代々木の個別学習塾講師が想う、あれこれ

教育関連のニュースや日々の出来事に塾講師が思うことを綴っていきます。

今は伝説の番組・・・「8時だよ全員集合」は俗悪番組だったのか?

2006-05-18 | 教育ニュース

日本PTA全国協議会より、子供に見せたくない番組の調査結果が発表されました。

こうした調査の始まりは、日本PTA全国協議会のHPによると、
子供たちの健全育成事業の中で、有害環境の浄化を目的として、
不良マスコミ排除を目的とし、昭和53年にはじめてテレビ俗悪番組ワースト5を調査し、
最終的にワースト7をを決定したそうです。
そして俗悪番組を追放するために、番組制作局、スポンサー企業に対して
番組の放送中止・改善を要請したとあります。
さらに、改善がない場合は番組スポンサー企業の商品不買運動も予定したいたそうです。

ちなみに当時(昭和53年)指定された俗悪番組は・・・
「8時だよ全員集合」「スターどっきり秘報告」「見ごろ食べごろ笑いごろ」
「ウィークエンダー」「飛べ孫悟空」「噂のチャンネル」「女子プロレス」となっていました。

その後、俗悪番組追放シールを作成したり、教育環境浄化を目指し、
放送機関、番組提供企業、文部科学省(当時は文部省)郵政省、自民党などに
要望・陳情活動も行なったていたそうです。

しかし、こうしたテレビ番組のランク付けと運動に効果があったのか、
本当に見てはならないような悪い番組だったとは、必ずしも明確には言い切れない面があるとし
PTA運動としては番組を止めさせること以前に、不適切なものなら親が子に
見せないようにすることが筋だったのではないかという意見もある・・・と結んでいます。

なるほど・・・と思いましたが、3年連続で同じ番組がワースト1という結果に
日本PTA全国協議会はどのような思いをしているのでしょう。

個人的には、さらに突っ込んで、子供に見せたくない番組を実際に見せているのか?
見せていないのか?見ているとすれば、誰と見ているのか・・・等々
そこまで調査して欲しかった思います。(昨年の調査結果にはなかったはずですが・・・)

視聴率さえ良ければ、内容はどうでもいい?という番組制作サイドの姿勢も残念です。
しかし、そうした番組が長年続くというということは、視聴者がそれを許している・・・
つまり見ているということであり、見なければいいだけの話だと思います。

逆にそうした番組をあえて見せ、親が子供に、ああいう事をしてはいけない、
言ってはいけない・・・マネをしてはいけない・・・と悪しき例として教えることも出来るのです。

民放に(公共放送も?)全て健全で、為になる番組を・・・と期待しても無理な話だと思います。
それよりも恐ろしいのが、一見、健全だと思われるニュース報道だと思います。
必ずしも正確な報道を行なっているとは断言できず、あくまでも面白おかしく報道したり、
誤解を招く報道なども数多くあると個人的には思いますし、それによって思想統制や
世論喚起を謀っているとまでは至らぬとも、それに近いことを行なっている番組もあるのでは・・・

もちろん是非、子供たちには見せたい番組も数多くあると思います。
見極めを保護者が判断し、利用することが大切だと思うと同時に親がテレビを見ている姿や
ブツブツいう言葉を、近くにいる子供はよく見、聞いていることを忘れてはいけないと感じます。

結局は親がどんなテレビ番組であろうと、その内容についてしっかり子供と話をし、
善悪を教えることで、子供への教育効果は全く違ってくるということだと私は思うのですが・・・。

http://tokkun.net/jump.htm