族の応援、友人の応援をいただいたことにより巡礼が達成できたこと
に間違いはなく、心より感謝しております。

　さて、２０１２．５．１４　フランクフルト空港に到着しました。
ドイツ　ボン市には息子夫婦と孫がいます。
下の写真はフランクフルトに到着した時の写真です。
息子が撮ってくれました。


５．１５はボンでスペイン行の準備。

これはクルデンシャルと言って巡礼手帳になります。
日本のお遍路さんで言えばご朱印帳にあたります。
日本カミーノ・デ・コンポステラ友の会で発行してもらいました。
日本版は人気があるようです。
　

　５．１６　いよいよボンを出発です。
家の玄関先で家族が見送ってくれました。


　息子の車でケルン・ボン空港へ
今回の巡礼はフランスのピレネー山脈の麓にある”サンジャン・ピエド・ポー”
から出発します。よってまずパリに飛行機で向かいます。
ケルン・ボン空港でチェックインです。心の中はだいぶ緊張しております。
なにせ、初めての海外一人旅です。


　何とかパリ・シャルルドゴール空港に到着、バスで市街モンパルナスへ
そこから歩いてホテルにはいりました。

　そして、５．１７　巡礼出発地　サンジャン・ピエド・ポーにモンパルナス駅より
電車で向かいます。早朝の新幹線だったので、暗いうちにホテルを出、駅に向かいました。
駅前の横断歩道を渡る時、ふと左を見ると、何とエッフェル塔が見えるではありませんか・・。
昨年も行きましたが、何故か感動・・・。


　ガレ　モンパルナスです。


　コンコースというのでしょうか？広々していました。


　あまりにも早く駅に着いたので、腹ごしらえです。
といってもフランス語はできません。指さして、これとコカコーラと注文
しました。非常にまずい固いパンのサンドイッチでした。


　そう、この電車です。ただ自分の号車番号がありません。
どんどん前に進みました。結局は１両目、何とか着席できました。


　　この新幹線ではバイヨンヌまで行きます。
途中ボルドーの駅にとまりました。


　約４時間かけてバイヨンヌ到着・・・さあ乗換だ。


　バイヨンヌ駅です。工事をしてました。


　バイヨンヌ駅前です。駅舎は古い。


　ちょうどこのバイヨンヌで偶然にも友の会で知り合ったI氏と出会い、
またポーランドから巡礼にチャレンジするユーザック、ロベルト兄弟と
知り合い記念撮影・・はい、キムチ！！


　電車が入ってきました。意外に新型電車です。これでサンジャン・ピエド・ポー
にまいります。自転車の巡礼者もいます。


　車中でのしょっと！！


　さあ、着きました。サンジャン・ピエド・ポー駅です。
東洋人らしき人もちらほらみえます。

　駅で記念ショットです。ＳＯＲＴＩＥは出口です。

　駅前から旧市街地に向かいます。駅周辺は高級住宅街のようです。


　素敵な家があります。





　旧市街の入り口・・というかお城の門ですね。
ここに巡礼のシンボル帆立のマークを発見。





　細い路地みたいな道を行きます。




　突き当りを左に折れたところです。巡礼事務所をさがします。


　可愛いお店。


　ここが巡礼事務所です。クルデンシャルにスタート基点の印をもらいます。


　巡礼事務所の前にて。受付が終わって、向かいのホテルへ、荷物を
おいて街の散策です。


　サンジャックの門です。
サンジャックはフランス語
サンティアゴはスペイン語
すべて「ヤコブ」さんの名前です。





　サンジャック門から見下ろした風景です。


　旧市街の街並みです。５．１７はヨーロッパでは祝日、観光客も多く
来てました。


　ピレネーに向けての門が見えます。


　ニーブ川です。


　ピレネー側の門・・・明日はこの門をくぐってピレネーを目指します。




　ホテルの部屋の様子です。二段ベッドは５つくらいありましたか・・。
隣のベッドがアメリカからきたご婦人二人連れ、記念撮影をしました。


　このホテルの世話人です。


　ディナーの様子ですが、全員で食します。
ただ食事の前に、一人づつ自己紹介です。それも英語・フランス語
です。なかなか大変でした。でもワインがまわってくるとそれなりに
楽しくわいわいやってました。

　そして初めての夜が訪れます。


　さあ、明日から８００ｋｍ歩くんだ・・決意新たに・・・。