定年後の人生を幸せに

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イチリンソウ(一輪草)

2006-04-15 04:22:44 | 季節感
アズマイチゲ、ニリンソウが咲いていた日陰の斜面にイチリンソウ(一輪草)が咲いた。
花の大きさは5cmほど、ニリンソウの二倍近い大きい立派なもの。
五弁の花弁は白く、去年の落ち葉が敷き詰められた中でひと際輝いている。
まさに、掃き溜めに鶴の美しさ、茎が15cm近くと長い。
ニリンソウのこじんまりとした姿とは別で一輪だけの一人ぽっちの容姿が、スケッチに描かれている背の高いすらっとした美人画のようだ。いくら見ていても飽きが来ない。




イチリンソウはもちろん「一輪草」の意味で、茎に花が1個しか咲かないところから来ている。真っ白い花びらのように見えるのは咢で、葉は細かく切れ込んでいる。
「春植物」と呼ばれ、周りの木々が葉を開く前の早春に茎や葉を地上に出して花を開き光合成を行い、木の葉で陰になる初夏には地上部が枯れてしまい、地下の根茎で後の季節をひっそりと暮らす植物。アズマイチゲ、ニリンソウも同じ「春植物」。

キンポウゲ科 イチリンソウ属
別名:イチゲソウ(一華草),ウラベニイチゲ(裏紅一華)
   (キヅカレ)