ゆーぼん街道歩きブログ(欧州カミーノ、東海道他(五街道)、熊野古道、北国街道他)

 西国街道(長崎への道)、山陰街道、塩の道、四国お遍路、奥の細道他、生きてる限り、歩ける限り・・。

甲州街道10日目 韮崎 ▶️ 蔦木から富士見 33km  累計 198.4km 2015.3.19

2015-03-19 | 街道歩き

 一日中雨予報のスタートです。
ところが朝起きてみると曇ってはいたが雨は降ってない。ラッキー!!
と思い出発しました。
下記写真ご覧ください。平和観音さまが青空まで呼んでいただきました。感謝!!



 と、青空の広がりを期待しつつ歩き始めましたが、曇天・・時折小雨という状態でした。

早速出くわしました。十六石です。ここら辺りから諏訪湖まで、甲州街道全般に渡って
言えることは、南アルプス、八ヶ岳、北アルプス等々に挟まれ、その雪解け水、伏流水
に悩まされ続けた地域、当然治水がそこを治めるももの務め、信玄も同様に治水に
力を入れたようです。






 ここ韮崎から西北へ、まるで断層のように、断崖絶壁が連なります。
写真ではうまく表現できませんが、今にも崩れそうなところもあり、補強されていました。
まるで下から地面が盛り上がってできたような地形、草木がなければグランドキャニオン。


 仕方ないのでしょうか?断崖の真下に民家があります。
崩れないように祈ります。




 天気の状態です。山の上にガスがかかっています。
相変わらず曇天時々小雨です。


 甲州街道は人に会いません。寂しいです。カーブミラーで自画像です。


 こんな甲州街道です。

 時折古い建造物に出会います。個人のお宅です。
門だけ昔の造りを残してくれてます。



 神明宮です。村の鎮守でしょうか?由緒等々わかりませんでした。


 九頭竜大神や道祖神です。甲州街道は道祖神が多く残っているような気がします。


 大河”釜無川”を渡ります。








 橋を渡り切ったところにありました。青木鉱泉・鳳凰三山への標識、懐かしいです。
今は登山ではありません。巡礼です。ひたすら前に進みます。


 ここら辺りは南アルプスへの一つの登山口にあたります。


 こんな道、あんな道、素敵な甲州街道が続きます。





  左手が水路、川でなく水路です。人工的に造られています。
治水の産物かな?小雨がぱらついていますが、天気がよければ気持ちの良い道だと
思います。まわりは田園風景です。






 誰も人がいません。寂しい限りです。


 集落の入口が表示されています。


 またありました。お地蔵さんと道祖神。


 名稲松(くろまつ)と書いてあります。何か特別な松なんでしょうか?
街道沿いには松が多く見受けられます。



 民家です。建物といい、石垣といい、昔の面影たっぷり。


 こんな街並み、いずれにしても電柱・電線邪魔ですね。





 菜の花が咲いていました。しかしうっとうしい天気です。





  ここらは「かかしの里」と言うそうです。





 案山子のお化けか?水車の変形?子供の遊び場?
人がいません・・・ああ・・・。


 早咲きの桜の咲く土手道。いいですね。


 この辺りの水路・・徳島堰と呼ぶようです。江戸時代に徳島さんが私財を投じて整備したようです。
なかなか立派なかたです。


 ああ、不気味!!人も車もあまり通らない土手におまわりさん。はげちょろけで
不気味です。夜は確実に怖い。もう少し交通量の多い場所へ行かれたらどうですか?
この場所は子供の通学路だからかな?



 桜並木の土手・・・。素敵な散歩道。あと二週間かな。


 北杜市に入りました。サントリー白州蒸留所のあるところです。


  雲が下がってます。雨が降るのかな。


 大武川を渡ります。東海道大井川を思い出す橋です。少し怖い・・最近極端に高所が
いやになってきました。歳のせいでしょうか。






 これは竹藪が綺麗と感じたので撮りました・・が。イマイチですね。





 水車小屋がありました。公園のようです。





 萬休院の案内門です。旧甲州街道沿いにあるお寺です。














 舞鶴松が有名のようですが、今はなく新しく育成中のようです。





 この辺から雨が本降り。。やがて土砂降り。大変!傘の骨が折れた。


 一里塚の表示がありました。


 またまた立派な標識が、と思いきや、古道どっから入るのかわからない??
せめて矢印を!お金をかけて造ったようだが意味がない。
結局、国道を歩きました。



 こんな道です。


 さあ、本日の目的地台ケ原宿にはいります。写真には写りませんが、雨はよく降ります。


 こからが台ケ原宿場町のようです。泊まるところあるかな?まだ時間的には早いけど。
この辺りはJR中央線からだいぶ離れています。何とか宿泊施設を探さないと、野宿に
なってしまいます。こんな雨の日に野宿はかないません。何としても見つけないと。



 道祖神です。


 折れ曲がり方が素敵な松。旧家のようです。


 いずれにしてもお昼。天気悪いせいかガンガン前進したために丁度お昼に台ケ原に
着いてしまいました。まずは腹ごしらえと思ったら、宿場中央に蕎麦屋が表れました。
よっしゃ、入るしかないってことで昼食休憩となりました。今後のことは腹いっぱいに
なって考えよっと。



 10割蕎麦大盛り・・美味かった。


 蕎麦食べて、じっくり考えました。今仮に宿泊施設があったとして、じゃあ何をするか?
まわりにお店は何もない。本屋もない。お風呂屋もない。それでは寝るまで何をするんだ!!

 ということで、前進あるのみの結論になりました。ここはスペインではない。言葉は楽勝。
行くとこまで行って考えよう。おそらく何か宿泊施設に出くわすであろう甘い考えに至りました。
そうと決まれば出発!出発!

 台ケ原宿、甲州街道の中では古いものを保存できている、ではなく整備できている
宿場です。





















 酒屋です。七賢ブランド。


 明治天皇が休息されたところです。古いお屋敷が残っています。





 わーっ、今にも崩れそう!!








 お茶壺道中・・家光の代から将軍家ご用達の新茶を茶壺に納封し江戸城へ運んだ行列、
帰路に甲州街道へ。ゆかりのある神社。



 旅館だなぁ・・。でも営業している気配なし、次へ行こう。


 雨は本降り、風邪も強い!そして周りは田舎。歩くしかないな。


 ブドウ畑に鳥居?ぶどうの守り神か?


 こんな甲州街道。


 雨の自画像。


 またまた諏訪神社。25000社の一つ。


 雨なのでさっさと通り過ぎました。


 いい道です、雨でなければ。徐々に疲れてきました。どっかに泊まるところないのかな。





 明治天皇がご巡幸の際に湧水をお飲みになり、お褒めいただいたそうです。
現在そんな飲めるような水ではないようです。なんか汚れていました。












 このあたりは関所があったようです。


蔦木宿の手前、下蔦木に入るのに橋があります。昔は橋があったかどうかわかりませんが、
遠目に見て、現在は鉄の橋がありました。旧街道表示に従い橋まで到達すると、何と、なんと
通行止め!!あちゃぁ・・・。やむを得ずバック、国道に出て国道の橋を渡りました。
せめて、通行止めの看板出してくれ!!



 これが国道の橋を渡ったとこです。無事渡れました。そして長野県に入りました。
ゴール諏訪湖が近づいてます。



 いろいろな遺跡があります。
これは日蓮上人が草庵を結んだところ、三日三晩の説法と加持祈祷により悪疫を
退治したようです。









 いろいろ道祖神があります。


 高度表示がところどころにあります。少し離れてはいますが、JRで言えば小淵沢の西南、
酵素が高いはず。ここは731m
高原地帯になります。寒いはずだ。だいぶ冷えてきました。
膝より下はすでにずぶ濡れです。風邪をひかないようにしないと。



 真福寺です。古いお寺です。真言宗から日蓮宗に改宗、先ほどの日蓮上人の
徳によるのかな?












 素敵な標識で、昔のものかと思いきや、みんなできれいに甲州道中と現代版でした。



 応安の古碑と書いてあるが・・・良くわからない。


 蔦木宿に入ります。


 いろんな燈籠、常夜燈がありました。


 防御の道路、東海道、中山道にもありました。
















 これで蔦木宿を通り過ぎます。宿泊施設らしきものはなにもありません。JRの方への
バスもありません。もちろんタクシーもありません。仕方ないです。歩くのみ。



 そこでもう一度地図をじっくり見ました。すると1時間くらい先に”塩川温泉”があるでは
ありませんか。少しくらい高くてもいい。温泉につかって一泊二食もええか・・、と思い、
楽しみに思いながら歩きました。幸い雨がやみました。遂に運が向いてきたか。
甲州街道はずれて歩きました。そして到着!!ところがなんと!!!!
日帰り温泉・・ああ、ショック!!どうすればよいか。
う~ん。もうお風呂に入れるモードでブレーキ、なかなか元にもどりませんでしたが、
どこかへ行けねば本当に野宿になる。シュラフも防寒着もなにもない。
さあ、さあ・・。どうする??



 もう一度地図をじっくりみました。JRの富士見駅まで歩いて1時間半、それも
現在あるいてる旧甲州街道に別れを告げ、国道20号線、現在の甲州街道を1時間半
歩かねばならない。時すでに16時半、18時には駅に着けるな、体はくたくた。
しかし行くっきゃない。18時ならなんとかライトなくても歩けるだろう。
もう甲州街道の問題ではない。生きるために歩く。名所旧跡もいらない。
そんな気持ちで歩き始めました。

  それでもいろいろな遺跡に遭遇します。





  あっ、晴れてきました。良かったぁ。











 ここらからは写真を撮る余裕はありません。ひたすらiphoneの地図をたよりに
中央線富士見駅に向かって邁進するだけ。寂しい道、徐々に薄暗くなり、でも歩くしかない。
そう1時間半がんばりました。18時には真っ暗な寂しい富士見駅に無事到着しました。
ああ、天照大神さま、ヤコブさま・・・。感謝!!
それにしても夕方のたかが18時、横浜駅なら人がうじゃうじゃ。でもここは暗く寂しく
静かで人がいない。さあ、電車でねぐらをさがそう。







コメントを投稿