短歌往来5月号。特集:白秋・牧水生誕140年
表紙の絵が素晴らしいですね。なんだかぶ厚い気がする5月号。
ボクはひっそりと新作「走馬灯のように」13首を発表しました。
誰の目にも留まりそうもないので、その内の5首を紹介します。
走馬灯のようにとあれば何となく走馬灯を理解するなり
モノクロがカラー化されて茄子紺の着物に茶髪の母蘇る
よくしゃべるひとに頷く雪の朝を走馬灯に映してみたり
乗り切れば違う景色が見えるはず明日は誠白くあるべし
概ねは思惑通りにならなくて予感のとおりはじまる徒労
全13首25文字表記で統一しました。そういう枷がないと意欲が出ない。
走馬灯って浪漫ちっくな名詞だなーと思いまして。
回り灯籠とも呼ぶそうで、わが家でも毎年お盆に飾ります。
4/22(火)曇
現代歌人協会の会報182が届いた。
熱心に読む会員ではないが、今号に限ってサーッと読んで行くと
最後に高旨清美さんの「林和子さんを悼む」という文章があった。
林和子さんが昨年の11月に亡くなっていたことを知る。
田島邦彦の「開放区」に所属していた時からの大先輩だった。
休刊後、ボクの冊子をお送りしていたがいつも厳しく見守ってくださった印象。
(立原道造が夢見ていた「ヒアシンスハウス」)
浦和の別所沼の畔に立つ立原道造の「ヒアシンスハウス」でも活動されていて
歌集『ヒアシンスハウス』を2020年に出版されている。もう5年前のことか。
昨年の始め、「内田有紀さんがヒアシンスハウスを紹介する番組が放送されるから」って
教えてくれた。ボクもヒアシンスハウスが好きなことをご存じだった。
録画して観たがとっても良かった。内田有紀も好きだし。
「今度ヒアシンスハウスに妹さんと一緒に来て」とも言われたが果たせなかった。
GWにでもまたヒアシンスハウスを訪ねてみよう。
ご冥福を祈る。
(わが家の玄関を飾るヒアシンスハウスの設計図)
おしまい。