私が前の掲示板において、
１月４日の朝日新聞天声人語に、この天声人語子が『故郷では大根をゆでて干す』と書いてあったのを取り上げ、
『ゆでて』干す『切り干し大根』（だとこの時、勝手に断定してしまった）など在るものか！
と天声人語子及び朝日新聞を嗤った、のは皆様のご記憶に新しいところであろう。
ところが８日にある女性読者から次のようなメールが届いた。
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
あけましておめでとうございます
今年も本音トークでよろしくお願いいたします。
早速ですが、ゆでて干す大根について。
毎年義母の家に知り合い（鹿児島の人）から切り干し大根が送られてくるのですが
これが絶品で家族中が楽しみにしています。
以前作り方を聞いたところ大ぶりに切ってゆでてから干すんだそうです。
ゆでると甘みがましておいしくなるということでした。
厳密にいえば正当な切り干し大根ではないのかもしれませんが
切って干すという作業は同じなので新聞の記事は嘘ではないと思われます。
切ってからゆでたり、その逆だったり色々あるんじゃないでしょうか。
どうでもいいことですが、何となく気になって・・。
ここ数日冷え込んできました。
どうぞお元気でお過ごしくださいね。
引用終り。
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
私はそんなバナナと思い、
『切り干し大根』で散々ネットを検索しまくり、広辞苑なども調べ周りの女性にも聞いてみたが、
皆『ゆでて干す』などとは書いてもいないし、口々に生で干すと言うではないか。
どうしても真相を知りたくなった私は、ついに鹿児島市役所に電話した。
私） あの、すみません、ツマラン事を聞きますが、鹿児島では切り干し大根はゆでて干しますか生で干しますか？
鹿児島市役所若い女性） はぁ、、切り干し大根ですか？、、、チョットお待ちください。
鹿、中年男性） 替わりました、ご用件は何でしょう？
私） え、えっと、（質問を繰り返す）
鹿、中男） はぁ、、、チョットお待ちください。
鹿、中年女性） 替わりました、えっと、ご質問は？
私） あの、あの、、（質問を繰り返す）
鹿、中女） え～～っと、切り干し大根は皮をむいて生のまま干しますねぇ。軒下の日陰で干すようですよ。
私） え！？、、、生で？、、、ゆでずにですか？
鹿、中女） えぇ、ゆでません！（きっぱり！）
私） えっと、あの、、桜島大根もゆでませんか？
鹿、中女） 桜島大根もゆでませんが、大きいですから小さく切ってから干します。
私は内心『そ～だよなぁ、、ゆでてから干すなんて聞いたこと無いよなぁ』と思ったものの、
ひょっとしたらそういう地方も在るかも知れないと、
件（くだん）の女性読者に鹿児島市役所とのやり取りをかいつまんで報告し、
その切り干し大根を作った方はどの地域の方か教えて欲しい由のメールを出した。
そして彼女から次のような返答が来た。
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
ハハハ！ さすがPさん、きちんとしてますね。
義母に聞いたところ、その方は鹿児島の大隈半島に住んでいらっしゃいましたが先日亡くなられたとのことでした。
直接確かめることはできませんが、義母によると、煮物に使う大根はさっとゆでて干し、
漬物などに使うのはゆでないと言っていましたので、
「ゆでて干す」という行程は不思議なことではないようでした。
私も検索したところ「ゆで干し大根」という名前で
作られているものがありました。
同じ切って干す大根なのにややこしいですね。
引用終り
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
『ゆで干し大根』！？
そうである、そうなのである。
天声人語子が『故郷では大根をゆでて干す』と書いたのを、
私が勝手に『切り干し大根』であると断定してしまった事、が私の早とちりで軽薄なところであったのだ。
この女性読者の仰るように『ゆで干し大根』で検索すると、
大栄大蔵という品種の大根を千切りにし茹でて干す
長崎県西彼杵半島の北部に位置する西海市西海町や
大根を約一センチ角、十数センチの長さに切り、生のまま二日間ほど天日にさらし、
薄黄色に乾くと、せいろで蒸し、さらに二、三日干す
兵庫県稲美町など、
大根を『ゆでて』干す地方が存在するのである。
いやはや、、もう、汗顔、赤面の至りです。
貴重な情報をいただいた女性読者の方、、本当にありがとうございました。
そして朝日新聞及び天声人語子、誠に失礼しました。心からお詫びいたします。
１月４日の朝日新聞天声人語に、この天声人語子が『故郷では大根をゆでて干す』と書いてあったのを取り上げ、
『ゆでて』干す『切り干し大根』（だとこの時、勝手に断定してしまった）など在るものか！
と天声人語子及び朝日新聞を嗤った、のは皆様のご記憶に新しいところであろう。
ところが８日にある女性読者から次のようなメールが届いた。
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あけましておめでとうございます
今年も本音トークでよろしくお願いいたします。
早速ですが、ゆでて干す大根について。
毎年義母の家に知り合い（鹿児島の人）から切り干し大根が送られてくるのですが
これが絶品で家族中が楽しみにしています。
以前作り方を聞いたところ大ぶりに切ってゆでてから干すんだそうです。
ゆでると甘みがましておいしくなるということでした。
厳密にいえば正当な切り干し大根ではないのかもしれませんが
切って干すという作業は同じなので新聞の記事は嘘ではないと思われます。
切ってからゆでたり、その逆だったり色々あるんじゃないでしょうか。
どうでもいいことですが、何となく気になって・・。
ここ数日冷え込んできました。
どうぞお元気でお過ごしくださいね。
引用終り。
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私はそんなバナナと思い、
『切り干し大根』で散々ネットを検索しまくり、広辞苑なども調べ周りの女性にも聞いてみたが、
皆『ゆでて干す』などとは書いてもいないし、口々に生で干すと言うではないか。
どうしても真相を知りたくなった私は、ついに鹿児島市役所に電話した。
私） あの、すみません、ツマラン事を聞きますが、鹿児島では切り干し大根はゆでて干しますか生で干しますか？
鹿児島市役所若い女性） はぁ、、切り干し大根ですか？、、、チョットお待ちください。
鹿、中年男性） 替わりました、ご用件は何でしょう？
私） え、えっと、（質問を繰り返す）
鹿、中男） はぁ、、、チョットお待ちください。
鹿、中年女性） 替わりました、えっと、ご質問は？
私） あの、あの、、（質問を繰り返す）
鹿、中女） え～～っと、切り干し大根は皮をむいて生のまま干しますねぇ。軒下の日陰で干すようですよ。
私） え！？、、、生で？、、、ゆでずにですか？
鹿、中女） えぇ、ゆでません！（きっぱり！）
私） えっと、あの、、桜島大根もゆでませんか？
鹿、中女） 桜島大根もゆでませんが、大きいですから小さく切ってから干します。
私は内心『そ～だよなぁ、、ゆでてから干すなんて聞いたこと無いよなぁ』と思ったものの、
ひょっとしたらそういう地方も在るかも知れないと、
件（くだん）の女性読者に鹿児島市役所とのやり取りをかいつまんで報告し、
その切り干し大根を作った方はどの地域の方か教えて欲しい由のメールを出した。
そして彼女から次のような返答が来た。
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ハハハ！ さすがPさん、きちんとしてますね。
義母に聞いたところ、その方は鹿児島の大隈半島に住んでいらっしゃいましたが先日亡くなられたとのことでした。
直接確かめることはできませんが、義母によると、煮物に使う大根はさっとゆでて干し、
漬物などに使うのはゆでないと言っていましたので、
「ゆでて干す」という行程は不思議なことではないようでした。
私も検索したところ「ゆで干し大根」という名前で
作られているものがありました。
同じ切って干す大根なのにややこしいですね。
引用終り
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『ゆで干し大根』！？
そうである、そうなのである。
天声人語子が『故郷では大根をゆでて干す』と書いたのを、
私が勝手に『切り干し大根』であると断定してしまった事、が私の早とちりで軽薄なところであったのだ。
この女性読者の仰るように『ゆで干し大根』で検索すると、
大栄大蔵という品種の大根を千切りにし茹でて干す
長崎県西彼杵半島の北部に位置する西海市西海町や
大根を約一センチ角、十数センチの長さに切り、生のまま二日間ほど天日にさらし、
薄黄色に乾くと、せいろで蒸し、さらに二、三日干す
兵庫県稲美町など、
大根を『ゆでて』干す地方が存在するのである。
いやはや、、もう、汗顔、赤面の至りです。
貴重な情報をいただいた女性読者の方、、本当にありがとうございました。
そして朝日新聞及び天声人語子、誠に失礼しました。心からお詫びいたします。
