今朝の読売新聞にちょっとショックな記事があった。
『富の寿』でおなじみの富安酒造が4月1日付けで会社更生法(民事再生法だったかも知れない)の申請を出したそうだ。
冨安酒造は福岡県久留米市山川町の地で寛政2年(1790年)に創業し、爾来200年にわたり酒造りをしている酒蔵で、
私ももう15年ほど前になるが、お邪魔して新酒の試飲をさせていただいたことがある。
最盛期はどのくらいの売り上げであったのか定かでないが、01年には4億、06年には3億7千万ほどの売り上げであったとの事だ。
新酒の試飲にお邪魔した折に富安社長にお会いし、色々と質問をしたが、
日本酒好きであった私は純米酒や吟醸酒などを好んで飲んでいたが、
富安氏のお話では、そういう酒だけでは商売として成り立たず、
三倍増醸清酒(通称三増酒、本来の米だけから作る清酒を合成清酒で3倍に水増しした清酒、例えばカップ酒などはこれであることが多い)
も、かなりの割合の生産を余儀なくされているとの事だった。
今思えば、三増酒の需要はその頃から年々焼酎にその座を奪われ、
富安酒造も遅ればせながら焼酎の生産に取り掛かったようだが、及ばなかったのであろう。
日本酒と言えば、ずいぶん昔、
ある料理屋のカウンターで飲んでいたら、まだ若い女性が出羽桜を飲んでいて
『きゃ~美味しい!白ワインみたい!』と何度も『白ワインみたい!』を連発していた為、
つい『お嬢さん、日本酒は日本酒の良さが有って、ワインの風下にあるのではありませんよ』
と言わんでいいことを口走ってしまい、白い目で睨まれた事がある。
出羽桜はそのわざとらしい香りが鼻について好きな酒ではないが、
確かに香りを重視していて、ひょっとすると出羽桜酒造も白ワインを意識した酒造りをしているのかも知れない。
しかし、私は日本酒には日本酒の良さがあると思っており、女性を伴なった食事をしても
『じゃお酒下さる、、少し温燗(ぬるかん)で、、』などと言われたら、
えもいわれぬ色香を感じ、少し嬉しくなってしまうものだ。
『富の寿』はどちらかと言うと大衆的な(例えば『いそのさわ』とかのような)ブランドイメージがあり、
日本酒好きは余り『富の寿』の指名買いをしないかもしれないが、
彼らの造る純米酒や吟醸酒、本醸造酒は、
決して贔屓目に言うのではなく、新潟などの酒に負けない美味い酒である。
会社更生法申請に至ったとはいえ、まだ生産営業は続けていくのであろうから、
私としては時々は購入して晩酌に使いたいと思っている。
『富の寿』でおなじみの富安酒造が4月1日付けで会社更生法(民事再生法だったかも知れない)の申請を出したそうだ。
冨安酒造は福岡県久留米市山川町の地で寛政2年(1790年)に創業し、爾来200年にわたり酒造りをしている酒蔵で、
私ももう15年ほど前になるが、お邪魔して新酒の試飲をさせていただいたことがある。
最盛期はどのくらいの売り上げであったのか定かでないが、01年には4億、06年には3億7千万ほどの売り上げであったとの事だ。
新酒の試飲にお邪魔した折に富安社長にお会いし、色々と質問をしたが、
日本酒好きであった私は純米酒や吟醸酒などを好んで飲んでいたが、
富安氏のお話では、そういう酒だけでは商売として成り立たず、
三倍増醸清酒(通称三増酒、本来の米だけから作る清酒を合成清酒で3倍に水増しした清酒、例えばカップ酒などはこれであることが多い)
も、かなりの割合の生産を余儀なくされているとの事だった。
今思えば、三増酒の需要はその頃から年々焼酎にその座を奪われ、
富安酒造も遅ればせながら焼酎の生産に取り掛かったようだが、及ばなかったのであろう。
日本酒と言えば、ずいぶん昔、
ある料理屋のカウンターで飲んでいたら、まだ若い女性が出羽桜を飲んでいて
『きゃ~美味しい!白ワインみたい!』と何度も『白ワインみたい!』を連発していた為、
つい『お嬢さん、日本酒は日本酒の良さが有って、ワインの風下にあるのではありませんよ』
と言わんでいいことを口走ってしまい、白い目で睨まれた事がある。
出羽桜はそのわざとらしい香りが鼻について好きな酒ではないが、
確かに香りを重視していて、ひょっとすると出羽桜酒造も白ワインを意識した酒造りをしているのかも知れない。
しかし、私は日本酒には日本酒の良さがあると思っており、女性を伴なった食事をしても
『じゃお酒下さる、、少し温燗(ぬるかん)で、、』などと言われたら、
えもいわれぬ色香を感じ、少し嬉しくなってしまうものだ。
『富の寿』はどちらかと言うと大衆的な(例えば『いそのさわ』とかのような)ブランドイメージがあり、
日本酒好きは余り『富の寿』の指名買いをしないかもしれないが、
彼らの造る純米酒や吟醸酒、本醸造酒は、
決して贔屓目に言うのではなく、新潟などの酒に負けない美味い酒である。
会社更生法申請に至ったとはいえ、まだ生産営業は続けていくのであろうから、
私としては時々は購入して晩酌に使いたいと思っている。
もう10年くらい前でしょうか・・・
当時よく通っていた地酒を多く置いてある飲み屋で
特別に手に入れたと言う
富の寿の純米大吟醸の原酒(ノンフィルター)を飲んだことがあります
口当たりがシャープながらも
どっしりとしたうまみや まろみもあり
とても滋味に富む酒だったと記憶しています
Pさんが言われるように
吟醸酒に限らず 富の寿の本醸造酒も
決して東北の酒に負けない魅力がありますね
というか
別に東北の酒を真似しなくていいのですからね。
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相当貴重酒です。
僕もある蔵元で火入れ前の原酒を柄杓ですくって飲んだ事がありますが、
2杯でフラフラになりました。
それと、たしかに岩ちゃんの言うように、
日本酒だからといって東北の真似をする必要はありませんね。
熊本辺りの甘い酒は好みではありませんが、
土佐や丹波あたりにも旨い酒があります。
ワインもいいけど、、、いつか日本酒の旨い辛口で、、一杯、、(笑)
数百メートルの地元ですもん。八女の「繁桝」も旨かったけど。
残念ながら、3月、第1日曜日の蔵開きは、山女魚解禁と重なって一度も行っていません。
数百メートルの距離ですか?、、なんか羨ましいです(笑)
「繁桝」も良い酒を造っていますよね。
僕は現在の晩酌は「冨の寿」ですよ。
考えてみると、あかモグラさんと僕は高良山(耳納連山)を挟んで左右に、、、
、、、じゃなかった北と南に分かれて棲んでいるんですね。
しかもあなたも僕も高良山をたぶん愛している。
運命かしら?、、、笑
酒好きな爺です。もう50年前に父親の転勤で大牟田市に四年間住んでいました。
年を取るととともにあの頃が懐かしく、「大牟田市の風景」という画像ブログを見ていたところ「富の寿」という看板を見て大牟田の地酒を調べたところ、江頭酒造というところの「大蛇山」、「旭盛」というのを発見しましたが、呑まれたことがおありでしょうか?
どんな酒か教えていただければ幸いです。