代々木の個別学習塾講師が想う、あれこれ

教育関連のニュースや日々の出来事に塾講師が思うことを綴っていきます。

都立高校入試の日程

2006-05-27 | 塾内のこと

平成19年度の都立高校の入試日程が発表されましたので掲載しておきます。

推薦入試: 平成19年1月27日  発表: 2月1日
一般入試: 平成19年2月23日  発表: 3月1日


また今年度の都立高校入試の各科目平均点も発表されました。

国語          数学          英語          社会          理科
55.7点       52.6点        59.9点      72.6点       60.5点
62.9点      60.7点        51.3点      58.4点       69.7点

※下段の数字は平成17年度入試の平均点です。
※共通問題の平均点であり、自校作問は含まれません。

当たり前のことですが、日々の努力が大切です。
平均点を見る限り、簡単だと侮ってはいけません。

本番でのミスは致命的と言えます。
日々の学習の中からミスに対しての意識を高く持つことが大切です。
二期制の学校ではそろそろ中間テストが始まります。
頑張ってもらいますよ・・・生徒のみんな!

http://tokkun.net/jump.htm


TVゲームやめますか?それとも人間やめますか?ってこと?

2006-05-26 | 教育ニュース

読売新聞の記事です。

長時間TVゲームをしたり、インターネット、携帯メールをを行なっている子供ほどキレやすく
傷つきやすい・・・中学生とその保護者に対するアンケート調査から分かったという記事です。

とても興味深い記事であり、結果に関しては以前から
言われていたことである程度予想されていたものです。

以前はゲーム脳という言葉も話題になりましたが、その信憑性は疑わしいという
意見もあり、根拠も薄弱で調査の仕方に問題があると批判もありました。

今回のこの調査結果報告によれば、ゲームをする頻度や時間により
子供への影響が少なくとも見られると判断しても良さそうな気がします。

文科省も脳科学と教育と題した研究も進められているはずで、実際にTVゲームやテレビが
脳に及ぼす影響はどのようなものか?その結果報告も興味深く待ちたいと思います。

子供に見せたくないテレビワースト10と同様に、子供にさせたくない
ゲームソフトワースト10なるものも公の機関から発表されるかもしれません?

インターネットにしろTVゲームにしろ、子供に有害だと思われるものを全て排除することなど
出来ないでしょうし、年齢制限を設けても、その実効性には疑いを持ってしまいます。

また残虐、残酷である、くだらない、下品等々の解釈というか判断は大人も子供も
それぞれであり、一律に制限も禁止も出来ないことです。

本来は作成する側が子供(大人も?)への影響を考え、見識と良心に期待したいのですが
それは表現の自由に反すること?であって、実現は難しいことなのでしょう。
売れる、儲かる、面白い、視聴率が上がる・・・それだけを考え、そのために何をしても良い
という発想があるとすれば、やり切れない思いがします。

仮に子供にとって有害と思われるテレビの見過ぎやTVゲームやインターネット
携帯メールのやり過ぎが子供の脳の成長に悪影響を及ぼす・・・と公の機関が
ハッキリと結論付けたとしたら、こうした業者や国はどのような対応を取るのでしょうか?

強制的なことはできないでしょうし、これだけ発展、普及し、便利さや面白さを
享受してきた者にとって、それらを絶つこと、絶たせることは困難なことだと思います。

必然、保護者自らの責任においてルール作りを行ない、監視・管理するより
仕方ないと思いますが、保護者全てが同じ思いを共有することはできないでしょうし
ルール作りにおいても同様で、
あくまで各家庭の判断に委ねられることとなるのでしょう・・・

親がいくらルール作りや制限を設け、我が子には守らせ、注意していくとしても、
学校や身近な地域には、そうではない人がいるだろうことは容易に想像できます。

子供の成長に有害と通告されても、自分の欲望のままに、ゲームをし続け、
インターネットや携帯メールをし続けた結果、社会生活を営むことができなくなる・・・
そして、いくら各家庭で気を付けていても、いつ何時、被害が子供たちや自分自身に
降りかかるやもしれないという現実、そして将来に対して暗然たる思いがします。

何だかとても悲観的な話になってしまいましたが、決して非現実的ではないでしょうし
事実、その兆候は身近なところでも出ているように感じます。

使い方によって良薬が劇薬となったり、覚せい剤などの薬物が人間を壊していくのと
同じようにTVゲームやインターネットのし過ぎが子供の脳や心を壊していくのであれば
ますます、親をはじめとして、大人は子供たちにとっての娯楽や遊びとは如何なるものか?
などを考えるとともに、その責任を背負う覚悟が必要になっていくのだろうと思います。

http://tokkun.net/jump.htm


よろしければクリックをお願いします。

にほんブログ村 教育ブログへ 


ご質問の回答です。

2006-05-25 | その他
1個50円のりんごと1個30円のみかんを合わせて40個買った。
りんご代はみかん代より800円多くかかった。
買ったりんごの個数はいくつでしょう。

式:(30×40+800)÷(50+30)=25

まずこの式について説明します。
(30×40+800)のなかの40は、買ったりんごとみかんの個数の和ですから
30円×(買ったりんごの個数+買ったみかんの個数)+800円
という意味です。
次にこの式のカッコを外すと
(30円×買ったりんごの個数)+(30円×買ったみかんの個数)+800円
となります。
ここで、りんご代はみかん代よりも800円高いため
30円×買ったみかんの個数(みかん代)+800円は
50円×買ったりんごの個数(りんご代)と書き直すことが出来ます。
すなわち
(30円×買ったりんごの個数)+(50円×買ったりんごの個数)
と表すことができ、さらに買ったりんごの個数は同じですから
(30円+50円)×買ったりんごの個数
という式になります。
これが(30×40+800)円と同じですから、買ったりんごの個数は
(30×40+800)÷(30+50)=25
と求められます。

つるかめ算は面積図を用いて解く場合が多く、図を用いた解法も下に載せておきます。

ここにのせてあります


http://tokkun.net/jump.htm

教師の役割と親の責務と政府の仕事

2006-05-24 | 教育ニュース

気になったニュースを3つ・・・まずは朝日新聞から。

まずは小学生の集団登校についてです。
各地域や学校によってそのルールは違うようですが、昨今の児童が犠牲となる事件を受けて
登下校のあり方について見直しが進んでいるという記事です。

私が小学生だった頃、近所の児童で班を作り、集合場所で上級生と遊び、上級生となれば
班長が筆頭となって下級生の面倒をみながら登校していたのを思い出します・・・

遅刻をすればみんなに迷惑がかかるため、お互いが注意していたように記憶しています。
それでも時間になって来ない児童の家に呼びに行き、何かあれば班長が家に報告に行き・・・
幼く拙い面はあったでしょうが、小さくとも一つの組織として機能していたように感じます。

次も朝日新聞からの記事です。
万引きをした小学生はお店の主人からお説教を受けることもなく、
警察に補導されるケースが増えているという記事です。

理由は店主が子供や保護者に注意しても、トラブルになったり無力感を感じるためだそうです。

「金を払えばいいだろ!」「コミック1冊で親に土下座しろって言うのか」
「防犯カメラが少なくて、死角が多いから」「たかがそれぐらいで・・・」
などと言われたら、確かに警察に連絡するのも仕方ないと思います。
しかし、一方であくまでも警察には通報せず、店長自らが説教する店長もいるそうです。

気が滅入る記事であり、現在の問題点が浮き彫りになっているように思われます。

そして昨日の毎日新聞の記事です。
文部科学省が児童生徒の指導厳格化を報告というものです。
重大な問題行動を予防するために、子供の些細な問題行為に対して教職員が曖昧な
態度を戒める必要であり、問題のある生徒児童に対して出席停止措置もためらうな・・・
が、おおよその記事内容です。

このニュースに関しては識者の間でも意見が分かれているようですし、現場の先生方も
生徒の信頼関係を損ないかねない・・・
教師の責任を棚上げにし、子供を力でねじ伏せようとしているようだ・・・
と懐疑的になっていたり、ためらいや悩みがあるようです。

このニュースを見て、では今までの生徒指導は厳格ではなかったのか?という疑問があります。
出席停止にすることで授業の妨害を防ぎ、真面目な生徒を守ることは出来るでしょう。
段階的に指導し、それでも行動に改善が見られず最終的に出席停止措置を取ったとしても
恐らく解決など出来ないと思いますし、そのために費やす教師のエネルギーも
測り知れないとだろうとも推察します。

信頼関係が崩れる云々ということに対しては、逆にそうした関係が出来ていれば問題行動は
起こさない、あるいは適切な指導により改善するはずだと思うのですが、甘い考えでしょうか。

何より考えなければならないのは、どうしてこういった事態になったのかという点だと思います。
そして、ここでどうしても体罰ということが問題に挙げられるはずです。
一昔前には歴然と体罰があったように思います・・・
私自身も数多く教師の愛情をたっぷり含んだ体罰を受けましたから。

体罰が原因で生徒児童が取り返しの付かない傷を受けたり、場合によっては
死に至らしめることがあったのも事実であり、必ずしも体罰を肯定するものではありません。

しかし止むを得ず、体罰が許される事態もあるだろうということです。
現場の実態も知らず理解もしないで、体罰をすれば教員が責められる、
あるいは辞めさせられる・・・という実情を作り上げてきたのは誰なのでしょう?
またそういった風潮や考えを広めてきたのは誰なのでしょう?

子供たちは知り、ナメているのも事実です・・・教師は子供に手は出せないということを。
だからといって体罰を肯定し、それを厳格な指導とは言いませんし、出席停止措置もそれで
児童生徒が迷惑や被害を受けることがなくなるのであれば一概に悪いことだと思いません。

根本解決には保護者の力と意識と責任と教育が必要であることは間違いありません。
上記事の万引きの件のように、それが出来ない現実が問題であり
出席停止にしろ、
体罰にしろ、警察への通報にしろ、家庭の協力と理解がなければ
解決は望めないのではないでしょうか?

もちろんそうした家庭の協力や理解が望めない、問題行動を起こす子供に真っ向から
向き合い、解決されている教師もいるでしょうが、全ての教師にそれを望むことや
期待することは、酷であり、本来の教師という仕事の業務とは違うのでは?という思いです。

となると、問題行動を起こす子供の親に、子育て教育を施す必要が生じ、しかし現在もそして
将来も実際問題、不可能と予想される以上、問題行動を起こす子供の改善も無理である・・・
と結論付けるしかないのであれば、それはとても寂しい限りです。

にもかかわらず、政府が声高に少子化云々というのは的外れであり
こうした根本的な解決を見ないままに、虐待を行ない、子育てに責任を感じない親が
増えるとしても(増えている?)子供を増やせといういうのでしょうか?

それではますます日本が荒んだ国になってしまい、問題行動を起こす子供や、虐待により
傷を受ける子供、命を奪われる子供を増やすようなことがあってはならないのです。

指導の厳格化は必要でしょうし、厳罰も応急処置として何もしないよりは良いでしょう・・・
その前に問題行動を起こす子供を増やさないための方策を考えて欲しいと願うのです・・・
本当は分かっているのでしょうから?ハッキリと大人たち教師に突きつけるべきだと思います。

http://tokkun.net/jump.htm

教育ブログに参加してみました。よろしければクリックをお願いします。

にほんブログ村 教育ブログへ 


遠足シーズン・・・お菓子より、手作り弁当を楽しみにする子供たち?

2006-05-22 | 教育ニュース
栄養失調が疑われる児童に、校長がこっそり牛乳を飲ませている小学校がある・・・
という毎日新聞の記事を読みました。

記事の内容は、体が痩せ細り、授業中にきちんとした姿勢を保てず、
ぼんやりしている児童に気付き、話を聞いたところ、
コンビニ販売のおにぎりや菓子パンを与えられているということ。

校長は栄養を補うため、給食の牛乳を冷蔵庫に保管し、
他児童に見つからぬように校長室で毎日飲ませたという。
その後、児童の食生活に改善はなく、賞味期限切れの食品を与えられていることも・・・

児童には好き嫌いがあり、栄養失調も疑われたため、見かねた校長が
保護者を呼び出し食生活について諭したが、母親は食事を作っても食べないと
戸惑い両親は互いに責任をなすり合い、喧嘩まではじめたそうである。

過去には、1日の食事はおにぎり1個という児童がいたりと
校長は家庭の機能低下は現場で実感している。
状況は悪化の一途だ・・・家庭のしつけまで学校が引き受けるのはどうかと思うが
劣悪な食事の限度を超えている・・・と嘆き、憂えている。

国は食育推進基本計画をスタートさせ、2010年度までに朝食を取らない
小学生をゼロにするとの数値目標を盛り込んだが法の理念とかけ離れた
現実に学校現場からは悲鳴が上がっているという。

都教委の調査によると「朝食を必ず取る」小学生は79.7%、中学生は70.2%
「食べない」「食べないことが多い」という小学生は5.1%、中学生は11%・・・
というような記事内容でした。

国がこうした朝食に関する数値目標を設置することには賛成しています。
ただ今回、記事にあったような場合、学校はどこまで踏み込んで
指導する権限が与えられ、保障されているのか・・・?
学校とすれば、難しい問題だろうと思われます。

ただ朝食を食べさせればいいということで、毎朝、菓子パンやケーキ、コーンフレーク
お菓子を与えればいいというものでもないでしょうし、子供たちに朝食に何を食べたのか
毎日調査し栄養面で好ましくない食事を与えてる家庭に対し、学校は保護者に
指導することも必要になるということでしょうか?・・・

そうだとすれば、本来は学校教育外の範疇だと思います。
子供へ食事に関する指導・教育を行なった結果、高学年となれば自分で改善し
用意も出来るでしょうが、低学年の児童に対しては保護者が用意する以上
国が望み理想とする食事のあり方を子供のために、実践させようとするならば
それが出来ない、分からない保護者への指導も視野に入れる必要があるように思うのですが。

今回記事になったケースは稀であると思いたいのですが、実態はどうなのでしょう・・・
食事に限らず、例えば、小学生にパーマをかける、髪の毛を染める・・・
その他の生活習慣において、信じられないことが私が知る限り、幾つもあります。

こうした事例は、保護者の価値観が多様化している・・・
ということで済まされることではないと思いますし、
学校がそこまで関わり、指導することには限界があると思います。

子供の教育全体を考えたとき、親が悪い・・・
で片付けることは出来ない問題でしょうし、だからといって何が出来るのか、何をすべきか・・・
これこそが現在の子育てにおいて公教育とは別の大きな問題であるように思われます。

学校という集団で学び遊ぶ場において、数名の社会生活に馴染めずルールを守れない
子供がいるために学校の機能が麻痺し、混乱してしまうケースはよく聞く話でもあります。
決して他人だけの問題ではなく、その他の子供にも直接影響する問題であることを
認識する必要があるだけに、単純に割切ることが出来ない切実で深刻な思いがします。

http://tokkun.net/jump.htm

教育ブログに参加してみました。よろしければクリックをお願いします。

にほんブログ村 教育ブログへ 

自民党案か民主党案か足して2で割るのか・・・教育基本法

2006-05-20 | 教育ニュース

昨日のニュースで気になったものがありました。

小坂文科相の教育基本法改正に関する発言です。
基本法改正案に明記されるであろう『国を愛する態度』について・・・

「適切な指導が行なわれているか把握する何らかの方法はとっていく」
「児童生徒の愛する心を測ることはなかなか難しい」
「指導が児童生徒の内心に立ち入って強制されるようなものではない
 ということをしっかり現場に理解いただく」
「今回基本法に同趣旨が述べられたからといって(指導のあり方が)変化するものではない」
などと述べたようです。

最初の適切な指導が行なわれているか云々・・・の発言に関しては
実態調査を通じ、指導不足や行き過ぎの是正を図る考えであると新聞は解説していますが
最後の発言(指導のあり方が)変化するものではない、という言葉との矛盾を感じます。

国を愛する態度を身に付けさせるために、どういった具体的な指導を想定しているのでしょう。
指導のあり方が変化するものではないと言うのならば、何も改正する必要はないはずです。

さらに国を愛する態度とはどういうものなのでしょうか。
W杯サッカーで日の丸の旗を振って、日本を応援することなのでしょうか・・・よく分かりません。
意地悪な言い方をすれば、自民党案は『国を愛する態度』となっている以上
ただポーズを作れば良いのであって、別に児童・生徒の心の内は関係ないということでしょう?

全くいい加減な文言であり、愛国心という言葉に翻弄されている情けない態度に思われます。

私は、愛国心というよりも、自国に対する誇りを持たせる指導・教育が必要なのだと思います。
文化や伝統、四季の移り変わりとその時々の自然の美しさ、日本が生み出した文学や学問
技術、偉人・賢人たち・・・培ってきた美徳や道徳観、価値観・・・さらには様々な宗教観
脈々と続いている世界に例を見ない天皇制についてなどを出来るだけ客観的な視点で伝え、
教えるべきだと思うのです。

日本は世界の国々と比して素晴らしい国である(あった?)ことを大人は子供たちに
正しく伝える義務があると思いますし、その責任があると考えています。

政治的な思想と、歴史教科書に見られるような自虐史観に満ち溢れた教育が蔓延り
自由や平等という互いが相反する言葉をその時々で都合のよい解釈をしてきた結果が
現在の歪んだ日本を作り出したように思われるのです。

こうしたことの改善を目的とするのが教育基本法改正の主旨であると信じたい思いです。

自分が生まれ、育ち、暮らす国に誇りを持てないような教育では子供たちが可哀想です。
自国の歴史や文化・伝統、徳目を正しく教えること、誇りを持たせることこそが
教育の基本であり、自然と愛国心に繋がっていくものではないでしょうか。

子供たちが、漠然としてではなく、具体的な言葉で日本の誇りを
語ることが出来るようになることを願います。

身につけた知識や史実、文化・伝統のなかには継承すべきもの、残すべきもの
逆に、現代に合わないものもあるでしょうし、二度と繰り返してはならない歴史もあるでしょう。
深く知識を持つことで子供たち自らが守り、目指すべき日本の姿を描き考えていく・・・
このことは自ら学ぶという姿勢、学習にも結び付いていくはずです。

温故知新・・・教育には欠かせない慣用句だと思います。

愛国心は自国に対する誇りであると私は考えます。
子供たちに日本に対する誇り、日本人としての誇りを持たせない教育は
日本を衰退させることに他ならないのではと危惧します。

国家権力の押し付けであるとか、愛国心の強制は危険であるなどと思うのは
日本国民を愚弄する考えであるように思われ仕方ありません。

もし本当に心配されるような事態に向かいそうであれば
それこそ国を愛する態度を発揮し、政治を変えることが出来るのですから。

http://tokkun.net/jump.htm


骨太だけど、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)?

2006-05-19 | 教育ニュース

政府の「骨太の方針」に盛り込まれることが予定される教育行政に関わるニュースを3つ・・・

教員給与が一般の公務員よりも平均して4%ほど優遇している制度の見直しと、
その優遇制度の根拠となっている人材確保法の廃止を検討するというもの

次に、教育委員会制度の見直し(不要案)

最後に国際競争力強化を目指したグローバル戦略、その中身は、2010年までに・・・
①若者フリーターを2割減少させる
②TOEICテストで700点以上の得点者を倍増させる
③国際学力調査の成績を世界トップレベルにさせる

まず教員給与に関しては、子供を教育するという点での教員の役割は、計り知れない
エネルギーと責任が必要なはずで、むしろ優遇されるべき立場にあるように思います。

しかし一律に優遇しているという実態には真摯に対応し、改善すべきだと思います。
なかなか公平で、明確な基準を設けることは困難を極めると思いますが、
その原因はやはり、あまりにも雑多な業務が教員にのしかかり、
学力とは違い、数字だけでは判断できない業務の影響があるためだと思われます。

業務分担や簡素化、校長他の教職員、保護者、地域の住民による評価が望まれるところです。
各地域・学校の事情により、評価判断の基準や期待する内容は違うでしょうが、
仕事である以上、当然行なうべきものだと思います。

正直、新学期になり、担任の先生は誰になるのか・・・
という不安と期待は子供や保護者にとってはとても大きく、実際、教員に対する
評価・評判は保護者どうしの横のつながりによって、広まっているのが現実です。
そうした声が必ずしも正しいとは言えませんし、あくまで噂の域を出ない場合もあるでしょう。
さらに保護者個々の捉え方も千差万別であるだけに、
それが教員評価に直結するのもではないと承知していますが・・・。

いずれにしろ、少なくともお互いがよく知る教員どうしの間で、感じていると思われる
不公平感がなくなるような給与体系をまず確立すべきだと思うのです。
公教育を充実したものするのならば、それを担う自覚と責任感がある教員への待遇を考え
財源を削減する方向ではなく、むしろ増やす必要があるように思われるのです。

教員の実力格差は存在するが、給与格差は存在しない・・・という現実を
教員の実力格差をなくし、給与格差は存在しない・・・とするのか
はたまた、教員の実力格差は存在するが、給与格差も存在する・・・とするのか
という問題に帰着するのではないかと思います。
子供を学校に預ける側からすれば、教員の実力格差がないことが理想なのですが。

次に、教育委員会の廃止への動きですが、その実態がよく分かりません。
教員は教育委員会を恐れている、方や教育委員会は現場を理解していない
という印象を個人的には持っていますが、実際はどうなのでしょうか?

規制改革会議員は、教育委員会は学ぶ者の立場を守っていない
教員OBのたまり場みたいになり、教育的効果はあまりない・・・と主張し
文科省は、政治的中立のためには必要だ
私立学校についても教育委員会が指導・支援できるようにする・・・との見解を示しています。

公正に現場教員を理解し、評価できる、あるいは的確な問題解決ができる、
新しい制度を導入したり、子供により良い教育環境を整えられる組織であれば
問題ないように感じますが、いかがなのでしょう?

最後のTOEICテスト700点以上、国際学力調査の成績をトップレベルを目指すのであれば
それなりに勉強時間と、指導力に優れた実力ある教員が不可欠です。

国公立学校の年間必修標準授業時間数の調査によると、小2~中2の8年間トータルでトップの
オランダが8081時間に対し、日本は5890時間でOECD平均の6560時間も下回っています。
詳しくは教室発行のメルマガバックナンバー2006年4月号をご覧下さい
現状の授業時間で、トップレベルにさせるといっても現実味がありません。
無料の公立塾でそれを補うとでも言うのでしょうか?それとも塾に通いなさい・・・とか?

どれもまだ不透明ですが、内容をみる限り実現を期待するには、あまりにも実態と
かけ離れているように思われますし、多くの矛盾も感じずにはいられません。
どれだけのことを期待していいものなのでしょうね?

http://tokkun.net/jump.htm


今は伝説の番組・・・「8時だよ全員集合」は俗悪番組だったのか?

2006-05-18 | 教育ニュース

日本PTA全国協議会より、子供に見せたくない番組の調査結果が発表されました。

こうした調査の始まりは、日本PTA全国協議会のHPによると、
子供たちの健全育成事業の中で、有害環境の浄化を目的として、
不良マスコミ排除を目的とし、昭和53年にはじめてテレビ俗悪番組ワースト5を調査し、
最終的にワースト7をを決定したそうです。
そして俗悪番組を追放するために、番組制作局、スポンサー企業に対して
番組の放送中止・改善を要請したとあります。
さらに、改善がない場合は番組スポンサー企業の商品不買運動も予定したいたそうです。

ちなみに当時(昭和53年)指定された俗悪番組は・・・
「8時だよ全員集合」「スターどっきり秘報告」「見ごろ食べごろ笑いごろ」
「ウィークエンダー」「飛べ孫悟空」「噂のチャンネル」「女子プロレス」となっていました。

その後、俗悪番組追放シールを作成したり、教育環境浄化を目指し、
放送機関、番組提供企業、文部科学省(当時は文部省)郵政省、自民党などに
要望・陳情活動も行なったていたそうです。

しかし、こうしたテレビ番組のランク付けと運動に効果があったのか、
本当に見てはならないような悪い番組だったとは、必ずしも明確には言い切れない面があるとし
PTA運動としては番組を止めさせること以前に、不適切なものなら親が子に
見せないようにすることが筋だったのではないかという意見もある・・・と結んでいます。

なるほど・・・と思いましたが、3年連続で同じ番組がワースト1という結果に
日本PTA全国協議会はどのような思いをしているのでしょう。

個人的には、さらに突っ込んで、子供に見せたくない番組を実際に見せているのか?
見せていないのか?見ているとすれば、誰と見ているのか・・・等々
そこまで調査して欲しかった思います。(昨年の調査結果にはなかったはずですが・・・)

視聴率さえ良ければ、内容はどうでもいい?という番組制作サイドの姿勢も残念です。
しかし、そうした番組が長年続くというということは、視聴者がそれを許している・・・
つまり見ているということであり、見なければいいだけの話だと思います。

逆にそうした番組をあえて見せ、親が子供に、ああいう事をしてはいけない、
言ってはいけない・・・マネをしてはいけない・・・と悪しき例として教えることも出来るのです。

民放に(公共放送も?)全て健全で、為になる番組を・・・と期待しても無理な話だと思います。
それよりも恐ろしいのが、一見、健全だと思われるニュース報道だと思います。
必ずしも正確な報道を行なっているとは断言できず、あくまでも面白おかしく報道したり、
誤解を招く報道なども数多くあると個人的には思いますし、それによって思想統制や
世論喚起を謀っているとまでは至らぬとも、それに近いことを行なっている番組もあるのでは・・・

もちろん是非、子供たちには見せたい番組も数多くあると思います。
見極めを保護者が判断し、利用することが大切だと思うと同時に親がテレビを見ている姿や
ブツブツいう言葉を、近くにいる子供はよく見、聞いていることを忘れてはいけないと感じます。

結局は親がどんなテレビ番組であろうと、その内容についてしっかり子供と話をし、
善悪を教えることで、子供への教育効果は全く違ってくるということだと私は思うのですが・・・。

http://tokkun.net/jump.htm


あっちを立てれば、こっちが立たない教育基本法?

2006-05-16 | 教育ニュース

本日より、教育基本法改正案の審議が始まりました。

民主党の改正案は自民党案では踏み込めなかった愛国心や宗教教育に関して、
ハッキリとした文言を入れる一方で、日教組が都合よく解釈し、悪用?していた
不当な支配に服することなく・・・の一文を削除するなど、対決姿勢を表しているようです。

まずは、どういった審議になるのか注目したいと思います。

過去の公教育において何が悪く、何が良かったのか、という反省と
どういう点が現在の教育では問題なのか・・・
何故、今教育基本法の改正が必要なのかという理由を明確にし、
国民に分かりやすく、正直に説明して欲しいと思います。

さらに日本の将来をどのように形作っていくのか、
そのための国家戦略として、教育をどのように捉えているのか・・・
そうしたビジョンを示して欲しいと願います。

教育こそが日本の将来を考える上で、必要かつ重要課題であることを
審議の場で、我々国民に知らしめるべきだと思います。

決して言葉のお遊びにはなって欲しくはありませんが、
あまり期待できそうにありませんね・・・
そうした政治というより政局に執心してきたのですから?

http://tokkun.net/jump.htm


週末は雨だったけど、晴れ舞台?

2006-05-15 | プライベート

教育ニュースとは関係ない、プライベートな話を・・・

息子は地域の少年野球チームに所属しています。
5月13日の土曜日は、ある大会の開会式でした。
たまたま息子はチームのキャプテンをしており、偶然にも、コーチが1番くじを引いたため、
光栄にも選手宣誓の大役を任されることになりました。

前日の金曜日の朝に、息子に選手宣誓の練習をさせました。
「宣誓!ぼくたち選手一同は~・・・」
「ちゃんと言えるじゃん!大丈夫そうだな?」

息子は答えました・・・
「うん、大丈夫だよ、でもぼく声が大きいから、マイクはいらないと思うんだ」
「そうか、他に不安はないのか?」
「う~ん、最後の生年月日が心配かな?」
「はぁ?生年月日?」
「うん、最後の平成18年5月13日土曜日・・・って間違えそう」
「お前なぁ、それって生年月日じゃないだろ?それに土曜日は言わなくていいのっ!」

親の方が心配になってきました・・・

晴れ姿を記録に残そうと、息子の母親は前夜から
ビデオの充電やテープの用意と準備に余念がありません。

当日、朝からどんよりとした空模様で何とか雨が降らなければいいと思っていたところ、
開会式の直前から雨が落ちてきて・・・嫌な感じでした。
それでも、下の娘と母親は、雨の中、会場へと出かけていきました。

仕事が終って帰宅し、早速・・・

「開会式、どうだった?」と私は尋ねました。
「それが・・・肝心なときに、ビデオが動かなくなって・・・叩いたり、振ったりしたんだけど、
気がついた時はもう選手宣誓は終わってたの・・・」
と息子の母親はかなりブルーな気分になっていました。

「そうか、まぁ仕方ない。で、選手宣誓は上手く出来たのか?」
「ちょっと失敗したかもしれない・・・」
と今度は息子は答えました。
「何で?」
「え~っとね・・・」と息子が再現してくれました。

「宣誓!ぼくたち選手一同は

スポーツシップマン

にのっとり、正々堂々と戦うことを誓います!
平成18年5月13日、○○(チーム名)主将○○(名前)
って言ったかも知れないんだ。」

「でかしたじゃん!そういう間違えってなかなか出来ないだろ?
面白い間違え方だし、○○(名前)らしい、ビデオには残せなかったけど、
きっと記憶に残るし、いい思い出じゃん、良かった良かった・・・」
などと親バカだと思いつつも、親子で大笑いし、盛り上がった土曜日の夜でした。

そして翌朝の日曜日、そう、母の日です。
雨の影響で予定されていた息子の試合は中止となりましたが、
練習は午前中からあり、出かけていました。

息子は帰宅後、私を呼び・・・
「今日は母の日でしょ?プレゼント買いに行こうよ」
息子の母親が出かけた隙を見計らって、息子と娘と3人で近くのデパートに出かけました。
子供二人にそれぞれカーネーションを買って渡し、息子はあらかじめ母親に欲しいものを
リサーチしていたようで、自分の財布を手に、プレゼントの品を探しています。
いろいろ悩み、ようやくこれがいいだろう・・・と品物を手にし、購入しました。

そろそろ母親も家に戻っている頃だろう時間となったため、
3人でカーネーションとプレゼントとケーキを持って、家に向かいました。

道すがら下の娘には、何と言って花を渡すのか練習させていました。
母の日をまだ良く理解できていない娘は、母親に花をプレゼントすることが
嬉しくて仕方ない様子で、繰り返し、感謝の言葉を反復練習していました。

玄関の扉を開けると同時に娘は・・・息子は・・・
「ママ、ありがとっ!いつも・・・なんだたっけ??はい、これど~ぞっ!」
「お母さん、いつもありがと、これからもよろしくお願いします!」

母親に少しばかり?の感動を与えたであろう、子供たちの成長が垣間見えた行為の中に、
息子らしさ、娘らしさを感じ、頼もしい思いと嬉しさで、お酒の量が増えてしまった週末でした。

http://tokkun.net/jump.htm