代々木の個別学習塾講師が想う、あれこれ

教育関連のニュースや日々の出来事に塾講師が思うことを綴っていきます。

竹島は隣国理解に格好の教材かも・・・

2006-05-12 | 教育ニュース

産経新聞の記事です。
小中高の社会科教書91点のうち、竹島問題の記述があるのは29点で、
さらに韓国の不法占拠を明記しているのは3点しかない・・・
と、馳浩文部科学副大臣が副大臣会議の場で調査結果を報告したとのことです。

教科書でも日本の領有権を毅然と主張していく必要がある・・・
日本の固有の領土と、きちんと書くべきだ・・・との意見が相次いだようです。

また塩崎外務副大臣は竹島は韓国に不法占拠されているというのが政府の公式見解だ。
実効支配という言葉を使わぬように注意すべき・・・
と以前にコメントしており、各副大臣にその旨を要請していたともありました。

日本が今後、隣国である韓国や中国とどのように付き合っていくのかは
重要かつ現実的な問題であるという認識は一般的だと思います。

本気で韓国と付き合っていくつもりならば、竹島の実態と日本の立場と主張を掲載することは、
韓国政府のやり方やアジテーションに易々と乗ってしまう韓国の民族性を子供たちに
理解させる(知らしめる?)意味で、絶好の材料となるべきものだと思います。

日本政府や国民が正しいと思うことであっても、韓国(だけでなく中国に対しても)を
刺激しないように・・・であるとか、歴史問題で負い目?を感じて正論を公然と言えない・・・
という大人たちの姿や態度は子供たちの教育にどういった影響を与えるのでしょう。

正しいと思うことを正々堂々と言い、過去の歴史に関して、日本がどういった態度で
具体的にどのようにケジメを付けてきたのか、を教えるべきだと思います。

子供たちに罪悪感を背負わせ、自国に対する不信感を増長させ、
正論を口に出すことすら出来ない日本という国に誇りを持てなどとは
大人も政治家も、決して言えないのではないかと思います。
そういう教育が正しいのか、疑問に感じますし、教育基本法改正案にある
美辞麗句?は空々しく聞こえてしまいます。

韓国や中国が行なっているような反日感情を植え付ける教育を
日本も韓国や中国に対して行なうべきだ、などという低俗なことではありません。

あくまでも付き合い方を学ぶ上で、必要な韓国と日本の文化の違いや
民族性を知る一例として、竹島問題(その他にもいろいろあるでしょうが・・・)は
社会科教育に必要な現在進行形の事件ではないかと考えるのです。

その結果、本気で韓国と付き合っていけるのか、お互いが騙し合いながら、
あるいは民族性を利用しながら付き合っていくのか、相変わらず腫れ物を触るかの如く
卑屈に付き合う方がいいのか、最終的に日本国民と韓国民とが手を取り合っていけるのか・・・
子供たちは歴史の事実や、現在の隣国の姿を正確に伝えることで様々なことを考えるはずです。
それこそが国際理解にも結びつき、日本の在り方や問題点、
隣国との付き合い方を学んでいくことではないでしょうか?

そういった意味でも教科書に実態を載せない、教えないという判断は責任逃れであり、
子供に託すべき日本の将来を蔑ろにし、政治家や大人が自分で自分の首を締める
行為に他ならないと思えて仕方ありません。

過去に何ら問題解決も見出そうともせず、逃げていた役人や政治家たちが
竹島の問題について、子供たちから質問されたら何と答えるののでしょうか・・・?
そして子供たちに、何を教え、何を残してあげるのでしょう。

http://tokkun.net/jump.htm