代々木の個別学習塾講師が想う、あれこれ

教育関連のニュースや日々の出来事に塾講師が思うことを綴っていきます。

う~ん、いい一冊だった。

2006-10-25 | 

近々娘が通う幼稚園でバザーが開かれます。娘の母親も役員をしており朝から役員たち幼稚園に集まり手作りの何がしを作ってバザーに出すらしいのです。幼稚園は役員に子供たちと同じ給食を振舞いそれは和気藹々と準備を進めていたそうです。

娘の幼稚園のバザーで出品される品々はほとんどが50円から100円、高くても200円と廉価でいいものが多く出品されるということでバザー当日は幼稚園児の保護者だけでなく地元の方々も多く参加し毎年盛況だそうで整理券を配るとのことです。

それはいいとして、他のお母さん方からは、家にある不要品を持ち寄ってもらい、昨日はそれぞれに値段を付けていくという作業を行なっていたらしいのですが、そのことで愚痴をこぼしていました。お母さん方には事前に、マックのおまけなどは出品できませんので、持ち込まないで下さい、と注意していたにも関わらず、従ってくれない人がいたというのです。

また持ち込まれた物の中には、使い(切り貼り)終わったベネッセのチャレンジ、何度か履いたことがある靴、使い物にならず、粗大ゴミと見間違えるほどの積み木など、物を大切にするという観点からとは程遠い品に、ちょっと良識を疑い、準備していた役員はみんな顔をしかめていたそうです。

やはり一般常識では計り知れない親がいるものだと、呆れると同時に、不安を感じずにはいられませんでした。


ところで先日の日曜日、私はやけに興奮していました。興奮というか、感動したというか、いい読み物をして大いに気を良くしていたのです。息子にも絶対読ませたい!多くの子供たちに読ませたい!と独り意気込んだ始末です。

その本は阿部夏丸氏の『峰雲へ』です。

私立中入試、および公立高校入試によく出展される本で、以前から関心があり読む機会を窺っていたところ、日曜日にその機会が訪れたのでした。

川を舞台に少年2人がそして3人に最後には5人が活躍する話であり、魚取り、登場する子供たちに理解を示す先生を含めた大人たちやクラスで普段いじめられている女の子と障害を持つそのお兄さん…
どれも物語にピタッとはまり、懐かしさ、憧れ、感動と感激といった気持ちを久しぶりに存分に楽しむことが出来ました。

自宅近くは小さな川がある程度で、自然を相手に遊ぶには程遠い感じです。そのために尚更、そう思ったのかもしれませんが、本書は川遊びだけでなく、人と人との関係にも多くの話が盛り込まれており、何とも清々しい気持ちにさせてくれました。

本書で描かれているような子供たちはきっと今の時代でも、どこかにいるのだろう、いや、いて欲しいという思いが残りました。そしてぜひ、子供にも読ませ、一緒にこの本について、いろいろ話をしてみたいとも思いました。

拙く、上手く表現できず興奮覚めやらぬままに勢いで本書を紹介しましたが、本の紹介ならば、こちら 本を読もう!!VIVA読書!をご覧下さい。参考書から絵本まで様々なジャンルに渡って紹介されており、ドラゴン桜でお馴染みの灘校のキムタツ先生も絶賛のブログです。一見の価値が大いにある、本当におすすめのブログです。

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花粉症を装い読めるぞ、泣ける本

2006-03-11 | 

普段は帰宅時間が遅く、ほとんどテレビを観ることはない。
当然、ドラマにもあまり興味はなかった。

しかし、以前に教室発行のメルマガで
『映画化・ドラマ化された本特集』を行なって以来、
ドラマや映画の原作に関心を持つようになった。

現在、テレビ放映中のドラマでは、
東野圭吾氏の『白夜行』が目についた。
でも、あの分厚い文庫本を見るとなかなか読む気力が湧かない。
せめて上下巻の2冊にしてくれたらいいのに・・・
あれじゃ持ち運びが不便だし、まずカバンに入らないではないかっ!

などと勝手なことを思いつつ、未だ『白夜行』は読んではいない。
しかし過去に何冊か読んだ東野氏の本はどれも間違いなく面白かった。

特に私のお気に入りは『秘密』(実はこれも映画化されている)である。
一応妻がいて、幼い子供を持つ我が身にとって
たまらなく切なく、悲しく、そして感動的な一冊であった。

最近読んだ本で感動したのは重松清氏の『その日のまえに』である。
その内容はもちろん文句はないし、カラクリも洒落ている。

入試問題にも度々、重松氏の作品は出典される。
親子で重松氏の作品を読んで楽しみ、考えさせられ、感動し
さらに受験でも役立つとあれば、一石二鳥と言えるかも・・・

読後に満足感を満たしてくれる本に、数多く出会いたいものである。