代々木の個別学習塾講師が想う、あれこれ

教育関連のニュースや日々の出来事に塾講師が思うことを綴っていきます。

夏期講習会第Ⅰ期終了しました。

2006-07-28 | プライベート

7月24日から始まった夏期講習会第Ⅰ期も無事本日終了しました。
その間、なかなか更新できず、申し訳ありませんでした。

この講習中に個人的にもいろいろありまして・・・
実はずっと発熱が続き、解熱・鎮痛剤を服用し、身体をごまかしながら
生徒には迷惑をかけぬよう、授業の質を落とさぬように注意してきました。

しかし、それも昨日限界に近づいたようで夜
救急病院に行き、外科的治療を行なってきました。

病院にお世話になることは今までほとんどなかったのですが
さすがに今回だけは、我慢できませんでした。

生まれて初めて身体にメスを入れ、点滴というものを経験し・・・
(といっても、それほど大袈裟なものではないんですけど)
そのおかげで、今は体調も良くなりつつあります。
第Ⅱ期講習会に向け、土日はゆっくり休養するつもりです。

教育ニュースに関しても更新がなかなかできないかもしれませんが
精一杯、考え記事を載せていきたいと思いますので、拙ブログを
ご覧いただいている皆様、よろしくご容赦お願い致します。

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質は高いが学力は低い・・・という矛盾?

2006-07-21 | 教育ニュース

先日読売新聞に日本の算数教科書は薄くとも内容が充実しており
レベルも高いと評価されているとの記事がありました。

日本の教科書の特徴は問題を解く考え方が解説してある点であり
知識を覚え、練習問題を解くことを中心とするアメリカとは違うとありました。

また国際調査で数学応用力が日本より上位に位置する
シンガポールなども関心を寄せているとありました。

しかし、評価されているのは小学校の算数までで
評価されている教科書はゆとり教育政策で内容を
3割削減される以前の旧指導要領のものだそうです。

世界各国の教科書がどのようなものか私には分かりませんが
仮に日本の教科書がそれだけ評価されているとすれば
何故、学力低下が起こってしまうのでしょう。

問題を解く考え方が解説してあっても、それを理解した上で
実際に問題を自力で解かなければ本当に内容が理解できたか
定着したかどうかは判断できないものです。

そう考えると日本の教科書プラスアメリカの教科書を足せば
より良い教科書になるように思うのですが・・・

教科書内容以前に、あまりにも現在の教科書はカラフルで字も大きく
絵がふんだんに用いられており、昔の教科書とのギャップに驚かされます。
小学校の教科書ならまだ多少分かりますが、中学校の教科書でさえ
そうなってしまっていることに個人的には危惧します。

しかし、教科書だけが子供たちの学力を左右するものとは
考えられず、教える側の技量や宿題(家庭学習量)の
問題など要因は様々考えられます。

少なくとも小学校時代に読み書きと計算をしっかり鍛えておかねば
その後の学習に影響が出てくることは経験上、確かなことだと思います。
そのためには数多くの練習と訓練は不可欠であるはずです。

こうしたニュース記事から日本の小学校教育は正しい?などと勘違いせずに
学力低下から子供たちから救う手立てを教える側も保護者も考えていきたいものです。

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ルール違反というか反則技のような気がして・・・

2006-07-15 | 教育ニュース

少し前の朝日新聞掲載記事です。

私立大学が附属校とは関係ない中学、高校と提携や
系列化を進めているというニュースがありました。
私大と私立中学高校との間での話ならばまだ理解しやすく
少子化を考えれば生き残りのために仕方ないのかな?という思いがします。

しかしこれが私立大学と公立中学校となれば少し事情が違ってくるのではないでしょうか?
中央大学高校と隣接する区立中学校が提携し、中高一貫校化を進めているというのです。
この区立中学校から一定数(進学枠は2ケタ台の見通しとのことです)の生徒が
無試験で中央大学高校に進学出来るようにする計画なのだそうです。

現在、この区立中学校は1学年1~2クラスで、全校生徒も100名に満たない
小規模校であり生徒集めのために特色を出す必要があり
このような案を区が中央大学に働きかけていたとのことです。

確かに公立中学校から無試験で中央大学高校そして中央大学に
進学出来るとなれば、魅力を感じる生徒や保護者もいることでしょうが
はたして区立の中学校で許されるものなのでしょうか。

学校選択制や少子化、私立中への進学などにより生徒が集まらない学校が
存在するのは事実ですし、そのために地元の生徒や保護者に向け
魅力や特色ある学校作りを模索し、アピールすることは必要だと思います。
学校選択制の導入前から、これらのことは期待され、予想もされたことです。

だからといって公立の学校、それも中学校が私立高校・大学に助けを求め?迎合する?
ようにしか思われない、この計画案にはどうしても納得できません。

私立大学の系列校となることが、特色を出すことなどと考えるならば
あまりにも安易であり、決して公教育に相応しいものとは私には思われません。
この区立中学校が今までどのような特色作りに向けて知恵を絞り
努力してきたか部外者の私には分かりませんが、どうして
私立大学の系列化、一貫校化という発想が出てくるのか理解に苦しみます。

一般入試あるいは推薦入試で合格できる学力レベルに到達できないままに
定員枠に収まっているからといって、入学が認められたとしても
その後の高校生活に学力の面で影響はないのだろうかと懸念されます。
それとも一般受験でも合格できるだけの学力を付けてくれるのでしょうか?
もし、そうならば学力向上が大いに期待できる、素晴らしい特色ある学校と評価されるでしょう。

中央大学高校に入学希望の他の区立中学校の生徒の中には定員数の減少や
学力の問題など、様々な点で不公平感を持ってもおかしくないと思うのですが
この区立中学校側はどのように説明してくれるのでしょうか。

また、地元の児童が中央大学高校でない、他の私立高校や都立高校進学を希望する
生徒が入学した場合、真剣に向き合い、面倒を見てくれるのでしょうか?
あるいは中央大学高校進学希望の子供以外は入学を遠慮してくれ、とでも言うのでしょうか?

中学校は義務教育であり、第一に公立の中学校である以上、子供の適性、能力を
活かした進路指導や学習指導が必要であり、それが責任であると思います。
私にはとても健全とは思えず、割り切ることが出来ない感覚です。

他の地域で熱心に生徒集めのため工夫し努力している学校に申し訳が立たないとも思います。
こうした流れが他でも続くようであれば、ますます公教育に不安を抱いてしまいます。

実態がまだ分からないまま勝手に想像し、書いてしまいましたが、区の方から提案した
という事実にはただ呆れるばかりですし、中央大学には何かメリットがあるのでしょうか?
提案の受け入れを拒否して欲しかったと思いますが。
それとも、いずれは区立中学の敷地を買い取り、新たに中央大学附属中学校を
設立するつもりがあるのでしょうか・・・実はそれが本当の狙いだったりして?

ちなみに中央大学高校はそれなりに偏差値も高く、推薦入試の内申基準は
9科37以上であり推薦合格者の内申はおよそ40以上となっています。

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教員免許の更新制がついに・・・

2006-07-13 | 教育ニュース
教員免許更新制の導入に向けて中教審が答申を文科省に提出しました。
早くて2008年度からの導入が見込まれるということです。

当教室では毎月マールマガジンを発行しており、7月10日発行の7月号メルマガで
教室の同僚が語ったこの問題についてのコラムが掲載されていますので
ここでご紹介させていただきます。

なお、メールマガジンのバックナンバーはこちらです。

■7月号メルマガコラム■

『教員免許の更新制』

先日、教員免許の更新制についてのニュースが新聞各紙に出ていました。これは、すでに資格を持っている現役の教員も含め、免許の有効期限を10年と定めて、さらに更新制にすることが、文部科学省の内部機関である中央教育審議会の教員養成部会で決定したというものです。

教員の質を高めるというのが目的で、更新前の2年間で30時間の講習を受ければ免許が更新されるとのことです。講習の内容は、教科にかかわらず「およそ教員として求められる内容をベースに、その時々で求められる資質能力を確実に身につけることができるということです。

学力低下の問題をはじめ、教育現場には問題が山積みされています。また、多くの熱心な先生が日々努力されているのに対し、不適格であろうと思われる教師の言動が報道される事がなくなりません。教師の威厳というものが確実に下がってきています。不適格だと思われる教師に対して、免許を更新しないというのは必要なことだと思います。

更新制は必要ないという議論もありますが、免職されても他の県・自治体では教員になれる可能性があることを考えれば、一度不適格であろう教員に対し免許を剥奪することは必要です。しかしながら、この更新制度だけでは教員としての資質が上がっていくのかどうかは、やはりその制度の中身にかかっています。

運転免許更新のように、ただ映像を見て更新というわけにはいきません。教科専門性や指導力、対人関係のスキルというものを、この免許更新制度によってどのように上げていくのでしょう。例えば模擬授業・その模擬授業に対する討論というのは必要だと思いますし、このような更新制度の中身も問われてきます。

免許を取得して、10年に一度の更新だけで十分だとは思いませんが、まずはそのようなことでも必要だと思います。学校教育がよりよい方向へ向上していくきっかけとして、まずはこの更新制度が中身までしっかり伴ったものとして制度化される事を望みます。

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多くの公立小中学校の参加を期待していますが・・・

2006-07-10 | 教育ニュース

毎日新聞による来年度実施の全国学力テスト参加状況についての記事がありました。
全国の市区町村の自治体のうち、約3分の2が参加を決め、
残りの自治体も参加の方向で検討中とのことでした。
しかし、既に犬山市が今年の2月末の時点で早々に不参加を表明しました。
また、私立学校の参加はあまり見込めない状況のようです。

私立学校の場合は様々な面を考えても、参加は難しいだろうと思います。
参加のメリットとしては生徒数がなかなか集まらない学校が
全国の平均との比較上位を目指し、アピールすることくらいでは?と考えますし
逆に参加したものの、一般の公立中学校よりも平均点が低かった場合の印象を考えると
参加に尻込みしてしまう可能性も十分に考えられます。

しかしそれこそ私立学校の場合はそれぞれ特色ある教育方針やカリキュラムにより
学校の評価基準はそれぞれであり、児童および保護者が決めた私立学校である以上
本人や保護者が満足していれば問題はないと考えますし、参加不参加の判断が
保護者側の受けとり方によって、仮に学校経営に影響するところがでてきたとしても
それらは私立学校それぞれの責任に帰するものだと思います。

しかし公立の学校は私立学校のようには考えられないと思うのです。
犬山市の不参加に関して、私はどうしても割り切れず、納得いかない思いがあります。

犬山市の不参加理由は・・・
子どもの成長発達は、地方の特色ある教育目標に即して総合的に評価すべき。
犬山が目指す『自ら学ぶ力』は測定できないだけでなく地方の特色ある教育づくりを阻害する。
また、市長は、全国学力テストは教育の国家統制につながり、教育の地方分権に逆行する。
と、考えを述べています。

確かに犬山市のHPに犬山プランと称して掲げられている教育目標は
教室改革/学校改革/学校経営 とその中身はどれも素晴らしいもののように思われます。
これらの目標を見る限り、学力テスト不参加の上記理由と整合性がないように思われるのです。
むしろこうして取り組んでいる犬山市の成果を知りたいと思うが一般的ではないでしょうか。

犬山市が考え、実践する地方の特色ある教育作りというものは
学力テストに反映されるのものではないのでしょうか。
まして阻害するというのはどういう理由なのでしょう・・・どこか違和感を覚えます。

揚げ足を取るようで申し訳ないのですが、『自ら学ぶ力』は測定できない。
地方の特色ある教育目標に即して総合的に評価すべき、とありますが
犬山市は具体的にどのように総合的に評価しているというのでしょう・・・

学力テストの内容が如何なるものなのか具体的には分かりませんが、
少なくとも、テストで測ることが出来る知識などは測るべきではないでしょうか。
テストを受けることもなく客観的に自らの学力を知らないままでいる
生徒・児童および保護者はそれで満足し、納得するのでしょうか?

教科書があり、学習指導要領があり、最低限教えるべき内容が決められている以上
その基準を満たしているかどうかの吟味は必要だと思うのです。

知識を中心とした学力が身に付いていないままに自ら学ぶ力は育まれるものなのでしょうか。
数字で測ることが出来るものと出来ないものがあるのは当然だと思いますが
少なくとも数字で測ることが出来る学力の一部に関しては測るべきだと考えます。

犬山市が行なっている教育改革についても、その成果と評価基準を分かるように
公表することが公教育に携わる機関の責務だと思います。
不参加を表明している以上、その理由に説得力を持たせるべきだと考えます。

全国学力テストを過去の経験を活かしたものにし、子供たちの学力や生活習慣にまで
踏み込んだ調査結果から子供たちの実態が明らかになることで、現実的で実効性の高い
公教育サービスを提供できるように文科省及び地方自治体は考えて欲しいと願います。

ですから教育改革に取り組んでいる犬山市だけに、不参加は残念に思います。

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あらためて、よろしくお願い致します。

2006-07-06 | その他

私の個人的な問題と気持ちの整理を付けるため、しばらくブログの書き込みを
身勝手に怠ってしまい、何度かお越しいただいた方々には大変申し訳ありませんでした。

様々な教育ニュースについて私なりの考えや意見を述べてきました。
なかには否定・批判する記事もありました。
記事で否定・批判するからには、私自身が日頃から大人として社会人として恥じない行為や
塾講師の職務を全うすることで、そうした意見を述べることが出来るものと考えます。

また、ブログという匿名性に乗じて無責任に述べるべきではないと常々思っていました。
そうした気持ちと戒めや記事内容に対する責任の意味も含め
以前から私の顔写真だけですがプロフィールに掲載することにしました。
もちろん私が勤務する塾のHPを見ていただければ名前も出ています。

現在の教育や子育てに少なからず問題点や不安を感じていらっしゃる方々は
少なくないはずですし、当然の如く私の考えることや意見には賛否両論あると思います。

教育や子育てにこれが正解であるという結論はないと思っていますが
関心や興味、危機感がある方々、既に子育てを終えた方々、教育に現在あるいは過去に
携わった方々のご意見や経験談も参考に私自身が勉強していきたいと思っています。

大人の役割として、子供たちに伝えるべきこと、教えるべきことは多くあるはずです。
たまたま私は塾講師という立場ではありますが、それ以前に大人の責任だとも思っています。
私自身、小学校と幼稚園に通う子供を持つ身であり、とても身近で切実な問題でもあるのです。

まだまだ不勉強であり、教育や子育てに関するニュースに対し、偉そうに意見することなど
おこがましいとも思っていますが、今現在および過去の経験から私なりに考え
思うこと、感じることを正直に今後もこのブログに綴っていきたいと考えます。

そして私の拙いブログを読んでいただける方々と共にさらに深く、教育や子育てに前向きに考え
実践していきたいと思っていますので、どうぞ皆様、今後ともあらためて、よろしく願い致します。

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